2011年2月3日木曜日

皮膚の病気 『 皮膚かゆみ-薬疹』

薬疹とは、薬の副作用が皮膚の反応として現れたものです。


薬疹のほとんどは、薬に対するアレルギー反応として生じたものです。

薬を皮膚に塗らなくても、薬疹は生じます。

ある薬を一度使っただけで反応が出ることもありますし、何回も使用した後に初めて感作されることもあります。

その後に、その薬を使うと、アレルギー反応の引き金となり発疹が生じます。


アレルギー反応を介さず、直接発疹ができることもあります。

ステロイドとリチウムはにきびのような発疹を引き起こしますし、抗凝固薬は皮下で出血した場合あざをつくります。

薬が原因で起こる非アレルギー性の重要な発疹には、そのほかにスティーブンス‐ジョンソン症候群、中毒性表皮壊死症、結節性紅斑があります。


薬や食品の作用で、皮膚が太陽光線に対して極度に敏感な状態(光線過敏性)になることもあります。

一部の抗精神病薬、テトラサイクリン、サルファ薬、クロロチアジド、一部の人工甘味料などが原因として知られています。

これらの物質を摂取しただけでは何も起こりませんが、その後日光にあたると皮膚に赤い発疹が生じ、かゆみを伴うこともあります。皮膚が灰青色になることもあります。


薬疹 症状


薬疹の重症度はさまざまで、皮膚のごく一部に小さな赤い腫れものができるだけという程度から、皮膚全体がはがれるようなものまであります。

発疹は、その薬を使用してから数分以内に突然現れることもありますが、数時間から数日後に現れる場合もあります。

アレルギー性の発疹は、しばしばその他のアレルギー症状―鼻水が出る、涙目になる、のどがゼイゼイする―を併発します。









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感染症の病気 『寄生虫による感染症 ジアルジア症 』

ジアルジア症(ランブル鞭毛虫症)は下痢を生じる小腸の感染症で、単細胞の寄生虫であるランブル鞭毛虫によって起こります。


ジアルジア症は世界各地でみられ、米国では寄生虫による腸管感染症の中で最も多いものです。

ランブル鞭毛虫は湖や河川など淡水でよくみられる寄生虫で、一見きれいに見える場所にも存在しています。

たいていは汚染された飲み水による感染ですが、子供同士やセックスパートナーから、便中のシストが人から人へ直接感染することもあります。

また、複数のセックスパートナーがいる男性同性愛者、託児所にいる小児、開発途上国へ旅行したことがある人、川や湖の水を飲むヒッチハイカーなどがかかりやすい病気です。


ジアルジア症 症状 診断


感染者の中には症状が出ない人もいますが、腹痛、ガスの増加(鼓腸)、悪臭を伴う下痢などが起こります。

治療を行わないと下痢が何週間も続くことがあり、食べものから栄養を十分に取れなくなくなり、体重が減少します。

症状からこの病気が疑われることが多く、便や小腸から採取した分泌物を顕微鏡で調べ、寄生虫を検出します。

長期にわたる感染の場合は、便に寄生虫が出る周期が不規則なので、繰り返し検査を行う必要があります。

便抗原検査でも感染を確定できます。

ジアルジア症 治療

ジアルジアにはメトロニダゾールの内服が有効です。ただし、この薬を服用中に飲酒すると、吐き気や嘔吐が起こります。

フラゾリドンには内服用の液剤もあり、小児に使われます。

感染者と同居していたり、身近に接触したことがあり、ジアルジア症の症状が出た人は、医師に検査や治療の必要があるか相談した方がよいでしょう。









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2011年2月2日水曜日

感染症の病気 『寄生虫感染症 クリプトスポリジウム症』 

クリプトスポリジウム症は下痢を引き起こす腸管感染症で、単細胞の寄生虫であるクリプトスポリジウム‐パルバムによって起こります。


クリプトスポリジウムは、世界各地で人やさまざまな種類の動物に広く感染を起こします。

糞(ふん)で汚染された水や食べものを摂取したり、この寄生虫がついた土、人、ものなどをさわった手を口に入れたりして感染します。

クリプトスポリジウム症は、衛生状態の良くない開発途上地域に住む子供がよく起こす下痢の原因になっています。

こうした地域を旅行する人に感染が起こることもあります。免疫機能が低下している場合、特にエイズの人はクリプトスポリジウムに感染しやすく、重症になりがちです。


クリプトスポリジウムの卵に相当するオーシスト(接合子嚢)は非常に頑丈で、水面などによく存在します。

多くの家畜もこの寄生虫を宿しています。

クリプトスポリジウムは冷凍しても死なず、プールや飲み水の消毒に使用される通常の濃度の塩素では死滅しません。


クリプトスポリジウム症 症状 診断


症状は、感染後7〜10日目から主にけいれんと水性の下痢が起こることで始まり、嘔吐、発熱、脱力感を伴うこともあります。


下痢の症状は、軽いものから重症なものまでさまざまです。


エイズ患者では、1日あたり約12〜15リットルもの水様便が出ます。


クリプトスポリジウム症は便のサンプルを検査して診断します。


クリプトスポリジウム症 予防 治療


クリプトスポリジウム症は、適切な衛生状態を保ち、手洗いを励行することで予防します。


このことは医療施設やデイケアセンターでは特に重要で、土や動物をさわったり、感染者と接触したりした後も手洗いが大切です。


地域で集団感染が起こった場合、公衆衛生当局により、飲み水(歯磨きや食材を洗うときに使う水を含む)は沸騰させてから使うこと、加熱調理されたもの以外は食べないこと、殺菌していない牛乳やジュースは飲まないことなどの指導が行われます。


瓶詰めの水も安全とは限りません。


浄水器は、逆浸透膜フィルターを使用しているもの、1ミクロンの粒子を除去できるもの、クリプトスポリジウムなどのシスト除去レベルを満たすものなどは効果がありますが、それ以外のフィルターは安全ではない可能性があります。


