慢性中耳炎は、中耳の感染が長期化した状態です。
慢性中耳炎は、鼓膜に穴があいた状態(穿孔)や、
皮膚に似た組織が耳の中で増殖してできる非癌性の
白いかたまり(真珠腫)が原因で起こります。
穿孔があってもまったく症状が現れない人もいますが、
ときに慢性の細菌感染が発生する場合があります。
慢性中耳炎では、かぜなどの鼻やのどの感染の後や、
入浴や水泳の際に中耳に水が入った後などに症状が現れます。
発症すると、悪臭のある膿が耳から出てきますが、痛みはありません。
症状が続くと組織が増殖して突き出たポリープが形成され、
中耳から鼓膜にあいた穴を通って外耳道まで伸びてきます。
感染が長びくと、
鼓膜と内耳をつないで音を外耳から内耳へ伝える役目をしている
耳小骨の一部が破壊され、伝音難聴が生じます。
その他の重い合併症としては、内耳の炎症、顔面神経の麻痺(まひ)、
脳の感染などがあります。
慢性中耳炎では、中耳に真珠腫がみられる場合もあります。
真珠腫は骨を破壊し、重い合併症をもたらす大きな原因となります。
膿や皮膚様の増殖物が鼓膜の穴やくぼみにたまり、
頻繁に耳から出てくる場合は、慢性中耳炎と診断されます。
治療
慢性中耳炎が発症した場合は、
医師が外耳道と中耳を吸引器や綿棒でていねいに清浄し、
ヒドロコルチゾンの入った酢酸溶液か、抗生物質の点耳薬を処方します。
鼓膜に穴があいている場合は、耳に水が入らないようにする必要があります。
鼓膜は鼓室形成術で再建が可能です。
耳小骨の連結が損なわれていれば、同時に修復します。
真珠腫はそのままにしておくと重い合併症が起こるおそれがあるので、
手術によって除去することが必要です。
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2011年6月8日水曜日
中内耳の病気!「急性中耳炎 」
滲出性中耳炎は、中耳に滲出液がたまった状態です。
滲出性中耳炎は、完治していない急性中耳炎や、耳管の閉塞から起こります。
耳管閉塞の原因としてはアレルギーがよくみられます。
滲出性中耳炎はどの年齢層にもみられますが、
特に小児に多く発症します。
普通はつばを飲みこむと耳管が開くため、
中耳の内圧は1分間に3?4回ほど自動的に調整されています。
しかし、耳管が閉塞していると、
中耳内にある酸素が血流に吸収されるのに伴って、
中耳の内圧が下がります。
内圧が低下すると滲出液が中耳にたまり、鼓膜の動きが制限されます。
滲出液には細菌が入っていることが多いのですが、
発赤、痛み、膿といった感染の症状がみられることはまれです。
耳がふさがっているような感じがして、つばなどを飲みこむと、
ポンという音やパリパリという音がすることがあります。多少の難聴が生じます。
滲出性中耳炎は耳の診察により診断されます。
ティンパノメトリー検査は中耳の貯留液の有無を調べるのに有効です。
治療
フェニレフリンやエフェドリンなどのうっ血除去薬や、
アレルギーがある場合は抗ヒスタミン薬を使って、
うっ血を緩和して耳管を開きます。
閉塞した耳管に強制的に空気を通すことにより、
中耳の圧力低下を一時的に解消できます。
口を閉じて鼻を押さえながら鼻から空気を抜くと、耳管に空気が通ります。
症状が3カ月以上続いて慢性化した場合には、
鼓膜切開を行って中耳から滲出液を排出します。
小さな鼓膜チューブを鼓膜にあけた穴に挿入し、
滲出液を排出して空気が中耳に入るようにします。
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滲出性中耳炎はどの年齢層にもみられますが、
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普通はつばを飲みこむと耳管が開くため、
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しかし、耳管が閉塞していると、
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中内耳の病気!「感染性鼓膜炎 」
感染性鼓膜炎は、ウイルスや細菌の感染により鼓膜が炎症を起こした状態です。
鼓膜炎はさまざまなウイルスや細菌の感染が原因で生じ、
最も多いのはマイコプラズマによるものです。
鼓膜が炎症を起こし、その表面に小さな水疱(すいほう)ができます。
水疱は中耳炎でもできますが、
感染性鼓膜炎の場合は中耳の膿や耳だれ(液状の分泌物)はみられません。
痛みは突発的に起こり、24?48時間続きます。
聴力低下が生じることもあります。
鼓膜炎は耳鏡で鼓膜を観察して診断します。
感染がウイルス性か細菌性かを判断するのは難しいため、
