2012年4月21日土曜日

口・歯病気!『口のしくみと働き』 Ⅱ

加齢による変化


年をとるにつれて味覚が衰えてきます。


高齢になるほど、食べものの味がわからなくなったり


苦いと感じたりすることが増えます。


高齢者は何らかの病気にかかっていることが多く、


それらの病気や服用している薬が味覚障害の原因になっていることもあります。


年をとっても自分の歯が残っている人はたくさんいます。


特にむし歯にならず、


少しずつたまった細菌によって歯肉と歯の支持組織が


破壊される歯周病も起こさなかった人の多くが、


自分の歯を維持しています。


他方、数本あるいは全部の歯を失ってしまい、


部分入れ歯や総入れ歯を使っている人も少なくありません。


歯の喪失は、食べものが十分にかめなくなり


高齢者のカロリー摂取不足の最大の原因です。


年をとるにつれて歯を保護しているエナメル質がすり減るために、


歯に損傷を生じたり、むし歯になりやすくなります。


しかし、歯が失われる最大の原因は歯周病です。


歯周病になりやすいのは、歯磨きが不十分な人、


喫煙者、糖尿病、栄養不良、白血病、


エイズなどの病気がある人です。


年をとるにつれて唾液の分泌量が減りますが、


歯への影響についてははっきりとは解明されていません。


一部の専門家の間では、


唾液量の減少によって食道の粘膜が傷つきやすくなると考えられています。



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口・歯病気!『口のしくみと働き』

口のしくみと働き


口は消化器と呼吸器の入り口です。


口の内側は粘膜で覆われています。


健康な人の粘膜(口腔粘膜)は赤味がかったピンク色をしています。


歯ぐき(歯肉)は薄いピンク色で、


歯の周囲をぴったりと取り巻いています。


口の天井部分(口蓋[こうがい])は、


口蓋突起がある硬い前方部分(硬口蓋)と、


比較的なめらかで軟らかい後方部分(軟口蓋)に分けられます。


唇は湿った部分と乾燥している部分にはっきりと分かれていて、


その境界部分は唇紅部と呼ばれます。


口の内側の唇面は湿っていて、


口の外側の唇面は皮膚と同じように乾いています。


口の床にあたる部分(口底)には、食べものの味を感知したり、


食べものを混ぜ合わせる役目の舌があります。


正常な舌はざらついています。


これは舌の表面にたくさんの小さな突起(柔突起)があるためで、


この部分には食べものの味を感知する味蕾(みらい)があります。


味覚では、甘味、酸味、塩味、苦味の大きく4種類の味が識別されます。


一方、においは鼻腔の嗅受容器


(きゅうじゅようき)によって感知されます。


嗅覚(きゅうかく)のしくみは味覚よりもずっと複雑で、


さまざまな微妙なにおいが識別されます。


味覚と嗅覚が一緒に働くことによって、


人は味がわかり、その味を楽しむことができるのです。


唾液(だえき)を分泌する唾液腺は、


耳下腺、顎下腺、舌下腺の3対の大唾液腺に分かれます。


さらに大唾液腺のほかにも、


多数の小さな小唾液腺が口中に分布しています。


唾液は唾液腺の小さな管を通って、


口の内へ分泌されます。


唾液には、


食べものをかんで食べるのを助けるさまざまな働きがあります。


唾液は、


食べものが口から食道へ下りやすいようにかたまりにまとめてかみやすく、


食べやすくして、食べものの消化を開始します。


食べものを溶かして味わいやすくしたり、


食後の口の内をきれいに浄化する働きもあります。


また、唾液は口腔粘膜を保護し、


歯のミネラル分の消失を防いでいます。


さらに唾液は細菌が出す酸を中和するだけでなく、


抗体や酵素など、細菌、酵母、


ウイルスを殺すさまざまな物質を含んでいます。


人は、自分の歯を2組、つまり、


幼児の歯(乳歯)と大人の歯(永久歯)をもっています。


乳歯は20本で、


上あごと下あごのそれぞれに1対の中切歯、


側切歯、犬歯、第1乳臼歯、第2乳臼歯が生えます。


一方、永久歯は32本で、


上あごと下あごのそれぞれに1対の中切歯、


側切歯、犬歯、第1小臼歯、第2小臼歯、第1大臼歯、第2大臼歯、


第3大臼歯(智歯/親知らず)が生えます。


ただし、親知らずは、


だれにでも必ず4本すべてが生えてくるわけではなく、


まったく口内に生え出してこない人もいます。


親知らずは最後に生えてくる永久歯で、


通常は17?21歳の間に生えてきます。


歯が、歯肉組織から生え出してくることを萌出(ほうしゅつ)といい、


その時期には幅があります。


