2011年11月17日木曜日

末梢神経の障害!

末梢神経系は、中枢神経系以外のすべての神経、すなわち脳と脊髄(せきずい)以外のすべての神経を指します。


頭、顔、眼、鼻、筋肉、耳と脳を連結する脳神経と、脊髄と体のその他の部分とを連結する31対の脊髄神経も末梢神経系の一部です。


末梢神経の機能不全は、神経のどの部分が損傷されても起こります。


つまり、メッセージを伝導している軸索、神経細胞の細胞体、神経信号の高速伝達を可能にしている軸索を覆う髄鞘(ずいしょう)、のいずれかです。


筋肉の運動を刺激する運動神経が障害されると、筋力低下や麻痺(まひ)が生じ、感覚情報を伝える感覚神経が障害されると、異常感覚や感覚の消失を起こします。




脳が支配する筋肉運動



筋肉の動きは通常、神経を介して脳と筋肉が情報を伝達することによって起こります。

筋肉を動かす起動力は感覚に由来します。

たとえばとがった岩を踏んだりとても熱いコーヒーカップを持ち上げたりすると、皮膚にある特別な神経終末(感覚受容器)がその痛みや不快感を感知します。

その情報は脳へ伝えられ、脳はどう反応すべきか筋肉へメッセージを送ります。

この情報交換は、脳への感覚神経経路と筋肉への運動神経経路の、2つの複雑な神経伝達経路によって行われます。

反射もまた、この情報伝達に関連しています。

皮膚の感覚受容器は、痛みや温度変化を感知すると信号を発信し、これが最終的に脳に届きます。

信号はまず、1本の感覚神経に沿って脊髄へ進みます。

信号は、シナプス(2つの神経細胞の間の接合部)を渡って、その感覚神経から脊髄の脊髄神経へ入ります。

脊髄神経が受け取った信号は、脊髄の反対側へ送られます。

信号は脊髄に沿って上行し、脳幹を通って視床へ進みます。

信号は視床のシナプスを越え、神経線維に沿って大脳の感覚皮質へ進みます。

感覚皮質は信号を受け取ると、運動皮質を刺激して動作の信号を発生させます。

運動信号は神経を伝わって、脳の基底部で反対側へ渡ります。

信号は、脊髄に沿って下行します。

シナプスを越えて、脊髄神経から運動神経へ入ります。

さらに、運動神経に沿って進みます。

信号は、神経筋接合部を渡って運動神経から筋肉の運動終板へ進み、この運動終板で、筋肉が刺激されて動きます。









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2011年11月16日水曜日

腰痛!「腰痛治療」 Ⅲ

ひどい腰痛が続く場合や深刻な症状がある場合には手術が必要です。


椎間板ヘルニアによる脊髄神経根の圧迫で、激しい座骨神経痛、脱力、感覚消失、


膀胱と腸管のコントロール消失などの症状が起きている場合は、


椎間板切除術と椎骨の一部切除(椎弓切除術)が必要で、通常は全身麻酔で行われます。


椎間板切除後の入院期間は、通常1~2日です。


小さく切開する顕微鏡手術が行われることもあります。


これは局所麻酔で行われ、入院は必要ありません。


しかし切開が小さいため視野が狭められて、ヘルニアが起きている椎間板の断片をすべて取りきれないことがあります。


どちらの手術でも、術後数週間で、ほとんどの人が自由に動けるようになり、90%以上の人は完全回復します。


重症の脊柱管狭窄の場合は、椎骨の大きな部分を除去して脊柱管を広げる手術が全身麻酔で行われます。


入院期間は通常4~5日です。


患者が体を完全に動かせるようになるまでに3~4カ月かかります。


約3分の2の人は改善するか、あるいは完全回復します。


残りの人も大部分が、症状の悪化を防ぐことができます。


変形性関節症により脊椎が変性してぐらついているときには、椎骨を融合する治療が行われます。


しかし融合すると動きが制限され、脊椎の他の部分に余計な負担がかかることがあります。









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腰痛!「腰痛治療」 Ⅱ

牽引は、通常役に立ちません。針治療やカイロプラクティックが回復を早めるという報告がありますが、ほとんどあるいはまったく効果がないという報告もあります。

回復期には、短期間あるいは背中に負担がかかる作業中にだけ、ブレースやコルセットの着用が勧められています。

