2011年3月8日火曜日

皮膚の病気 『 寄生虫皮膚感染症-疥癬』

皮膚の寄生虫のほとんどは微小な昆虫か蠕虫(ぜんちゅう)で、


人間の皮膚に寄生してそこに巣を作ります。


寄生虫の中には、



そのライフサイクルの中の一定期間だけ人間の皮膚に生息するものもいれば、



生まれてから死ぬまでずっと人間の皮膚をすみかとするものもいます。


疥癬(かいせん)はダニ感染症で、


皮膚に非常に小さく赤い隆起ができてひどいかゆみを伴います。


疥癬は、ヒゼンダニ(疥癬虫)によって引き起こされます。


この感染症は物理的な接触によってたやすく広がり、


同じ家に住む人全員がかかることもよくあります。


ダニが衣類、寝具類など共有するものを通じて広がる場合もありますが、


このような例はまれですし、ダニはそのような場所では長く生息できません。


また、普通に洗濯すればダニは退治できます。


ヒゼンダニの雌は人間の皮膚の最も外側の層にトンネル状の横穴を開け、


その巣穴に卵を産みつけます。


ダニの幼虫は数日で卵からかえります。


ダニ感染症は非常に強いかゆみを伴います。


これはダニに対するアレルギー反応だと考えられます。







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2011年3月7日月曜日

皮膚の病気 『 水疱のできる病気-疱疹状皮膚炎』

疱疹状皮膚炎とは自己免疫疾患の1つで、強いかゆみを伴う小水疱のかたまりと、


じんま疹のような腫れが生じます。


病名は「疱疹(ヘルペス)状」ですが、この病気はヘルペスウイルスとは関係ありません。


疱疹状皮膚炎では、小麦、ライ麦、大麦やそれらから作られた製品に含まれるグルテン(タンパク質の1種)


によって体内の免疫システムが活性化され、皮膚が攻撃を受けるために発疹やかゆみが生じます。


疱疹状皮膚炎にかかった人は、


グルテンに対する過敏性が原因で起こるセリアック病を発症することがあります。


これらの人々は、その他の自己免疫疾患、具体的には甲状腺炎、


全身性エリテマトーデス、サルコイドーシス、糖尿病などの発生率も高くなります。


疱疹状皮膚炎の患者は、腸にリンパ腫ができることもあります。


小水疱は徐々にできてきます。


できやすい部位はひじ、膝、尻、腰、後頭部です。


顔や首に急にできることもあります。


これができるとかゆみとヒリヒリ感をかなりひどく感じます。


イブプロフェンなどの抗炎症薬は発疹を悪化させます。


疱疹状皮膚炎 診断 治療


診断は、皮膚生検に基づいて行います。


この検査をすると皮膚のサンプルに特徴的な抗体がみられます。


水疱は治療を行わないと治りません。


ダプソンという薬を経口で服用すると、ほとんどの場合1〜2日で症状が改善されますが、


これを服用する場合は血球数を定期的に測る必要があります。


薬の服用と、グルテンを摂取しないようにする厳密な食事制限


(小麦、ライ麦、大麦をいっさい摂取しない)を


6カ月以上続けて症状がコントロールできるようになったら、薬は中止しても大丈夫です。


しかし、一部には薬の服用をずっと続ける必要がある人もいます。


また、ほとんどの人は、たとえ少量でもグルテンを摂取すると症状が再発します。


グルテンを摂取しないよう食事制限をすると、腸にリンパ腫ができるのを防ぐこともできます。






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皮膚の病気 『 水疱のできる病気-天疱瘡(尋常性天疱瘡) 2』

診断 治療


天疱瘡の水疱は特徴的なので医師は見当をつけられますが、この病気の診断を確定するには、皮膚のサンプルを顕微鏡で調べます(皮膚生検)。

検査では、抗体の沈着を顕微鏡で観察できるように、特殊な化学染色を使うことがあります。

天疱瘡と水疱性類天疱瘡を区別するには、皮膚のどの層までが侵されているかに注意し、特徴的な抗体の沈着の様子を診て判断します。


天疱瘡は治療しなければ命にかかわります。

治療を行った場合の生存率は90%です。


治療の柱は、ステロイド薬の高用量投与です。


病状が管理できるようになったら、ステロイドの量を徐々に減らします。


治療の効果がみられない、あるいはステロイド薬の量を減らしたら症状が再燃したという場合は、


免疫抑制薬であるアザチオプリンやシクロホスファミドも投与します。


重症の天疱瘡の場合、抗体を血液からろ過するプラスマフェレーシスを行うことがあります。


金塩の注射を行う場合もあります。


免疫グロブリンを静脈注射する手法は、重症の天疱瘡の新しい治療法で、


安全で効果も期待できます。


薬を中止できるくらい良くなる場合もあれば、


長期間にわたって低用量の薬を使い続けなくてはならない場合もあります。


病院では、天疱瘡でむけてしまった皮膚に対して、


重症のやけどの患者に対する場合と同様の慎重なケアを行います。


水疱が破裂して感染症が起きている場合、抗生物質を使う必要があります。


皮膚がむけて体液がにじんでいる部分には、


ワセリンをしみこませたドレッシング材をかぶせて保護します。






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皮膚の病気 『 水疱のできる病気-天疱瘡(尋常性天疱瘡)』

天疱瘡(尋常性天疱瘡)は自己免疫疾患で、まれな病気です。


さまざまな大きさの水疱が、口の内側、性器、その他の粘膜に急にたくさんできます。


天疱瘡は中年層や高齢者に最も多くみられる病気です。


子供にはほとんどできません。


この病気では、免疫システムが、表皮細胞(皮膚の最も外側の層を構成する細胞)


