2011年7月15日金曜日

骨・関節の感染症!『変形性関節症』

変形性関節症(退行性骨関節症)は関節の軟部骨組織と周囲の組織に変性が起こり、


疼痛、関節のこわばり、機能障害を生じる慢性疾患です。


変形性関節症は関節疾患の中で最も多い病気で、70歳までのあらゆる年齢の人に発症します。


40歳未満ではけがが原因で女性よりも男性に多く発症し、


40~70歳では男性よりも女性に多く発症します。


70歳以降では発症による男女差はなくなります。


変形性関節症は人間に限らず、魚類、両生類、鳥類など、


ほぼすべての脊椎(せきつい)動物にみられる病気です。


動物界にきわめて広くみられることから、変形性関節症は、


軟骨組織を修復するための生体内の古いしくみから生じた病気ではないかとみる研究者もいます。


変形性関節症を巡る多くの迷信的な説、


たとえば白髪や皮膚の老化と同じとか、


身体障害にはならない、効果のある治療法があまりない、


などという諸説が現在も語られ続けています。

変形性関節症は高齢者に多く発症しますが、


関節を長年使用したことで生じる摩耗や亀裂が原因ではありません。


顕微鏡でとらえられる軟骨組織の構造と組成の変化が原因と考えられます。


変形性関節症のあるほとんどの人、特に若年者は無症状ですが、


高齢者は日常的な活動を妨げる重度の機能障害を来す場合があります。



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骨・関節の感染症!『感染性関節炎』 続き

感染性関節炎



経過 治療

感染を起こした関節は、ただちに治療を始めなければ数日で破壊されることがあるため、感染症が疑われた時点ですぐに、検査の結果を待たずに抗生物質を投与する必要があります。

最も疑わしい細菌を殺すための抗生物質をまず投与し、その後、必要であれば別の種類に変更します。

抗生物質は、最初は静脈に注射します。

これは、十分な量の薬剤が感染した関節へ届くようにするためです。抗生物質がその原因菌に有効であれば、48時間以内に症状の改善がみられます。

臨床検査の結果が出たらすぐに、その原因菌に感受性の高い抗生物質に変更します。

また、膿がたまると関節に損傷をもたらすおそれがあるため、針で吸引して排膿します。

針による排膿が困難であったり(股関節など)、うまくいかない場合は、関節鏡(直接関節内を観察する内視鏡)を用いた処置や外科手術によって排膿します。

関節内に排膿用のチューブを留置することもあります。

関節が動かないようにそえ木などで固定すると、痛みが緩和しますが、関節のこわばりやその後の機能障害を防ぐには理学療法の実施が必要となります。

真菌による感染は、抗真菌薬で治療します。

結核菌による感染は、いくつかの抗生物質を組み合わせて治療します。

ウイルスの感染は通常は自然によくなりますが、鎮痛や解熱のためにはアセトアミノフェンや非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)を使用します。