多くの場合は抗生物質と鎮痛薬を用いた治療が行われます。
痛みを和らげるために、小さなメスで水疱を破ることもあります。
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痛みは突発的に起こり、24?48時間続きます。
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2011年6月7日火曜日
中内耳の病気!「気圧外傷」
気圧外傷は、
鼓膜の外側と内側の空気圧に差が生じることによって
引き起こされる中耳の損傷です。
鼓膜は外耳道と中耳を隔てています。
外界の気圧の影響を受ける外耳道の
空気圧と中耳の内圧が不均衡になると、
鼓膜が損傷することがあります。
正常な状態では、中耳と鼻の奥を結ぶ耳管を通じて、
外界の空気が中耳へ送られ、
鼓膜の外側と内側の空気圧が等しく保たれています。
飛行機の離着陸時や潜水などで外界の気圧が急に変化した場合には、
耳管からの空気の出入りによって、
中耳の内圧が外界と等しくなるように調整します。
しかし瘢痕(はんこん)、腫瘍(しゅよう)、感染、かぜ、
アレルギーなどによって耳管が部分的
または完全にふさがってしまうと、
中耳への空気の出入りがなくなります。
その結果、内外の空気圧に差が生じて鼓膜が損傷し、
ときには鼓膜が破れて出血することもあります。
空気圧に大幅な差が生じると、
中耳から内耳への入り口である前庭窓が裂け、
内耳のリンパ液が中耳へ漏れてきます。
ダイビングで潜行中に難聴やめまいが生じた場合は、
リンパ液の漏出が起きている可能性があります。
同じ症状が浮上中に生じた場合は、
内耳に気泡が発生した可能性があります。
空気圧の急激な変化によって耳づまりや痛みを感じたときには、
空気圧の差を解消して不快感を取り除く方法がいくつかあります。
飛行機の離陸時のように外気圧が低下している場合は、
口を開けたまま呼吸をしたり、ガムをかんだり、
つばを飲みこんだりします。
すると耳管が開き、中耳の空気が外へ流れ出ます。
飛行機の着陸時やダイビングで潜行
するときのように外気圧が上昇している場合は、
まず鼻をつまんでふさいでから、
口を閉じたまま静かに鼻から空気を抜きます。
すると、ふさがった耳管を通って空気が送りこまれます。
鼻やのどに感染やアレルギーのある人は、
飛行機に乗ったときやダイビング中に不快感を覚えることがあります。
どうしても飛行機に乗らなければならない場合は、
たとえば抗炎症薬のフェニレフリンを点鼻薬や噴霧薬として使えば、
うっ血が緩和して耳管が開きやすくなり、
鼓膜の内外の空気圧の差がなくなります。
ダイビングは感染やアレルギーが治るまでは避けた方がよいでしょう。
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正常な状態では、中耳と鼻の奥を結ぶ耳管を通じて、
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耳管からの空気の出入りによって、
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しかし瘢痕(はんこん)、腫瘍(しゅよう)、感染、かぜ、
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または完全にふさがってしまうと、
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その結果、内外の空気圧に差が生じて鼓膜が損傷し、
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空気圧に大幅な差が生じると、
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中内耳の病気!「鼓膜穿孔 続き」
症状 診断
鼓膜に穴が開くと突然激しい痛みが生じ、続いて耳からの出血、聴力低下、
耳鳴りが起こることもあります。
耳小骨の連結が分断されたり内耳が傷ついたりすると、
より大幅な聴力低下が生じます。
内耳が傷つくと、めまいが起こることもあります。
水や異物が中耳に入ってしまった場合には、
24~48時間ほどで耳から膿(うみ)が出てくることがあります。
鼓膜穿孔は、耳鏡という特殊な器具を用いて医師が実際に耳の中を観察して診断します。
鼓膜穿孔 治療
耳を乾燥した状態に保ちます。
感染が生じている場合は、抗生物質が入った点耳薬を使用します。
通常はこれで鼓膜の穴はふさがりますが、2カ月しても治らない場合は、
鼓室形成術で鼓膜を再建します。