免疫システムが正常であれば、自然に治ります。


激しい下痢がある場合は、経口または点滴による水分補給や、ロペラミドなどの下痢止め薬による治療が必要になります。


下痢を伴う患者中のクリプトスポリジウムを死滅させる薬剤はまだ見つかっていません。


エイズの人では、抗レトロウイルス療法で免疫機能を改善させ、クリプトスポリジウムによる下痢症状を緩和させることはできますが、感染はずっと続くことがあります。







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皮膚の病気 『皮膚炎・口周囲皮膚炎 汗疱』

口周囲皮膚炎


口周囲皮膚炎(こうしゅういひふえん)は口の周囲やあごにできる、赤色で凹凸を伴う発疹です。


この病気の原因はわかっていませんが、主に20〜60歳の女性に発症します。


治療は、テトラサイクリンなどの抗生物質を内服します。


抗生物質を服用しても発疹が消えず、病状が重い場合は、にきび用の薬であるイソトレチノインが効くことがあります。


ステロイド薬や一部の油性の化粧品、特に保湿剤を使うと、病状が悪化する傾向がみられます。


汗疱


汗疱(かんぽう)とは、かゆみを伴う水疱が手のひらや指の横にできるのが特徴の慢性皮膚炎です。足の裏にできることもあります。


汗疱は、異常な汗による発汗障害と呼ばれることがありますが、実際にはこの病気と汗は関係ありません。


汗疱の原因はわかっていませんが、要因としてストレスの影響、および、ニッケル、クロミウム、コバルトなどを体内に取りこんだことが影響している場合があります。


思春期や若年の成人に多くみられます。


水疱はうろこ状で赤く、じくじくしていることが多くみられます。


この病気は突然発症して2〜3週間続きます。そのままにしておくと数週間で消えます。


過マンガン酸カリウムか酢酸アルミニウム(ブロー液)に浸した湿布をすると、水疱を消す効果があります。


かゆみと炎症を抑えるには、効き目の強い局所用ステロイド薬が役立ちます。








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皮膚の病気 『皮膚炎・限局性掻爬皮膚炎』

限局性掻爬皮膚炎(げんきょくせいそうはひふえん)は、皮膚の上層部に生じる、


かゆみを伴う慢性の炎症で、慢性単純性苔癬(まんせいたんじゅんせいたいせん)、神経皮膚炎ともいいます。


限局性掻爬皮膚炎は、皮膚の一部を慢性的にかきむしることが原因で起こります。


かくとよけいにかゆみが増し、「かゆいからかく、かくとよけいかゆくなり、さらにかく」という悪循環に陥ります。


皮膚をかく行為は特に理由なく始まることもあれば、何かの病気、


具体的には接触皮膚炎や寄生虫が原因で始まることもありますが、


原因となる病気が治った後もかく行為がずっと続いてしまうことがあります。


なぜそのようなことが起こるかはわかっていませんが、心理的な要因が関係していると考えられます。


この病気はアレルギー性ではないようです。


限局性掻爬皮膚炎は、男性よりも女性に多く、アジア系人種とアメリカ先住民に多いようです。