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骨・関節の感染症!『感染性関節炎』 続き

感染性関節炎 診断


感染性関節炎が疑われる場合は、ただちにいくつかの検査を行います。


通常は関節液のサンプルを針で採取し、


白血球数と細菌やその他の原因菌について調べます。


直近に抗生物質を服用していた人以外ではほぼ確実に、


関節液を培養して感染菌を同定できます。


ただし、淋病、ライム病、梅毒の原因菌のように、


関節液を培養しても検出しにくいものもあります。


原因菌が培養できた場合は、どの抗生物質が有効かも調べます。


関節炎の原因菌はしばしば血流からも検出されるので、


血液検査も行います。


また唾液、脊髄(せきずい)液、尿の検査も、


原因菌の同定に役立つことがあります。



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2011年7月14日木曜日

骨・関節の感染症!『感染性関節炎』 続き

感染性関節炎 症状


乳児では発熱、疼痛があり、ぐずりがちになります。


乳児は一般に感染した関節を動かさなくなりますが、


これは動かしたり触れたりすると患部が痛むためです。


年少児が膝(ひざ)関節や股関節に感染を起こすと、歩かなくなることもあります。


年長児や成人では突然症状が現れます。


感染した関節には発赤や熱感が生じ、動かしたり、さわると激痛を生じます。


関節に水がたまり、腫れやこわばりが生じます。


また、発熱や悪寒も認められます。


これに対し、結核菌や真菌による慢性感染性関節炎では痛みや発熱があっても通常は程度が軽く、


症状がはっきりしません。


膝、肩、手首、ひじ、指の関節や股関節は、高頻度に感染性関節炎を起こします。


細菌、結核菌、真菌などは多くの場合1つの関節だけに感染しますが、ときには同時にいくつかの関節に感染することもあります。


たとえばライム病の原因菌は両膝の関節に感染を起こすことが多く、


淋菌やウイルスは、2~3カ所または多数の関節に同時に感染することがあります。


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骨・関節の感染症!『感染性関節炎』

感染性関節炎



感染性関節炎(敗血症性関節炎)は、


関節液や関節組織の感染症で、


主に細菌感染が原因ですが、


ウイルスや真菌の感染によって起こることもあります。


感染性関節炎のリスクがあるのは、


関節リウマチ、変形性関節症、


外傷(外傷性関節炎)などで関節に異常のある人が、


血流に感染を起こした場合などです。


たとえば、肺炎や敗血症のある高齢者が転倒して手首を痛め、


関節内への出血が起こると、感染性関節炎を発症することがあります。


原因菌(主に細菌)は通常は血流を介して関節内に入りこみますが、


手術、注射、外傷によって直接関節内に入り感染することもあります。


多種多様な細菌によってこの感染症は起こりますが、


年齢によって感染しやすい細菌があります。


ブドウ球菌やグラム陰性桿菌のような


細菌は乳児や年少児に感染しやすいのに対して、


年長児や成人では淋菌(りんきん)、ブドウ球菌、


レンサ球菌の感染を起こしやすい傾向があります。


ライム病や梅毒を引き起こすスピロヘータと


呼ばれる細菌も関節に感染することがあります。


ヒト免疫不全ウイルス(HIV)やパルボウイルス、


風疹、おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)、


B型肝炎の原因ウイルスなどは、


年齢を問わず関節への感染を起こすことがあります。


慢性感染性関節炎はゆっくりと進行し、


その多くは結核菌や真菌の感染が原因で起こります。


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骨・関節の感染症!『骨髄炎』続き

骨髄炎  治療

血流経由で急性の骨感染を起こした小児と成人に対しては、


抗生物質の投与が最も効果的です。


原因菌が同定できなければ、黄色ブドウ球菌に有効な抗生物質や、


ときには幅広いタイプの細菌に対して有効な抗生物質を投与します。


感染症の重症度によって、まず抗生物質を静脈注射で投与し、


その後4~6週間にわたり経口で投与します。


数カ月間の抗生物質治療を必要とする人もいます。


真菌による感染症が同定されたり疑われれば、抗真菌薬を数カ月間投与します。


早期に感染症が診断され治療されれば、手術は普通、必要ありません。


しかし、膿瘍があると排膿のために外科的な処置が必要となる場合もあります。


細菌による脊椎性骨髄炎を起こした成人の治療では、抗生物質を6?8週間投与します。


ベッド上での安静や装具による固定が必要となる場合もあります。


排膿や、病巣の脊椎の固定(椎骨がつぶれ、周りの神経や血管を損傷しないようにするため)が必要な場合は外科手術が行われます。


周囲の軟部組織の感染(たとえば、血行不良や糖尿病によって生じた足の潰瘍に伴うもの)によって生じた骨髄炎の治療は複雑です。


壊死した組織と骨を手術で除去し、そこに健康な骨、筋肉、皮膚などを充填します。


さらに、抗生物質により感染症の治療を続けます。


周囲に感染を起こした人工関節は、取り出して新しいものに交換します。


手術の数週間前から抗生物質を投与して細菌を殺しておくことで、


感染を起こした人工関節の取り出しと同時に新しい関節の埋めこみができます。


まれに、治療がうまくいかなかったり感染が持続することがあり、


その場合は手術で人工関節が動かないように固定したり、


最悪の場合は腕や脚を切断する方法も取られます。













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2011年7月13日水曜日

骨・関節の感染症!『骨髄炎』続き

骨髄炎 診断


骨髄炎は症状と診察で得られた所見によって診断されます。


発熱や疲労感の有無にかかわらず、持続する痛みがあれば、骨髄炎を疑います。


他の慢性感染症と同様に、通常は血液検査で白血球数の増加、


赤血球沈降速度(ESR:垂直に立てた採血管内の血液中で赤血球が沈む速度)の増大、


C反応性タンパク質(CRP:血液中のタンパク質で、炎症が起こると急激に増える)


の値の上昇が認められます。


X線検査で疑わしい所見が認められる場合もありますが、


骨の異常が検出できるのは症状の発現から3週間後以降となります。


骨スキャン検査を行うと、ほとんどの場合、


病巣骨にトレーサーが集積します(骨スキャン検査の画像は、


放射性物質であるテクネシウムを静脈注射した後に撮影する)。


ただし、この検査は成長中の骨(乳児など)の異常を検出するには適していません。


CT検査やMRI検査も、診断には有用です。しかし、このような検査だけで、


骨感染症とそれ以外の骨疾患を判別できるとは限りません。


骨感染症の診断や原因菌を同定するためには、血液、膿、関節液、


骨などのサンプルを採取します。脊椎性骨髄炎では普通、


針生検または手術で骨組織のサンプルを採取します。



予防 経過


人工関節や金属製のコンポーネントを骨頭にかぶせている人が手術


(歯科処置を含む)を受ける場合は、術前に予防的に抗生物質を投与します。


このような人は、口腔内や体内に常に存在している細菌によって


感染を起こすリスクが高くなるためです。

骨髄炎の経過の見通し(予後)は、


早期に適切な治療が行われれば通常は良好です。


ただし、ときに慢性骨髄炎へと移行し、数週間から数カ月後、


あるいは数年後になって骨膿瘍が再発することがあります。



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