2011年9月5日月曜日

スポーツ障害!『上腕骨外側上顆炎』

上腕骨外側上顆炎(バックハンドテニスひじ)は、


手首を伸ばすときや反らすときに使う腱をいためた状態で、


ひじや前腕後面の外側に痛みを生じます。


前腕の筋肉がひじの外側に付着した部分に大きな負荷がかかると、ここに痛みが生じます。


この障害はテニスのサーブをバックハンドでレシーブしたときに最もよくみられますが、


テニス以外のスポーツでも起こります。


ラケットでボールを打つと、


その衝撃が上腕骨の下端との付着部で腱に損傷を与えることがあります。


この障害を発症しやすくなる要因としては、


バックハンドストロークのフォームが不適切(ひじが先行するなど手首に負荷がかかる打ち方)、


肩や手首の筋肉が弱い、ラケットのガットの張りが強すぎる、


ラケットが短すぎる、ラケットの中心でボールをとらえていない、


濡れて重くなったボールの使用などが挙げられます。


最初の症状として、バックハンドストロークのときや類似した


他の反復動作に伴って痛みが感じられます。


手首を伸ばす動きを伴えば、どんな運動も痛みを引き起こすことがあります。


手のひらを下に向けて腕をテーブルに載せた状態から、


手首を曲げて反らす動作を行い、同時にこれに逆らう方向の力を加えると、ひじが痛みます。


痛みは、ひじと前腕の後面の外側(小指が体側、


親指が外側になるように手を下ろしたときの親指と同じ側)に生じます。


さらにテニスを続けていると、痛む部分がひじから手首にまで広がったり、


動かさずにいても痛むようになります。


治療の原則は、患部を冷やし、


痛みを生じるすべての運動をやめることです。


体力を維持するための代替運動として、


ジョギング、サイクリング、バスケットボールといった、


手首を伸ばす筋肉をあまり使わない運動は行うことができます。


障害が回復してきたら、手首の柔軟運動と強化運動を始められます。


上腕骨外側上顆炎が繰り返し再発する場合には、


ひじを曲げる腱(屈筋腱)に対するステロイド薬の注射が必要となる場合もあります。


この治療を行う場合にも急性期には痛みを伴う運動を避け、


その後は柔軟運動や強化運動を併用することが必要で、


こうした注意を怠ればすぐに再発を起こします。


装具による固定も有用です。










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スポーツ障害!『ハムストリング』

ハムストリングの損傷(大腿後面筋の断裂、肉ばなれ)は、


太ももの裏側にあるハムストリングと呼ばれる筋肉群に損傷が生じた状態をいいます。


ハムストリングは股関節を伸ばす動きや膝を曲げる動きに必要な筋肉群ですが、


拮抗する関係にある大腿四頭筋(大腿前面の筋肉)ほどの筋力はありません。


ただし、ハムストリングの筋力は最低でも大腿四頭筋の60%はないと、


筋力のバランスが悪くなってけがをしやすくなります。


ハムストリングの損傷は、短距離走のスタート時などこの筋肉が急に強い力で収縮した


瞬間に起こりやすく、太ももの裏側に強い痛みを生じます。


応急処置としては、安静(Rest)、冷却(Ice)、圧迫(Compression)、


挙上(Elevation)などを行います(RICEの原則)。


筋肉が回復するまでの間は、ランニングやジャンプは行ってはなりませんが、


その場でのジョギング、ボートこぎ、水泳などは痛みを生じない範囲で実施できます。


治りはじめてからは、ハムストリングを強化する運動が再発の予防に役立ちます。













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スポーツ障害!『ランナー膝』

ランナー膝(膝蓋大腿骨ストレス症候群)は、膝を動かすと膝の皿(膝蓋骨)と太ももの骨(大腿骨)の下端がすれ合う状態です。


膝蓋骨は円形の骨で、膝の周囲の靭帯や腱がつながっています。


ランニング中、正常な状態であれば膝蓋骨はわずかに上下に動き、


大腿骨に触れることはありません。


ランナー膝は構造的な異常が原因で起こることがあり、


たとえば膝蓋骨の位置が正常よりも高すぎるか低すぎる、


膝蓋骨と筋肉の位置のずれ、太ももの裏側の筋肉が硬い、


アキレス腱が硬い、正常なら膝の安定に役立つ太ももの筋力が弱いといった原因があります。


治療が可能な原因として最もよくみられるのが太ももの筋力不足で、


筋力が弱いために膝蓋骨が横に動いて太ももの骨とすれてしまいます。


次に多い原因は、歩行中やランニング中に足の小指側に体重がかかりすぎる状態(回内)で、


このとき太もも前面の筋肉(大腿四頭筋)によって膝蓋骨が外側に引っぱられます。


