2010年12月28日火曜日

感染症の病気 『基礎知識 予防』

染症を予防する手立てはいくつかの段階に分かれています。

まず、手洗いは、感染性の微生物が人から人へうつるのを防ぐ有効な手段です。

特に、食品を扱う人や他の人と体が触れる機会が多い人にとって、手洗いは重要です。

重病で入院している患者を見舞う場合は、手洗いをし、ガウン、マスク、手袋をしてから病室に入るよう求められることもあります。


感染症予防の目的で、感染していない人に抗生物質を投与することがあります。

これは予防投与と呼ばれ、心臓弁に障害のある人が歯科治療を受けるときは、抗生物質の予防投与を受けます。

また、健康上の問題はない人でも、ある種の手術―腹部の手術や臓器移植―を受ける場合には、抗生物質の予防投与が必要となります。


さらに、予防接種も感染を防ぐ手段です。

感染症にかかりやすい人(特に乳児、小児、高齢者、エイズにかかっている人)は、感染リスクを下げるのに必要なすべての予防接種を受けるべきです。






















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2010年12月27日月曜日

ホルモンの病気 『下垂体機能低下症 ・・・診断』

下垂体は他の内分泌腺を刺激するため、


下垂体ホルモンが欠乏すると他の内分泌腺がつくるホルモンが減少します。


そのため、甲状腺や副腎などの内分泌腺のホルモンが不足している場合には、


医師は下垂体の機能低下の可能性を考えて検査を進めます。


症状がいくつかの内分泌腺の機能低下を示せば、


下垂体機能低下症か多腺性欠乏症候群が疑われます。


診断は下垂体ホルモン量の測定から始め、


同時に標的器官がつくるホルモン量も測定します。


たとえば、下垂体の機能低下が原因の甲状腺機能低下症では、


甲状腺ホルモン値が低くなっているのに、


下垂体でつくられる甲状腺刺激ホルモンは低値か、正常値を示します。


対照的に、甲状腺自体の機能低下が原因の甲状腺機能低下症の場合、


甲状腺ホルモンの値が低ければ、甲状腺刺激ホルモンは高い値を示します。


下垂体で成長ホルモンが正常につくられているかどうかは、


正確に測定できる検査法がないため、診断するのが困難です。


成長ホルモンの分泌は毎日数回ピークがあり、ホルモンはすぐに利用されます。


そのため、ある時点で血液中の成長ホルモン値を測定しても、


1日を通して正常につくられているかどうかはわかりません。


そこで医師は、代わりに血液中のインスリン様成長因子I(IGF-I)を測定します。


IGF-Iの産生は成長ホルモンに制御されていて、


IGF-Iの量は下垂体のつくる成長ホルモンの総量に比例して、ゆるやかに変化します。


黄体形成ホルモンと卵胞刺激ホルモンの量は月経周期によって変動するので、


女性の場合は、測定値を評価するのは困難です。


しかし、エストロゲンの補充をしていない閉経後の女性では、


黄体形成ホルモンと卵胞刺激ホルモンの値は高くなります。


コルチコトロピンは、通常、インスリン注射後の血糖値低下のように、


刺激する標的ホルモン(コルチゾール)の反応を評価することによって測定されます。


コルチゾールに変化がなく、


血液中のコルチコトロピン量が正常か低い場合、


コルチコトロピンの産生は不足していると判定されます。


もし血液検査で下垂体の機能が低下していることがわかったら、


器質的な問題を確認するために下垂体のCT検査かMRI検査を行います。


CT検査あるいはMRI検査で、下垂体全体の肥大や縮小のほか、


局所の組織の異常な増殖があるかどうかがわかります。


下垂体に血液を供給している血管は、脳血管造影で検査できます。















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ホルモンの病気 『褐色細胞腫 診断 治療』

褐色細胞腫診断

この病気の人の半数では持続性の高血圧以外の症状がないため、


医師は褐色細胞腫を疑わないことがあります。


しかし、若年者で高血圧がある場合、


症状が出たり消えたりする場合、


あるいは他に褐色細胞腫の症状が付随している場合は特定の検査が行われます。


たとえば、特定のカテコールアミンの値を血液と尿サンプルから測定します。


高血圧や他の症状があれば、