年代的には、20〜50歳の人に発症するのが一般的です。


限局性掻爬皮膚炎 症状と診断


この病気は体のどの部分でも発症する可能性があります。


最も多いのは頭、腕、脚ですが、肛門や腟(ちつ)で発症することもあります。


初期段階では、皮膚の見た目は正常ですが、かゆみがあります。


症状が進むと、皮膚をかいたりこすったりし続けた結果、その部分の皮膚が乾き、うろこ状になり、暗い色の皮疹ができます。


治療では、最初にかゆみを引き起こした原因として何かのアレルギーや病気がないかどうかを調べます。


異常が肛門や腟周辺に発症している場合、原因として蟯虫、トリコモナス症、痔、局所性の膿の分泌、


真菌感染症、いぼ、接触皮膚炎、乾癬(かんせん)などがないかどうかを調べます。


限局性掻爬皮膚炎 治療


この病気を治すためには、患者はその部分の皮膚をかいたりこすったりすることを完全にやめなくてはなりません。


その後、かゆみに対する標準的な治療法を行う必要があります。


ステロイド薬をしみこませた外科用テープを貼ると、かゆみと炎症を和らげ、かつ、皮膚をかかないよう保護することができます。


かゆみを抑えるため、長時間作用型のステロイド薬を皮下注射することもあります。


肛門や腟周辺に発症している場合は、ステロイドクリームによる治療が最適です。


クリームを塗った上から、その部分を保護するためにペースト状の酸化亜鉛を塗る場合もあります。


このペーストは鉱物油でふき取ります。










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2011年2月1日火曜日

皮膚の病気 『皮膚炎・うっ血性皮膚炎』

うっ血性皮膚炎とは、脚の下部に血液と体液がたまったことが原因で起こる炎症です。


うっ血性皮膚炎は、拡張蛇行静脈(広がった静脈がねじれて入り組んだ状態)や、浮腫のある人に起こりやすい病気です。


通常は足首に生じますが、膝に向かって症状が上に広がる場合もあります。


まず、皮膚が赤くなって軽度のうろこ状になります。


数週間から数カ月の間に、その部分の皮膚が濃い褐色になります。


やがてその部分の皮膚が傷ついて、ただれや潰瘍(かいよう)ができます。


足首の近くにできるのが典型的です。


潰瘍は細菌感染を起こすことがあります。うっ血性皮膚炎では足がかゆくなって腫れますが、痛みはありません。しかし、潰瘍ができると痛みます。


うっ血性皮膚炎 治療


この病気には、足首の周囲の静脈に血液がたまるのを防ぐことを目的とした、長期治療を行います。


長時間座ったままになるときは、足を心臓の高さまで持ち上げた姿勢をとるようにします。


医師が処方する適切な強さの弾性ストッキングを着用し、適度に脚を圧迫すると、血液がたまるのを防いで腫れを軽減することができます。


ただしデパートで売っている「サポートストッキング」では不十分です。


皮膚炎の症状が出はじめたばかりなら、水道水や酢酸アルミニウム(ブロー液)に浸したガーゼで湿布をすると心地良く、皮膚をきれいな状態に保つことで感染予防にも役立ちます。