生後最初に生えるのは乳歯の中切歯で、


生後6カ月ころに生えてきます。


続いて側切歯、第1乳臼歯、犬歯、


最後に第2乳臼歯の順で生えてきて、


2歳半ころまでには乳歯がすべて生えそろいます。


これらの乳歯は6歳ころから永久歯と生え替わりはじめます。


6歳ころに永久歯の第1大臼歯が、


最後に生えた第2乳臼歯のすぐ後ろに生え、


そのまま二度と生え替わりません。


同様に、


永久歯の第2大臼歯と第3大臼歯も生え替わることはありません。


まれに生まれつき歯が生えていたり(出産歯)、


生後1カ月以内に乳歯(新生児歯)が生えてきたりすることがあります。


これらの歯はほとんどが下あごの乳切歯ですが、


余分の歯(過剰歯)なので、授乳の妨げになったり、


ひどくぐらついていてのどに詰まるおそれがある場合には取り除かれます。


下あごの切歯の永久歯が、


ちょうどブドウの房のように互いの後ろに生えてくる子供がたくさんいます。


歯が混み合って生えてきてスペースが足りない場合や、


永久歯がねじれて生えた場合には、


トラブルの原因になるため早期の矯正治療(ブレース)が必要です。


親指などの指しゃぶりも歯並びに悪影響を及ぼすため、


早期に矯正治療が必要になる場合があります。


歯は、歯肉線より上部の歯冠と、


歯肉線よりも下部の歯根に分かれます。


歯冠は、


歯を保護している白く輝くエナメル質で覆われています。


エナメル質は体の中で最も硬い組織ですが、


損傷した場合には自己修復能力がほとんどありません。


エナメル質の下には、骨よりも硬い骨状の象牙質があります。


この象牙質は、歯の中心にある血管、神経、


結合組織を含む歯髄腔を取り囲んでいます。


血管と神経は、


象牙質に囲まれた根管を通って歯髄腔の髄室に入ります。


歯根部では、


象牙質はセメント質と呼ばれる薄い骨状組織に覆われています。


このセメント質は、


歯を衝撃から守る役目をしているセメント質層に付着した膜、


歯根膜に囲まれています。


この構造によって歯はしっかりとあごに固定されています。


食べものは前歯でかみ切られ、奥歯でかまれて、


より消化されやすい粒子になります。


消化酵素を含む唾液が唾液腺から分泌されてこの粒子状の食べものを包みこみ、


分解しはじめます。


唾液は、食事をしていない間に、


むし歯(う蝕)などの病気の原因となる細菌を洗い流します。


口を開けて「アー」と声を出すと、


口蓋垂と呼ばれる細い筋肉質の突起が、


口の奥にぶら下がっているのが見えます。


口蓋垂は、口の奥と鼻腔との境目にあたる軟口蓋の後端からぶら下がっています。


正常な人では口蓋垂は縦にぶら下がっています。


この部位には迷走神経(第10脳神経)が走っています。


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2012年4月20日金曜日

眼窩の病気!『眼球突出症』 Ⅱ

眼球突出症 診断 治療


眼球が前に出ている人が必ずしも


眼球突出症であるわけではありません。


眼球が少し前に出ているために白目の部分が


普通より多くみえているだけの人もいます。


眼球がどの程度前に出ているかは、


普通の物差しや眼球突出計と呼ばれる器具を使って計測できます。


診断を確定するため、


CT検査や甲状腺機能検査を行うこともあります。


治療は原因により異なります。


動静脈奇形が原因の場合は一部の血管を閉じる


手術が必要になることもあります。


甲状腺の病気が眼球突出症を引き起こすほど重症であれば、


これを治療します。


しかし甲状腺の病気を治療しても眼球突出症が


改善されないこともあります。


眼球突出症そのものに対する治療としては、


症状が軽度の場合は眼を保護するための


日よけや点眼薬を用います。


症状がより重い場合はステロイド薬の投与、


放射線療法、外科手術などを行います。


眼球や眼窩に出血や炎症がある場合は、


その原因となっている病気を治療します。


腫瘍が原因の場合は腫瘍のタイプに


応じて化学療法や放射線療法、


または手術を行います。


偽腫瘍が原因の炎症にはステロイド薬が有効です。
















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眼窩の病気!『眼球突出症』

眼球突出症


眼球突出症とは、


片側あるいは両方の眼が異常に前にせり出した状態をいいます。


眼球突出症はさまざまな病気によって引き起こされます。


甲状腺の病気、


特にグレーヴス病では眼窩内の組織が腫れてリンパ球などの細胞がたまり、