こうした力が一緒になって、膝蓋骨と大腿骨下端とのまさつが引き起こされます。


痛みや、ときに腫れがランニング中に起こり、膝蓋骨の裏側あたりに集中します。


最初は下り坂でだけ感じられた痛みが、次第にどこを走っていても起こるようになり、


やがて走る以外の動き(特に階段を下りるとき)も痛みを伴うようになります。


痛みが消失するまでは、走るのをやめることが大切です。


体力を維持するための代替運動として、自転車こぎ(痛みがなければ)、


ボートこぎ、水泳などを行うことができます。

太ももの裏側の筋肉(ハムストリング)と前面の筋肉(大腿四頭筋)のストレッチ運動や、


膝蓋骨を内側に引っぱる筋肉(太ももの内側の内側広筋)を強化する運動は有用です。


運動用の靴にも日常使用する靴にも、


土踏まずをサポートする市販の中敷きを入れるのもよいでしょう。


ときに、足に合った中敷きをオーダーメイドで作る必要があります。














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2011年9月4日日曜日

スポーツ障害!『アキレス腱炎』 ②

アキレス腱は、周囲をさやで包まれて保護されています。


さやと腱の間には脂肪の薄い層があり、


これによってアキレス腱は円滑に動くことができます。


アキレス腱が傷つくと、腱とさやの間に瘢痕(はんこん)が形成され、


腱が動くたびにさやが引っぱられるようになります。


痛みが主な症状で、じっとしていた後に動きを始めるときに最もひどく痛みます。


痛みやこわばりがあっても、歩いたり走ったりしているうちに痛みは軽減します。


これは、動きとともにアキレス腱を包むさやの温度が上昇して柔軟になり、


腱が動きやすくなるためです。


痛みを無視して走り続けていると、


しなやかだったアキレス腱はやがて硬い瘢痕組織で占められ、


運動している間も絶えず痛むようになります。


こうなってしまえば、回復の見込みはほぼありません。


治療にあたって重要なのは、痛みが続く間はランニングや自転車こぎを控えることです。


その他の治療は、考えられる原因や損傷の素地となった状態によって異なります。


底が柔軟な靴を選び、かかとの部分が厚くなった装具を挿入し、


腱の張力を減らしてかかとを安定させます。


足が上に反っているとアキレス腱への血流量が減りますが、


これはかかとにウェッジの入った靴をはくことで解消されます。


ハムストリングのストレッチ運動は、痛みがなくなったらすぐに開始できます。


足指を上に反らせるといった、アキレス腱を強化する運動も有用です。


ランニングを再開しても、アキレス腱が完治するまでの期間(数週間から数年間)は、


上り坂や下り坂を速いペースで走ってはなりません。


外科手術が必要となる場合もあります。また手術の代わりに、


結石の破砕などに使われるのと同様の体外衝撃波療法が行われることもあります。













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スポーツ障害!『アキレス腱炎』

アキレス腱炎は、ふくらはぎの筋肉とかかとを結ぶ丈夫な腱であるアキレス腱が、


炎症を起こした状態です。


ふくらはぎの筋肉とアキレス腱はランニング中の動作のうち、


かかとの着地後に足の前部を地面につける動きや、反対側の足が着地する直前に、


つま先をけり出すと同時にかかとを上げる動きを担っています。


アキレス腱炎は、この腱にかかる負荷が腱の強さを上回ったときに生じます。


下り坂では、足の前部を地面につけるまでの動かす距離が長くなるため、


アキレス腱により多くの負荷がかかります。


上り坂では、けり出しの際にかかとを上げるために、


ふくらはぎの筋肉は平地での運動時より大きな力を出す必要があるため、


やはりこの腱に負荷がかかります。


ヒールカウンター(靴の後部のかかとを包む部分)が柔らかい靴をはくと、


靴の中でかかとが必要以上に動いてしまうため、


アキレス腱に不均衡な負荷がかかって断裂を起こしやすくなります。


底が硬い靴をはくと、足指の付け根が曲がらないため、


つま先がけり出す直前にアキレス腱にかかる負荷が大きくなります。


機能的・構造的な各種の異常があると、アキレス腱の損傷が起こりやすくなります。


足の小指側に体重がかかりすぎる(回内)、


着地の際の接地部位がかかとの後方すぎる(ランニングシューズの底を調べ、


かかとのどの部分が最もすり減っているかでわかる)、


O脚である、太ももの裏側の筋肉(ハムストリング)やふくらはぎの筋肉が硬い、


土踏まずのアーチが高い、アキレス腱が硬い、