しかしコルセットなどのサポーターは着心地が悪いだけでなく、長期間着用していると背中の筋肉が弱くなってしまいます。

痛みが治まった後に、医師や理学療法士が推奨する軽い運動を行うと治癒と回復を早めることができます。

背中の筋力アップやストレッチ体操は、腰痛の慢性化と再発を防ぐ効果があります。

その他の予防対策として、良い姿勢を保つ、寝るときは硬めの布団(マットレス)と適度な高さの枕を使用する、ものを持ち上げるときは適切な方法を取る、禁煙する、などを続けるか新たに始めます。

これらの方法によって、ほとんどの腰痛は1~2週間で解消します。

治療法にかかわらず、急性の痛みの80~90%は、6週間以内に消失します。

慢性腰痛の場合には、これ以外の対策が必要です。

有酸素運動が有効で、必要であれば減量を行います。

痛みがひどく、非ステロイド性抗炎症薬では十分に痛みを抑えることができないときは、オピオイド鎮痛薬が必要になります。

これらの鎮痛薬が効かない場合は、デキサメタゾンやメチルプレドニゾロンなどのステロイドとリドカインなどの局所麻酔薬を、定期的に脊柱管の周囲に硬膜外注射する方法を勧める専門家もいます。

しかし注射の効果は、通常数日から数週間しか持続しません。

経皮的電気神経刺激法(TENS)が、勧められることもあります。

低い振動電流の発生装置を使って患部にチクチクと穏やかな刺激を加えます。

痛みの程度に応じて、療法士は1日に数回、1回あたり20分から数時間、痛みのある場所に通電します。

この装置の使い方を覚えて自分で行うこともできます。

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腰痛!「腰痛治療」

最近腰痛が起きたばかりのときには、まず脊椎に負担をかけて痛みを起こす行動、つまり重いものを持ち上げたり腰をかがめたりなどの動作を止めます。


2~3日ベッドで安静にしていれば痛みは和らぎますが、痛みの解消がより早くなるわけではなく、専門家の多くは日常的な活動を続けることを勧めています。


ベッドでの安静が必要な場合も、1~2日にとどめるべきです。


腰痛の原因となる特定の異常があれば、その治療を行います。


たとえば膀胱の感染症は、抗生物質を投与して治療すると腰痛が軽減されます。


市販薬でも医師の処方薬でも、痛みを和らげ炎症を鎮めるために非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)が使えます。


メトカルバモール、カリソプロドール、シクロベンザプリン、ジアゼパムなどの筋弛緩薬は、筋肉のれん縮を抑えるために使われることがありますが、多くの専門家はその有効性を疑問視しています。


高齢者には、副作用が起こりやすいため使用しない方がよいでしょう。


温湿布、冷湿布、マッサージも効果があります。

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2011年11月15日火曜日

腰痛!「予防」 Ⅱ

腰痛を防ぐための運動


骨盤の挙上

あお向けに寝て膝を曲げ、かかとを床につけて、体重をかかとに乗せます。背中の一部を床に密着させ、お尻を床から1センチメートルほど浮かして腹筋を締めます。そのままの姿勢で10まで数え、これを20回繰り返します。




腹筋運動

あお向けに寝て膝を曲げ、足裏を床につけます。手を胸の上で組み、頭を上げない(あごを胸につけない)ようにしながら腹筋を締めていき、ゆっくりと肩を床から約25センチメートルもち上げます。次に腹筋をゆるめて肩をゆっくりと下ろしていきます。これを10回ずつ3セット行います。



膝を胸につけるストレッチ

あお向けに寝て膝を曲げ、両方のかかとを床につけます。膝を曲げたまま、両手で片方の膝の裏側を持って胸の方へ引き寄せます。そのままの姿勢で10まで数えます。ゆっくりと脚を下ろし、次に反対側の脚でも同様に行います。これを、10回繰り返します。



座って行う脚のストレッチ

膝を伸ばして床に座り(膝が固定しないようにわずかに曲がる程度)、両脚をできるだけ大きく開きます。両手を片方の膝の上に置き、足首に向かってゆっくりと滑らせていきます。痛みが感じられたときにはそれ以上進まず、楽に10秒間同じ姿勢を保てる位置で止めます。ゆっくりと、元の座位の姿勢に戻ります。反対側の脚でも同様にして行い、各脚それぞれ10回ずつ繰り返します。