穴がふさがらないと中耳の感染が長びき、慢性中耳炎になることがあります。
鼓膜穿孔の後に伝音難聴が長く続く場合は、耳小骨の連結が崩れていたり、
変形したまま固まっている可能性があります。
これは手術で元通りに治すことができます。
鼓膜の損傷後に感音難聴やめまいが数時間以上続く場合には、
内耳が傷ついているか、異物が内耳に入りこんでいる可能性があります。
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鼓膜穿孔 治療
耳を乾燥した状態に保ちます。
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中内耳の病気!「鼓膜穿孔」
中耳は鼓膜と鼓室で構成されています。
鼓室は空気で満たされた空間で、3つの骨が連結した耳小骨があり、
鼓膜と内耳をつないでいます。
内耳はリンパ液で満たされた空間で、主に2つの部分で構成されています。
1つは聴覚器官である蝸牛(かぎゅう)、もう1つは半規管、球形嚢(きゅうけいのう)、
卵形嚢(らんけいのう)で構成される平衡器官の内耳前庭です。
中耳が音を増幅する役割を果たし、
内耳は機械的な信号である音波を電気信号に変換しています。
この電気信号が内耳神経(平衡聴覚神経)を通って脳に送られます。
中耳と内耳の病気では共通した症状も多くみられ、
中耳の病気が内耳に影響を与えることもあれば、その反対もあります。
鼓膜穿孔(こまくせんこう)は、鼓膜に穴が開いた状態です。
鼓膜穿孔の最も多い原因は中耳炎です。
また爆発、平手打ち、潜水などで鼓膜にかかる圧力が急に上がったときや、
飛行機に乗っていて圧力が急に下がったときにも鼓膜穿孔が起こることがあります。
熱や薬品によるやけども原因となります。
綿棒などの異物を耳の中に差しこんだり、
樹木の枝や飛んできた鉛筆などが偶然耳の中に入ったりして鼓膜に穴が開いてしまうこともあります。
鼓膜を貫通した異物は、
鼓膜と内耳をつないでいる耳小骨の連結を分断したり、
耳小骨を壊してしまうおそれがあります。
耳小骨の破片や異物が内耳に入りこんでしまうこともあります。
耳管が詰まっていると内外の空気圧の差が激しくなり、
鼓膜に穿孔が起こることがあります。
これを気圧外傷といいます。
続きます>>
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中耳と内耳の病気では共通した症状も多くみられ、
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また爆発、平手打ち、潜水などで鼓膜にかかる圧力が急に上がったときや、
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熱や薬品によるやけども原因となります。
綿棒などの異物を耳の中に差しこんだり、
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2011年6月6日月曜日
外耳の病気!「耳のけが」
さまざまなけがが外耳に影響を与えます。
外耳を強打すると、軟骨と周囲の結合組織層(軟骨膜)が傷つくことがあります。
この部分に血液がたまると外耳が腫れて紫色になり、
たまった血液(血腫)が軟骨への血液の流れを遮断すると、
その部分の軟骨が壊死して耳が変形してしまいます。
この変形はカリフラワー耳と呼ばれ、レスリング、ボクシング、
柔道といった格闘技をする人や、ラグビーの選手などによくみられます。
血腫は切開し、中の血液を吸引して除去します。
血腫の中が空になったら圧迫包帯をあて、
3~7日間そのままにして血腫の再発を防ぎます。
圧迫包帯によって皮膚と軟骨膜が正しい位置に保たれるため、
血液は再び軟骨に届くようになります。
裂傷が耳全体に及んだ場合には、十分に消毒してから皮膚を縫い合わせ、
包帯をあてて患部を保護し、軟骨の治りを促します。
軟骨の縫合は行いません。
あごを強打すると、外耳道の周囲の骨が砕けて外耳道の形がゆがみ、
狭くなってしまうことがあります。
このような変形は手術で治すことができます。
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外耳を強打すると、軟骨と周囲の結合組織層(軟骨膜)が傷つくことがあります。
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たまった血液(血腫)が軟骨への血液の流れを遮断すると、
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