2011年2月3日木曜日

感染症の病気 『寄生虫感染症 鉤虫症 』

鉤虫(こうちゅう)症は腸の病気で、貧血、発疹、呼吸障害、腹痛などを起こします。


世界中で約10億人が腸の回虫の1種である鉤虫症に感染しています。

この感染症は、暖かくて湿気が多く、衛生状態が悪い地域に多くみられます。

人に感染する鉤虫には、インド、中国、日本、地中海地方にいるズビニ鉤虫と、アフリカ、アジア、アメリカ大陸の熱帯地方にいるアメリカ鉤虫の2種類があります。

アメリカ鉤虫による感染は、アメリカ南部でもときどきみられます。


卵は便の中に排出され、土の中で1〜2日するとふ化します。

幼虫になって土の中で育ち、十分に成長すると、皮膚から侵入できるようになります。

人への感染は、鉤虫がいる土の上をはだしで歩いたり、座ったりしたときに起こります。

体内に入った幼虫は、リンパ管や血流を通って肺に移動します。肺を通って気道へ入り、気道を上ってのどへいき、飲みこまれます。

皮膚から侵入して約1週間後に幼虫は腸に到達します。

腸の中に入って成虫になり、口で小腸上部の粘膜にかみつき、血液の凝固を妨げる物質をつくり、宿主の腸壁から血を吸って生きていきます。


鉤虫症 症状 診断


幼虫が皮膚を貫通して侵入した部分に、赤く隆起してかゆみのある発疹(皮膚鉤虫症)ができます。

幼虫が肺に移ると、発熱、せき、喘鳴が起こります。

成虫が最初に腸にかみつくときに、上腹部に痛みを感じることがあります。

やがて、成虫に血を吸われるので貧血になり、鉄分が不足してきます。

小児では、貧血が重症の場合、低成長、心不全、広い範囲の組織のむくみが起こります。


診断は便から鉤虫の卵を検出して行います。

便を数時間調べないままにしておくと、卵がかえって幼虫が出てくることがあります。


鉤虫症 治療


アルベンダゾール、メベンダゾール、パモ酸ピランテルなどの内服薬を処方します。

これらの薬は胎児に影響を及ぼす可能性があるため、妊婦には使用できません。

貧血がある人には鉄剤を投与します。









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皮膚の病気 『 皮膚かゆみ-薬疹 続き』

危険なほど血圧が下がって倒れることもあります。

じんま疹は強いかゆみを伴いますが)、それ以外の薬疹ではかゆみはあったとしてもわずかです。


薬疹 診断 治療


薬が発疹の原因かどうかを特定するのは容易ではありません。

というのは、発疹は微量の薬が原因で出ることもあれば、長期間服用してから生じることもあり、薬の服用をやめてから数週間から数カ月も発疹が持続する場合もあるからです。

患者が使用したすべての薬が疑いの対象になり、処方せんが要らない市販薬、点眼薬、点鼻薬、座薬なども原因となりえます。

どの薬が発疹の原因かを特定するには、命にかかわる薬以外はすべて服用を中止するのが唯一の方法になる場合もあります。

可能ならいつでも、元の薬とは化学構造の異なる薬で代用します。

代用できる薬がないときは、1種類ずつ服用を再開して、どの薬で反応が起こるかを調べます。

しかし、この方法は、患者のその薬に対するアレルギー反応が重度の場合は危険を伴います。

皮膚テストは、ペニシリンが原因として疑われる場合以外では有効ではありません。


原因である薬の使用をやめれば、反応のほとんどは収まります。

かゆみがある場合、標準的な治療法で対処します。

喘鳴(ぜんめい)や呼吸困難などの重大な症状を伴う深刻なアレルギーの場合は、エピネフリン、ジフェンヒドラミン、ステロイドを静脈注射して治療します。







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皮膚の病気 『 皮膚かゆみ-薬疹』

薬疹とは、薬の副作用が皮膚の反応として現れたものです。


薬疹のほとんどは、薬に対するアレルギー反応として生じたものです。

薬を皮膚に塗らなくても、薬疹は生じます。

ある薬を一度使っただけで反応が出ることもありますし、何回も使用した後に初めて感作されることもあります。

その後に、その薬を使うと、アレルギー反応の引き金となり発疹が生じます。


アレルギー反応を介さず、直接発疹ができることもあります。

ステロイドとリチウムはにきびのような発疹を引き起こしますし、抗凝固薬は皮下で出血した場合あざをつくります。

薬が原因で起こる非アレルギー性の重要な発疹には、そのほかにスティーブンス‐ジョンソン症候群、中毒性表皮壊死症、結節性紅斑があります。


薬や食品の作用で、皮膚が太陽光線に対して極度に敏感な状態(光線過敏性)になることもあります。