を互いにつないでいる特異的なタンパク質を攻撃する抗体をつくります。


細胞間のつながりが破壊されると、表皮細胞は皮膚の下層から分離していき、水疱が形成されます。


水疱性類天疱瘡という病気は、これと見たところはよく似ていますがより軽い病気で、


もっと浅い水疱ができます。


天疱瘡(尋常性天疱瘡) 症状


天疱瘡の主な症状は、透明で軟らかく、痛みを伴うさまざまな大きさの水疱です。


皮膚を軽くつまんだりこすったりしただけで、皮膚の最も外側の層が下の層と分離して、


大きくむけてしまいます。


水疱はしばしば口の中に最初にできてそれがすぐ破け、痛みを伴う潰瘍になります(びらん)。


その後は水疱と潰瘍が口の中いっぱいに次々とでき、ものを飲みこむのが難しくなります。


水疱は皮膚の上にもできます。こちらの水疱もやがて破れて、


放置しておくと痛みを伴う硬い傷になります。患者は体全体が不快に感じます。


水疱は広がることがあり、これらがいったん破けると感染症にもつながります。


天疱瘡は重症の場合、重度のやけどと同じくらい危険です。


やけどと同様、天疱瘡で損傷を受けた皮膚からは大量の体液がにじみ出て、


いろいろな細菌に感染しやすい状態になります。







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2011年3月6日日曜日

皮膚の病気 『 皮膚の色素異常-』

肝斑は日光にあたった皮膚にできる茶褐色の色素沈着斑で、


主に顔にできます。


肝斑はだれにでも発症する可能性がありますが、


妊婦(妊娠黒皮症)や経口避妊薬を使用している人にできやすい傾向があります。


この病気は日照時間の長い土地に住む人や、


ラテン系、アジア系人種によくみられます。


肝斑では、顔の左右対称の位置に不規則な形をした濃い色の斑領域ができます。


この色素沈着は主に顔の中央部、ほほ、額、上唇、鼻に最も多くみられます。


顔の片側だけに色素沈着斑ができる例もあります。


まれですが、上腕部にこの肝斑が生じることもあります。


肝斑はかゆくも痛くもなく、見た目が気になるだけです。


肝斑は、妊婦の場合は出産後に、


経口避妊薬使用者は服用中止後には徐々に消えるのが普通です。


肝斑ができている場合、


症状がさらに悪化するのを防ぐために肝斑の部分には日焼け止めを塗り、


日光にあたらないようにします。


ヒドロキノンやレチノイン酸を含む皮膚脱色用のクリームを使うと、


肝斑の色を薄くする効果があります。







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皮膚の病気 『 皮膚の色素異常-白斑 2』

白斑 治療


中には、白くなった皮膚の色が自然に元に戻る例もありますが、


白斑の治療法は発見されていません。


治療が役に立つことはあります。


白斑が小さい場合、ステロイドクリームを使うと皮膚の色が濃くなる場合があります。

ブロンザーや皮膚用染料、化粧品などを使う人もいます。


白斑が生じた部分にもわずかなメラニン細胞は残っている例が多いため、


半数以上の白斑患者では光線療法を行うとメラニン細胞が刺激を受け、


再び色素をつくりはじめます。


特に、ソラレン(光感作薬)と紫外線A波を一緒に使う


光線療法(PUVA療法)、


紫外線B波のナローバンドを使う光線療法は効果が期待できます。


しかし、光線療法は効果が出るまでに数カ月かかり、


ずっと継続しなくてはなりません。


光線療法では効果が上がらない白斑の場合、皮膚移植や、


本人の正常な皮膚からメラニン細胞を移植する方法があります。


白斑が出現した部分の皮膚は、


必ず日焼け止めや衣服で日光から保護しなくてはなりません。


かなり広範囲に白斑が生じている場合、皮膚の色を均一にするために、


白斑が出ていない部分の皮膚の色素を脱色する例もあります。


色素の脱色はヒドロキノンのクリームを数週間から数年、


繰り返し脱色したい部分の皮膚に塗って行います。


いったん脱色した皮膚は元には戻りません。








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皮膚の病気 『 皮膚の色素異常-白斑 』

白斑とは、部分的なメラニン細胞の欠失で、


皮膚に白い斑点ができる病気です。


白斑の原因はわかっていませんが、


免疫システムによる自分のメラニン細胞への


攻撃がかかわっていると考えられます。


白斑は遺伝する傾向があり、


他の病気と一緒に発症することがしばしばあります。


白斑患者の約3分の1が甲状腺の病気を患っていますが、


白斑との関連性はまだわかっていません。


糖尿病、アジソン病、


悪性貧血などの患者でも白斑が発症しやすい傾向がみられます。


白斑は、体に外傷を負った後や日焼けした後にも生じることがあります。


白斑は健康には害を及ぼしませんが、


心理的にはかなり患者を悩ませる原因になります。


白斑 症状と診断


はっきりと違いがわかる白い斑点が1〜2個できる人もいれば、


体の大部分に白斑が現れる人もいます。


皮膚の色が濃い人ほど変化が際立って見えます。


白斑が現れやすい部位は顔、ひじと膝、手足、性器です。


色素が失われた皮膚は、非常に日焼けしやすくなります。


白斑が生じた部分では毛包からメラニン細胞が失われているので、


そこに生える毛も白くなります。


ただし頭髪の若白髪は、


その部分の頭皮が白斑に侵されていなくても起こります。


白斑は見た目が特徴的ですので、医師が診ればすぐ診断できます。


皮膚の色が薄くなった原因が白斑であることを確認するため、


ウッド灯を使った検査がよく行われます。


その他の検査や生検は、めったに必要ありません。



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