原因が褐色細胞腫とわかる前にベータ遮断薬が処方されることがありますが、


この薬は褐色細胞腫の人の高血圧を悪化させます。


この逆説的な反応によって、


褐色細胞腫の診断が明らかになることがしばしばあります。


カテコールアミンの値が高い場合は、


CT検査やMRI検査で褐色細胞腫の位置を確認できます。


褐色細胞腫に蓄積されやすい放射性化学物質を注射する検査も有用です。


画像検査でこの放射性化学物質が蓄積されている部位がわかります。


褐色細胞腫治療


通常、最良の治療法は褐色細胞腫の摘出です。しかし、


薬でカテコールアミンの分泌が制御できるようになるまで、


手術はしばしば延期されます。


それは、カテコールアミンが高値のままでは手術中に危険な事態を招くおそれがあるからです。


一般に、ホルモン分泌を止めるためにフェノキシベンザミンが投与されます。


このステップが完了すると、


ベータ遮断薬が安全に使用されて症状を制御できるようになります。


褐色細胞腫が癌性ですでに広がっている場合、


シクロホスファミド、ビンクリスチン、ダカルバジンによる化学療法により、


腫瘍の増殖を遅らせることもあります。


腫瘍組織を標的にしたMIBGとして知られる放射性同位元素による治療にも高い効果があります。


腫瘍が過剰分泌するカテコールアミンの危険な影響のほとんどはフェノキシベンザミン、


あるいはその類似物質とベータ遮断薬の投与を続けることで阻止できます。
















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感染症 『基礎知識 体の防御能』

人体は物理的バリアーと免疫システムによって


感染症の原因となる微生物から守られています。


物理的バリアには、皮膚、粘膜、涙、耳あか、粘液、胃酸などがあります。


また、尿も正常に流れることによって、


尿路に侵入した微生物を洗い流します。


免疫システムは白血球と抗体を使って、


物理的バリアーをかいくぐってきた微生物を見つけ、


除去します。



物理的バリアー


皮膚は普通、けが、虫刺され、やけどなどによる傷がない限り、


微生物の侵入を防ぐことができます。


皮膚以外の有効な物理的バリアーとしては、口、鼻、


まぶたなどの内側を覆っている粘膜があります。


粘膜は、正常な状態では、微生物と闘う分泌液で覆われています。


たとえば、眼の粘膜は涙で覆われていますが、


涙にはリゾチームという酵素が含まれていて、


細菌を攻撃し感染から眼を保護する役目を果たしています。


気道は、吸いこむ空気に含まれる微粒子を取り除きます。


空気の通り道である鼻と気道の内壁は粘液で覆われています。


空気中の微生物は粘液に付着し、


せきをしたり鼻をかむことで体外に排出されます。


粘液は、気道にびっしり生えたごく細い髪の毛のような突起物が一斉に


規則的に動くことで排出されやすくなります。


線毛は粘液を肺から遠ざけ、気道上部へ送り出します。


消化管にも、胃酸、膵酵素(すいこうそ)、胆汁、


腸分泌液など一連の効果的なバリアーがあります。


腸の収縮運動(ぜん動)や、


腸壁から常に細胞がはがれ落ちていることも、


有害な微生物を取り除く役割を担っています。


膀胱は、尿を体の外へ出す管である尿道によって守られています。


生後6カ月以上の男児や男性では、尿道が十分に長くなっているため、


カテーテルや手術器具によって誤って細菌が入ってしまう以外は、


菌が尿道から膀胱へ侵入してしまうことはめったにありません。


女性は尿道が短いので、


膀胱に菌が入ってしまうことがときどきあります。


男女ともに、尿を一気に排出して膀胱を空にする行為が、


1つの防御メカニズムになっています。


腟は常に酸性の環境を保っていることで保護されています。
















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2010年12月10日金曜日

感染症 『基礎知識 体の防御能③』

発熱


体温の上昇(発熱)は、感染症や外傷から体を守る反応です。

体温が高くなると体の防御機構が増強しますが、

一方で不快症状ももたらします。

熱があるというのは、口中体温計で約37.8℃より高い状態をいいます。

いわゆる「平熱」は約37℃とされていますが、体温は1日のうちでも変動し、