かかとの変形がある―といった異常がこれに該当します。


続きます>>











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2011年9月3日土曜日

スポーツ障害!『膝窩腱炎』

膝窩腱炎は、膝窩腱が炎症を起こした状態です。


膝窩腱は太ももの骨(大腿骨)下端の外側表面から、


すねの骨(脛骨)上端の内側表面まで、


膝の裏側を斜めに横切って伸びています。


膝窩腱は、ランニング中に脚の膝から下の部分が外側にねじれるのを防いでいます。



足の小指側に体重がかかりすぎた状態(回内)や下り坂でのランニングでは、


この腱に負荷がかかりすぎる傾向があり、腱の断裂を起こすことがあります。


痛みや腫れが、特に下り坂を走っているときに膝の外側に生じます。


この部位の痛みが消失するまでは走るのをやめる必要があり、


ランニングを再開してからも少なくとも3週間は下り坂を走ってはなりません。


自転車こぎは、膝窩腱炎が治るまでの間の代替運動として適しています。


靴の中敷き、特にかかとの前に置く三角のくさび形の足底板(内反矯正用のウェッジ)を使うと、


足が内側に回転するのを防ぐ助けとなります。











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スポーツ障害!『シンスプリント』②

後内側シンスプリントは、


すねの後面と内側の筋肉が侵された状態です。


これらの筋肉はつま先をけり出す前にかかとを持ち上げる役割を果たしています。


このタイプのシンスプリントは傾斜のある


トラックや中央が高くなった道路を走ると起こりやすく、


足の小指側に体重がかかりすぎたり(回内)、


このような回転を十分に防げない靴を使用していると悪化の原因となります。


痛みはまず、すねの内側から始まることが多く、足首の関節から約2.5~20センチ上に痛みが現れます。


つま先立ちしたり、足首を内側にひねると痛みが強まります。


さらに走ることを続けていると、痛みはすねの前面に広がり、足首の関節内を侵し、


上方にも広がって膝の付近(膝から5~10センチ以内)にまで及ぶことがあります。


シンスプリントの進行とともに痛みは強まり、


最初は筋肉の腱だけが炎症を起こして痛みますが、


それでも走り続けていると筋肉自体にも炎症が広がることがあります。


やがて、炎症を起こした腱が緊張して引っぱる力が生じ、


骨との付着部からはがれたり、出血やさらなる炎症を起こすことがあります。


治療ではまず第一に、走ることをやめます。


走っても痛くなくなるまでは、別の種類の運動をします。


ヒールカウンター(靴の後部)の硬いランニングシューズや


土踏まずのアーチをサポートする靴をはくと、


足が過度に回転するのを防ぐことができます。


傾斜したトラックや道路を走るのを避けることは、シンスプリントの再発防止に役立ちます。


損傷を受けた筋肉を強化する運動も有用です。


カルシトニン(骨をつくるホルモン)の連日注射や、


アレンドロン酸(骨量の減少を遅らせる薬)の経口投与からなる実験的な治療によって、


他の治療法で効果がなかったシンスプリントが治癒したケースもあります。


ときに、どの治療法も効果がなく、走ることを永久的に断念せざるをえない場合もあります。




すねの筋肉を強化する運動


バケツを使った運動


空のバケツの取っ手にタオルを巻きます。


テーブルの上など、足が床に届かない程度の高さの位置に座ります。


バケツの取っ手を片方の足の甲にかけます。


まず足首を曲げて、バケツのかかったつま先をゆっくりと上げます。


次に足首をゆっくりと伸ばし、バケツを下ろします。


これを10回繰り返したら、2~3秒間休憩します。


この10回を1セットとして、さらに2セット行います。


運動の負荷を増す場合はバケツに水を入れますが、足に痛みを感じない程度の量にとどめます。


つま先立ち


起立して、ゆっくりと両足でつま先立ちをします。


次にゆっくりとかかとを床に下ろします。


これを10回繰り返したら、1分間休憩します。


この10回を1セットとして、さらに2セット行います。


この運動が楽にできるようになったら、ウエートを持って行います。


ウエートは徐々に重くしていきます。


外側に回す運動


起立して、足首をゆっくりと外側へ回し、足の裏の内側が床から持ち上がるようにします。


次にゆっくりと足の裏を床に戻します。これを10回ずつ、3セット行います。












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