それに押されて眼球が前に出ます。


眼球後部の出血や眼窩内の炎症では、


眼球突出症が急速に起こることがあります。


良性または悪性の腫瘍が眼球の後ろにできた場合も、


眼球は前に押し出されます。


炎症性の線維組織がたまって非癌性のかたまり(偽腫瘍)ができ、


これが眼球突出症の原因となることがあります。


この場合は痛みと腫れが伴います。


海綿静脈洞血栓症では、


静脈血が眼の外に出ていくことができないため眼球が腫れます。


動脈と静脈が異常なつながり方をする奇形(動静脈奇形)


が眼の後ろにある場合は、


拍動性眼球突出といって、


眼球が前に押し出され心拍に合わせて脈打つ状態になることがあります。


突出した眼球はまぶたにしっかり守られていないため角膜が乾きやすくなります。


その結果、角膜潰瘍ができて感染を起こすことがあります。


眼球突出が長期間続くと視神経が引っぱられるため


視力に障害が出ることがあります。


眼窩内の圧力が上がると視神経が圧迫されるので、


これも視力障害の原因となります。
















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眼窩の病気!『眼窩の腫瘍』

眼窩の腫瘍



まれに眼球後部の組織に良性や悪性の腫瘍ができることがあります。


腫瘍は眼球後部の組織内で生じることもあれば、


体の他の部分にできた癌性腫瘍がここに転移することもあります。


腫瘍のために眼球が前に押し出されることがあります(眼球突出症)。


腫瘍のタイプを確定するには、通常、


組織のサンプルを採取して顕微鏡で調べる検査(生検)が必要です。


治療法はその結果に基づいて決めます。


治療は手術による除去、放射線療法

















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2012年4月19日木曜日

腎臓病≫ 『腎 癌 』 Ⅳ

経過の見通しは、


さまざまな要因が経過の見通し(予後)に影響を及ぼしますが、


癌が腎臓内に限局していれば5年生存率は85%以上です。


癌が腎静脈や大静脈に転移していても遠隔転移はしていない場合の


5年生存率は35〜60%です。


遠隔転移している場合の5年生存率は10%以下になります。


痛みの軽減と患者を少しでも楽にすることだけが治療目標となる場合もあります。


他の末期疾患と同様に、事前指示書の作成も含め、


人生の終末期を迎えるにあたっての心構えなどを考えることが必要です。















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腎臓病≫ 『腎 癌 』 Ⅲ

治療は、癌が腎臓の外に転移していなければ、


腎臓とリンパ節を手術で取り除くことで、治る見込みは十分にあります。


腫瘍部分と隣接する正常組織の縁だけを取り除き、


腎臓の残りの部分は残す場合もあります。


腎臓全体を取り除かなければならない場合もあります。


癌が腎静脈や心臓に血液を運ぶ太い大静脈に広がっていても、


腎臓から離れた部位には広がっていない場合、手術で治る見込みはあります。


腎癌は初期に広がる傾向があり、特に肺によく転移します。


癌を破壊する免疫系の能力を高める治療法で退縮する癌もあり、


生存期間を延ばすことができます。


腎癌にはそのような治療法の1つであるインターロイキン‐2が使われています。


インターロイキン‐2、インターフェロン、


腎癌から摘出した細胞から作られる生物学的製剤やワクチンなどの


さまざまな組み合わせが研究されています。


まれに、癌になった腎臓を取り除くと、


体内の別の部位にある腫瘍が退縮することがあります(患者の1%未満)。


しかし、摘出が従来の化学療法薬(抗癌剤)または生物学的製剤を含めた


治療計画全体の一部となっている場合を除き、


癌がすでに広がってしまっている場合には、


1%未満というわずかな可能性では腎臓を取り除く十分な理由にはなりません。


腎癌が離れた部位に転移する遠隔転移は、


腎癌の診断時に見つかるとは限りません。


そのため、発見された腎癌をすべて外科手術で取り除いた後に


転移が明らかになることもあります。


新たな部位に転移した癌は通常、従来の化学療法に反応しません。


一方、インターロイキン‐2やインターフェロンを使った治療が


効く場合もありますが、その作用はゆるやかです。















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