早朝は最も低く、夕方に最も高くなって約37.7℃前後まで上がることもあります。

脳の中の視床下部という部位が体温を調節しています。

発熱は、視床下部のサーモスタットが実際に高めに

セットし直されることによって起こります。

体は血液を皮膚表面から体の内部に移動させ、

熱が逃げるのを防ぐことによって体温を上げます。

ふるえ(悪寒)によって筋肉を収縮させて、

熱産生を増やしたりもします。

体は、血液が視床下部で新たに設定された

高い温度に達するまで熱を発生し続け、

達したらその温度を維持します。

後になってサーモスタットが平常値にセットし直されると、

体は余分の熱を発汗や血液を皮膚の方へ移動させることによって取り除きます。


発熱にはあるパターンがみられることがあります。

毎日、いったん高くなってから平熱に戻るというのを繰り返すこともあれば、

熱が出たり引いたりして体温は上下するが、

平熱には戻らないという場合もあります。

特殊な場合発熱を引き起こす物質を発熱物質と呼びます。

発熱物質は体内、体外のどちらでもつくられます。

微生物や微生物がつくる物質)は、

体外でつくられる発熱物質の例です。

通常、体内でつくられる発熱物質は単球によってつくられます。

体外でつくられた発熱物質は、

体を刺激して体内の発熱物質の放出を促すことで発熱を起こします。

ただし、発熱の原因は感染症だけではありません。

炎症、癌、アレルギー反応でも起こります。

熱が出た場合、普通は何か明らかな原因があります。

たいていは、医師が問診、診察、

必要な場合は胸部X線検査や尿検査といった簡単な検査を行って

断できるような感染症であることが多いのですが、

中には原因がはっきりしないこともあります。

明らかな原因がないのに熱が数日続く場合は、

さらに詳しい検査が必要です。

このような発熱の場合、さまざまな原因が考えられますが、

成人に多いのは、


感染症、自分自身の組織に対する抗体によって引き起こされる病気、


体のどこかにがん(特に白血病やリンパ腫)が潜んでいる場合などです。


熱の原因をはっきりさせるために、

医師は現在や過去の症状や病歴、服用中の薬、


感染の可能性、最近の渡航歴などを聞きます。

発熱のパターンがどうであるかということはあまり

診断の助けになりませんが、


例外もあります。

たとえばマラリアは1日おき、または3日ごとに発熱を繰り返すのが特徴です。

最近の渡航歴(特に海外)から発熱の原因を割り出せる場合もあります。

感染症の中には特定の地方でのみ発症するものがあるからです。

特定の物質や動物との接触も診断の重要な鍵となります。

たとえば、精肉業者がブルセラ症になる確率は

一般の人より高いという例があります。

問診の後、医師は詳しい診察を行って感染源や病因を探します。

血液やその他の体液を検査に出して微生物の培養をすることもあります。

さらに、特定の微生物に対する抗体を調べる血液検査法も用いられます。

白血球数の上昇は通常、感染があることを意味します。

白血球分画をみるとさらに詳しいことがわかります。

たとえば、好中球が増加している場合は、急性の細菌感染症が疑われます。

好酸球が増加している場合は、

条虫や回虫といった寄生虫に感染している可能性があります。

少なくとも約38.3℃以上の熱が何週間も続き、

詳しい検査でも原因が特定できない場合、

原因不明熱と診断されることがあります。

このような場合は、原因がまれな慢性感染症であるとか、

感染症ではなく結合組織病や癌、

あるいは何か他の病気であることも考えられます。

超音波診断装置、CT(コンピューター断層撮影)検査、

MRI検査などが診断に役立ちます。

放射性マーカーで標識した白血球を注入して

感染や炎症を起こしている部位を

突き止める方法もあります。

以上のような検査で結果が陰性の場合には、

肝臓や骨髄など疑わしい部位から生検材料を

採取することも必要となってきます。


その材料は顕微鏡検査を行った上で培養されます。


発熱は感染症に対する体の防御に役立っていることから、

一律に治療すべきかどうかは議論の分かれるところです。

ただし、高熱の場合は、

熱を下げた方が患者の具合がかなり良くなることは確かです。


体温を下げるための薬を解熱薬といいます。

最も効果的で広く使用されているのは、

アセトアミノフェンとアスピリンやイブプロフェンなどの