一部の抗精神病薬、テトラサイクリン、サルファ薬、クロロチアジド、一部の人工甘味料などが原因として知られています。

これらの物質を摂取しただけでは何も起こりませんが、その後日光にあたると皮膚に赤い発疹が生じ、かゆみを伴うこともあります。皮膚が灰青色になることもあります。


薬疹 症状


薬疹の重症度はさまざまで、皮膚のごく一部に小さな赤い腫れものができるだけという程度から、皮膚全体がはがれるようなものまであります。

発疹は、その薬を使用してから数分以内に突然現れることもありますが、数時間から数日後に現れる場合もあります。

アレルギー性の発疹は、しばしばその他のアレルギー症状―鼻水が出る、涙目になる、のどがゼイゼイする―を併発します。









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感染症の病気 『寄生虫による感染症 ジアルジア症 』

ジアルジア症(ランブル鞭毛虫症)は下痢を生じる小腸の感染症で、単細胞の寄生虫であるランブル鞭毛虫によって起こります。


ジアルジア症は世界各地でみられ、米国では寄生虫による腸管感染症の中で最も多いものです。

ランブル鞭毛虫は湖や河川など淡水でよくみられる寄生虫で、一見きれいに見える場所にも存在しています。

たいていは汚染された飲み水による感染ですが、子供同士やセックスパートナーから、便中のシストが人から人へ直接感染することもあります。

また、複数のセックスパートナーがいる男性同性愛者、託児所にいる小児、開発途上国へ旅行したことがある人、川や湖の水を飲むヒッチハイカーなどがかかりやすい病気です。


ジアルジア症 症状 診断


感染者の中には症状が出ない人もいますが、腹痛、ガスの増加(鼓腸)、悪臭を伴う下痢などが起こります。

治療を行わないと下痢が何週間も続くことがあり、食べものから栄養を十分に取れなくなくなり、体重が減少します。

症状からこの病気が疑われることが多く、便や小腸から採取した分泌物を顕微鏡で調べ、寄生虫を検出します。

長期にわたる感染の場合は、便に寄生虫が出る周期が不規則なので、繰り返し検査を行う必要があります。

便抗原検査でも感染を確定できます。

ジアルジア症 治療

ジアルジアにはメトロニダゾールの内服が有効です。ただし、この薬を服用中に飲酒すると、吐き気や嘔吐が起こります。

フラゾリドンには内服用の液剤もあり、小児に使われます。

感染者と同居していたり、身近に接触したことがあり、ジアルジア症の症状が出た人は、医師に検査や治療の必要があるか相談した方がよいでしょう。









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2011年2月2日水曜日

感染症の病気 『寄生虫感染症 クリプトスポリジウム症』 

クリプトスポリジウム症は下痢を引き起こす腸管感染症で、単細胞の寄生虫であるクリプトスポリジウム‐パルバムによって起こります。


クリプトスポリジウムは、世界各地で人やさまざまな種類の動物に広く感染を起こします。

糞(ふん)で汚染された水や食べものを摂取したり、この寄生虫がついた土、人、ものなどをさわった手を口に入れたりして感染します。

クリプトスポリジウム症は、衛生状態の良くない開発途上地域に住む子供がよく起こす下痢の原因になっています。

こうした地域を旅行する人に感染が起こることもあります。免疫機能が低下している場合、特にエイズの人はクリプトスポリジウムに感染しやすく、重症になりがちです。


クリプトスポリジウムの卵に相当するオーシスト(接合子嚢)は非常に頑丈で、水面などによく存在します。

多くの家畜もこの寄生虫を宿しています。

クリプトスポリジウムは冷凍しても死なず、プールや飲み水の消毒に使用される通常の濃度の塩素では死滅しません。


クリプトスポリジウム症 症状 診断


症状は、感染後7〜10日目から主にけいれんと水性の下痢が起こることで始まり、嘔吐、発熱、脱力感を伴うこともあります。


下痢の症状は、軽いものから重症なものまでさまざまです。


エイズ患者では、1日あたり約12〜15リットルもの水様便が出ます。


クリプトスポリジウム症は便のサンプルを検査して診断します。


クリプトスポリジウム症 予防 治療


クリプトスポリジウム症は、適切な衛生状態を保ち、手洗いを励行することで予防します。


このことは医療施設やデイケアセンターでは特に重要で、土や動物をさわったり、感染者と接触したりした後も手洗いが大切です。


地域で集団感染が起こった場合、公衆衛生当局により、飲み水(歯磨きや食材を洗うときに使う水を含む)は沸騰させてから使うこと、加熱調理されたもの以外は食べないこと、殺菌していない牛乳やジュースは飲まないことなどの指導が行われます。