股関節と四頭筋のストレッチ

片足で床に立ち、反対側の膝を約90度曲げます。曲げた脚の足首の前側を、同じ側の手でつかみます。このとき、もう一方の手はいすの背や壁についてバランスを取ります。膝が離れないようにしながら、足を手に押しつけて体から離します。そのままの姿勢で、10まで数えます。反対側の脚でも同様にして行い、10回繰り返します。








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腰痛!「予防」

腰痛 予防


最も効果的な腰痛予防対策は、定期的な運動です。


2種類の運動、つまり有酸素運動と、特定の筋肉の増強運動やストレッチ運動が有効です。


水泳やウオーキングなどの有酸素運動は全身の健康改善、肥満解消、筋肉強化に有効です。


腹、尻、背中の筋肉を強化する運動とストレッチは、脊椎を安定させ、脊椎のクッションの役目をしている椎間板の負担を減らし、靭帯の位置を保ちます。


筋肉を強化する運動には、骨盤の挙上や腹筋運動などがあります。


ストレッチ運動には、座って行う脚のストレッチ、膝を胸につけるストレッチ、股関節と大腿四頭筋のストレッチなどがあります。


ストレッチ運動は背中の痛みを増強することもあるので、注意深く行う必要があります。


原則として、背中に痛みを起こしたり痛みが強くなる運動は、どれも中止します。


運動は筋肉に軽い疲労を感じるまで繰り返すべきですが、完全に疲労するまで続けてはいけません。


運動中の呼吸法も重要です。


重量挙げでは専用のベルトを着用して背中のけがを防ぎます。


腰痛がある場合は運動を始める前に医師に相談する必要があります。


運動は骨密度と適正体重の維持にも役立ちます。


そのため腰痛の原因となる、骨粗しょう症と肥満のリスクを減らします。


立ったときや座ったときに良い姿勢を保つだけでも、背中にかかる負担を減らすことができます。前かがみにならないようにすべきです。


いすに座るときは足の裏全体が床につくように座席の高さを調節し、膝を軽く曲げて腰をいすの背もたれにぴったりつけるようにします。


背もたれとの調節には、腰の後ろにクッションを挟むとよいでしょう。


床に座るときは、あぐらよりも床に足をつけて座るようにします。


長時間の立ち通しや座り通しは避けるようにすべきですが、そうしなければならない場合は、姿勢を頻繁に変えて背中にかかる負担を減らします。


眠るときは硬めの布団(マットレス)を使って、楽な姿勢で寝るようにします。


横向きで眠る人はウエストと頭の下に、あお向けで眠る人は膝の下に、それぞれ枕をあてがうとよいでしょう。


頭に使う枕は、首が曲がりすぎない高さのものを選びます。


適切な持ち上げ方を覚えておくのも、背中のけがの防止に役立ちます。


ものを持ち上げるときは膝を十分に曲げて腕を持ち上げるものと同じ高さにし、背中ではなく脚を使って持ち上げます。


頭より上にものを持ち上げると背中をけがするリスクが高くなります。


安定した踏み台を使えば、無理に持ち上げる必要がなくなります。


重いものを運ぶときには体につけて運ぶとよいでしょう。


禁煙も勧められています。








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腰痛!「診断」

腰痛 診断


腰痛の原因は症状、病歴、診察結果から推定されます。


診察の一部として、患者にある種の動作を行ってもらい、それによって痛みの種類を判定します。


たとえばあお向けに寝て、膝(ひざ)を曲げずに脚をもち上げてもらったりします。


挫傷やねんざが原因の場合は、通常はそれ以上の処置は必要ありません。


他の原因が疑われる場合には、検査が必要になります。


腰のX線検査は、椎間板ヘルニア、変形性関節症による変性、骨粗しょう症による圧迫骨折、脊柱側弯症を発見できます。


MRI検査やCT検査では鮮明な画像によって、椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄、癌の診断を確定したり、逆に除外することができます。


まれにMRI検査でもはっきりしないことがあります、その場合には、CTを使った脊髄造影が必要になります。


神経の損傷個所を確認するために、筋電図を取ることもあります。







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