病状が悪化して患部が熱をもって赤くなり、小さい潰瘍ができ膿(うみ)が出る場合は、より吸収力のある包帯を用います。


ステロイドクリームも効き目があり、しばしばペースト状の酸化亜鉛と混ぜて、皮膚に薄く塗ります。


治りが悪くなることがあるので、ステロイドを潰瘍に直接塗ることは避けます。


潰瘍が大きく、広範囲にわたっている場合は、特に水分を多く含むハイドロコロイド包帯やハイドロゲル包帯が使われます。


抗生物質は、皮膚がすでに感染を起こしている場合以外は使いません。


潰瘍が非常に大きい場合は、体の他の部分から皮膚を移植することもあります。


ウンナ軟膏ブーツと呼ばれる、亜鉛入りのペースト状ゼラチンを含んだ伸縮性のある包帯を使用する場合もあります。


この包帯を足首から脚の下部にかけて巻くと、その部分は固定されますがギプスほど硬くはなりません。


このブーツ状包帯は腫れが広がるのを抑えて皮膚を刺激から守り、包帯に含まれたペーストには皮膚の治療効果があります。


最初のうちは、この包帯を2〜3日ごとに交換しますが、しばらくたてば1週間は巻いたままにしておいて大丈夫です。


うっ血性皮膚炎では、皮膚が非常に刺激を受けやすい状態にあるため、病状を悪化させる抗生物質入りクリーム、救急用(麻酔用)クリーム、アルコール、マンサク、ラノリン、その他の化学物質の使用は避けなくてはなりません。







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皮膚の病気 『皮膚炎・全身性剥脱性皮膚炎』

全身性剥脱性皮膚炎(ぜんしんせいはくだつせいひふえん)は紅皮症ともいい、全身の皮膚が赤くなってひび割れ、うろこ状にはがれやすい状態(鱗屑、落屑)になる重度の炎症です。


この病気の原因としては、ペニシリン、スルホンアミド、イソニアジド、フェニトイン、バルビツール酸などの薬が挙げられます。


また、一部の皮膚の病気、たとえばアトピー性皮膚炎、乾癬、接触皮膚炎などの合併症としても発症します。


リンパ腫、つまりリンパ節の癌も、この病気を引き起こします。


しかし、原因がわからない場合もしばしばあります。


全身性剥脱性皮膚炎 症状 診断


剥脱性皮膚炎は急速に始まる場合も、ゆっくりと始まる場合もあります。


まず、全身の皮膚表面が赤く、つやが出ます。それから皮膚がうろこ状に厚くなり、かさぶたができます。


毛や爪が抜け落ちる場合もあります。かゆみがあったり、リンパ節が腫れる患者もいます。


発熱も多くみられますが、損傷した皮膚から熱が逃げていくため、本人は寒いと感じます。


大量の体液とタンパク質もにじみ出ていき、傷ついた皮膚は感染症にかかりやすい状態になります。


剥脱性皮膚炎の症状は皮膚感染症の症状に似ているので、皮膚と血液のサンプルを検査して、感染症が原因ではないことを確認する必要があります。


全身性剥脱性皮膚炎 治療


この病気では早期の診断と治療を行うことが重要です。損なわれた皮膚が感染症にかかるのを防ぎ、体液やタンパク質が大量に失われて生命に危険が及ぶのを防ぐためです。


剥脱性皮膚炎が重度の場合、入院して感染予防のための抗生物質の投与、皮膚表面から失われた体液を補うための輸液、栄養補給を受けなくてはなりません。


体温調節のため、薬の投与や温めた毛布を使用することもあります。


冷水浴をして、その後ワセリンを塗ってガーゼを貼ると皮膚を守るのに役立ちます。


さまざまな治療法の効果が上がらない、あるいは病気が悪化した場合のみ、プレドニゾロンなどのステロイドを経口薬か注射で投与します。


皮膚炎を引き起こす可能性のある薬や化学物質はすべて使用を避けなくてはなりません。


剥脱性皮膚炎の原因がリンパ腫である場合、リンパ腫の治療が有効です。









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