非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)です。

ただし、アスピリンは、

命にかかわることもあるライ症候群になる危険性を高めるので、

解熱の目的で子供や10代の若者に使用すべきではありません。












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免疫の病気!!『食物アレルギー 診断』

医師はまず問診から食物アレルギーを疑います。


その上で各種の食物から採取した抽出物で皮膚テストをします。


テストされた食物に反応が起きても、


必ずしもその食物に対するアレルギーがあるとは限りません。


しかし反応が一切なければ、


その食物に対してアレルギーがないことを意味します。


もしテストされた食物に反応があれば、


さらに経口負荷試験という検査を行い診断を確かなものにします。


この検査では疑いのある食物を牛乳や


アップルソースなどに混ぜて患者に食べてもらい、


その経過を医師が観察します。


これで症状が出なければ、


その食物に対するアレルギーはありません。


食物アレルギーを確認するもう1つの方法は


除去食によるものです。


患者は約1週間、


症状を引き起こしている可能性のあるすべての食物の摂取をやめます。


次に医師が患者の食べる献立を作り、


患者は献立に指定された食材、


それも無添加のものだけを摂取します。


このような食事を続けていくのは、


容易なことではありません。


なぜなら、多くの食物にははっきりしない成分、


予測できない成分が入っているからです。


たとえば、ライ麦パンと称するものは、


いくらかの小麦粉が含まれています。


外食は望ましくありません。


患者と医師は毎回の食事の材料を知る必要があるからです。


もし症状が出なければ、


除去した食材を1種類ずつ献立に戻します。


1種類戻したら、数日間あるいは症状が出るまで待ちます。


これをアレルゲンが確認されるまで続けます。












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2010年12月9日木曜日

感染症 『基礎知識 体の防御能②』

体の防御能 血液


人体が感染を防ぐ方法の1つに、


侵入した微生物を飲みこんで破壊する能力をもった


白血球(好中球と単球)を増やすという方法があります。

主として、


白血球は骨髄に蓄えられているものが放出されるので、


数時間で増えます。


最初は好中球が増加します。


それでも感染がしつこく残る場合には、


次に単球が増えます。


白血球の1種である好酸球はアレルギー反応や


寄生虫感染症の場合に増えますが、


細菌感染症では普通増えません。


腸チフスのような一部の感染症では、


逆に白血球の減少がみられますが、


感染症がどのように作用してそれが減少するのかは不明です。


体の防御能 炎症


体が病原微生物の侵入などによって障害を受けると、


その部位に炎症という複雑な反応が起こります。


炎症はさまざまな状況の結果として起こります。


炎症は、障害を受けた組織からさまざまな物質を


放出させることによって体の防御能を指揮して患部を遮断し、


侵入者がいれば攻撃して殺し、


死んだ組織や損傷を受けた組織を処理し、


修復を始めます。


微生物の数が多いと、


炎症がこれに打ち勝つことができない場合もあります。


炎症が起こると、血液の供給量が増加し、


感染した場所付近の体表面が赤くなり、熱をもってきます。


血管壁に穴が増えて、


体液や白血球が患部に届きやすくなります。


体液が増えることによって、


炎症を起こしている組織が腫れてきます。


白血球は侵入してきた微生物を攻撃し、


炎症の進行を持続させる物質を放出します。


また、ごく細い血管(毛細血管)内の血液を固めて、


感染を起こす微生物や微生物から出る毒素が


周辺へ広がらないようにする物質も放出されます。


炎症に伴って放出される物質の多くは神経を刺激するので、


痛みが起こります。


感染に伴う悪寒、発熱、筋肉痛なども、


炎症の際に放出される物質に対する反応です。













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