瓶詰めの水も安全とは限りません。


浄水器は、逆浸透膜フィルターを使用しているもの、1ミクロンの粒子を除去できるもの、クリプトスポリジウムなどのシスト除去レベルを満たすものなどは効果がありますが、それ以外のフィルターは安全ではない可能性があります。


免疫システムが正常であれば、自然に治ります。


激しい下痢がある場合は、経口または点滴による水分補給や、ロペラミドなどの下痢止め薬による治療が必要になります。


下痢を伴う患者中のクリプトスポリジウムを死滅させる薬剤はまだ見つかっていません。


エイズの人では、抗レトロウイルス療法で免疫機能を改善させ、クリプトスポリジウムによる下痢症状を緩和させることはできますが、感染はずっと続くことがあります。







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皮膚の病気 『皮膚炎・口周囲皮膚炎 汗疱』

口周囲皮膚炎


口周囲皮膚炎(こうしゅういひふえん)は口の周囲やあごにできる、赤色で凹凸を伴う発疹です。


この病気の原因はわかっていませんが、主に20〜60歳の女性に発症します。


治療は、テトラサイクリンなどの抗生物質を内服します。


抗生物質を服用しても発疹が消えず、病状が重い場合は、にきび用の薬であるイソトレチノインが効くことがあります。


ステロイド薬や一部の油性の化粧品、特に保湿剤を使うと、病状が悪化する傾向がみられます。


汗疱


汗疱(かんぽう)とは、かゆみを伴う水疱が手のひらや指の横にできるのが特徴の慢性皮膚炎です。足の裏にできることもあります。


汗疱は、異常な汗による発汗障害と呼ばれることがありますが、実際にはこの病気と汗は関係ありません。


汗疱の原因はわかっていませんが、要因としてストレスの影響、および、ニッケル、クロミウム、コバルトなどを体内に取りこんだことが影響している場合があります。


思春期や若年の成人に多くみられます。


水疱はうろこ状で赤く、じくじくしていることが多くみられます。


この病気は突然発症して2〜3週間続きます。そのままにしておくと数週間で消えます。


過マンガン酸カリウムか酢酸アルミニウム(ブロー液)に浸した湿布をすると、水疱を消す効果があります。


かゆみと炎症を抑えるには、効き目の強い局所用ステロイド薬が役立ちます。








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皮膚の病気 『皮膚炎・限局性掻爬皮膚炎』

限局性掻爬皮膚炎(げんきょくせいそうはひふえん)は、皮膚の上層部に生じる、


かゆみを伴う慢性の炎症で、慢性単純性苔癬(まんせいたんじゅんせいたいせん)、神経皮膚炎ともいいます。


限局性掻爬皮膚炎は、皮膚の一部を慢性的にかきむしることが原因で起こります。


かくとよけいにかゆみが増し、「かゆいからかく、かくとよけいかゆくなり、さらにかく」という悪循環に陥ります。


皮膚をかく行為は特に理由なく始まることもあれば、何かの病気、


具体的には接触皮膚炎や寄生虫が原因で始まることもありますが、


原因となる病気が治った後もかく行為がずっと続いてしまうことがあります。


なぜそのようなことが起こるかはわかっていませんが、心理的な要因が関係していると考えられます。


この病気はアレルギー性ではないようです。


限局性掻爬皮膚炎は、男性よりも女性に多く、アジア系人種とアメリカ先住民に多いようです。


年代的には、20〜50歳の人に発症するのが一般的です。


限局性掻爬皮膚炎 症状と診断


この病気は体のどの部分でも発症する可能性があります。


最も多いのは頭、腕、脚ですが、肛門や腟(ちつ)で発症することもあります。


初期段階では、皮膚の見た目は正常ですが、かゆみがあります。


症状が進むと、皮膚をかいたりこすったりし続けた結果、その部分の皮膚が乾き、うろこ状になり、暗い色の皮疹ができます。


治療では、最初にかゆみを引き起こした原因として何かのアレルギーや病気がないかどうかを調べます。


異常が肛門や腟周辺に発症している場合、原因として蟯虫、トリコモナス症、痔、局所性の膿の分泌、


真菌感染症、いぼ、接触皮膚炎、乾癬(かんせん)などがないかどうかを調べます。


限局性掻爬皮膚炎 治療


この病気を治すためには、患者はその部分の皮膚をかいたりこすったりすることを完全にやめなくてはなりません。


その後、かゆみに対する標準的な治療法を行う必要があります。


ステロイド薬をしみこませた外科用テープを貼ると、かゆみと炎症を和らげ、かつ、皮膚をかかないよう保護することができます。


かゆみを抑えるため、長時間作用型のステロイド薬を皮下注射することもあります。


肛門や腟周辺に発症している場合は、ステロイドクリームによる治療が最適です。


クリームを塗った上から、その部分を保護するためにペースト状の酸化亜鉛を塗る場合もあります。


このペーストは鉱物油でふき取ります。










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