感染による歯肉炎
ウイルス感染によっても歯肉炎が起こります。
急性ヘルペス性歯肉口内炎は、
歯肉などの口内の組織がヘルペスウイルスに感染して起こる病気で、
痛みを伴います。
感染すると、歯肉は鮮やかな赤色に変化し、
口の中に白色や黄色の小さな潰瘍がたくさんできます。
急性ヘルペス性歯肉口内炎のほとんどは、
治療をしなくても2週間で回復します。
痛みがある間は歯磨きのしすぎは逆効果なので、
優しく磨いてください。食事中の不快感を取り除くために、
歯科医師から麻酔作用のあるうがい薬の使用を勧められることもあります。
真菌感染も歯肉炎の原因となります。
真菌は普通口の中でごくわずかに増殖していますが、
抗生物質を使用したり全身の健康状態が低下すると、口内の真菌数が増大します。
鵞口瘡は、真菌の1種であるカンジダ‐アルビカンスの異常増殖によって起こる真菌感染症で、
歯肉に白い薄膜ができ痛みを引き起こします。
この薄膜は、舌や口角までも覆うことがあり、ふき取ると表面から出血します。
治療にはナイスタチンなどの抗真菌薬をうがい薬や、
口の中で薬の成分がゆっくり溶け出すようにトローチの形で使用します。
正しい歯磨きによって常に口の中を清潔にし、
合わない入れ歯などのトラブルを解決しておきます。
就寝中は、入れ歯をナイスタチン溶液に浸しておきます。
妊娠による歯肉炎
妊娠に伴うホルモンバランスの変化は軽い歯肉炎を悪化させます。
妊婦は朝のつわり(モーニングシックネス)があると、
どうしても歯磨きを避けがちになるため、歯肉炎が起こりやすくなります。
また、妊娠中にはたまった歯石による軽度の炎症によって、
こぶ状の妊娠腫と呼ばれる歯肉組織の異常増殖が起こります。
この肥大した組織は傷つけられると簡単に出血するため、
食事が取れなくなります。
つわりで歯磨きができないときは、歯科医師に相談すれば、
吐き気が起こりにくい歯と歯肉の掃除方法を指導してくれます。
また、妊娠腫は手術で摘出できますが、
出産時あるいは出産後まで繰り返し再発する傾向があります。
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2012年5月8日火曜日
歯周病!『歯肉炎』 Ⅲ
歯周病!『歯肉炎』 Ⅱ
薬物による歯肉炎
一部の薬は、歯肉組織の異常増殖を引き起こして、
プラークを取れにくくし、歯肉炎を引き起こします。
歯肉組織の異常増殖を招く薬には、
フェニトイン(てんかん発作の治療薬)、
シクロスポリン(臓器移植を受けた人への拒絶反応防止薬)、
ニフェジピン(血圧と不整脈の治療薬)などのカルシウム拮抗薬があります。
また、経口避妊薬、化粧品に広く使用されている鉛や蒼鉛(ビスマス)、
宝飾品に含まれるニッケルなどの重金属も、歯肉炎を悪化させる原因となります。
歯肉炎の原因となる病気や異常がある場合は、まずその治療をします。
歯肉組織の増殖を引き起こす薬の使用がどうしても避けられない場合は、
余分な歯肉組織の除去手術が必要になります。
しかし、ていねいな歯磨きと歯科医師や歯科衛生士による歯石除去をこまめに受ければ、
組織増殖の進行を遅らせて、歯肉の除去手術を避けることができます。
ビタミン欠乏による歯肉炎
ビタミン欠乏はまれに歯肉炎を引き起こします。
ビタミンC欠乏(壊血病)によって歯肉が炎症を起こし出血します。
ナイアシン欠乏(ペラグラ病)もまた、
歯肉の炎症と出血を引き起こし、
鵞口瘡(がこうそう)などの口内炎や舌炎(舌の炎症)が起こりやすくなります。
新鮮な果物や野菜を食べるとともに、
ビタミンCやナイアシンのサプリメントを摂取すれば、
ビタミン欠乏は治せます。
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歯周病!『歯肉炎』
歯肉炎
歯周病は主に歯肉、顎骨、歯根の外側にある層などの、
歯を取り囲んで支えている組織が炎症によって破壊される病気です。
歯周病の主な原因は細菌の増殖です。
歯周病にかかりやすいのは、歯磨きが不十分で口の中が不潔な人、
喫煙者、および糖尿病、栄養不足、白血病、エイズなどの病気がある人などです。
歯肉炎は歯肉(歯ぐき)に起こる炎症です。
歯肉炎はきわめて一般的な病気で、歯肉が赤く腫れて出血しやすくなります。
初期段階ではほとんど痛みがないため病気に気づきませんが、
治療せずに放っておくとより深刻な歯周炎を引き起こして、歯を失うことになります。
プラークによる歯肉炎
不十分な歯磨きが歯肉炎の最も多い原因です。
歯磨きをていねいにしていないと、
歯の歯肉線に沿ってプラーク(歯垢)がどんどんたまっていきます。
プラークはいわば細菌のかたまりで、歯面に薄く付着していきます。
また、適切に処置されていない歯の詰めもの(充てん物)の内部や、
掃除が不十分な部分入れ歯、ブリッジ、
矯正器具などに隣接した歯の周囲にも、プラークはたまります。
72時間以上歯面に付着したままのプラークは硬くなり歯石に変化します。
歯石は歯ブラシやデンタルフロスではなかなか取れません。
歯肉の色は健康なピンク色から赤色に変わり、腫れて、
それまでしっかりと歯に付いていた歯肉が歯面から浮くようになります。
また、歯磨きや食事のときに出血しやすくなります。
プラークによって起きた歯肉炎が重症になると、朝、
目覚めたときに枕カバーが血で汚れていることもあります。
プラークによる歯肉炎の予防には、
毎日欠かさず歯ブラシとデンタルフロスで歯磨きをして、
プラークをためないようにすることが大切です。
また、プラークコントロール(歯垢除去)に効果があるうがい薬もあります。
歯石がたまってきたときには、
歯石除去効果のあるピロリン酸配合の練り歯みがきが役に立ちます。
しかし、いったん歯石ができてしまうと自分で完全に取り除くのは困難なので、
歯科医師または歯科衛生士に取ってもらいます。
この歯石除去(スケーリング)は
、歯石のできる速さによって異なりますが、3?12カ月に1回程度必要です。
ただし、歯磨きが不十分で口の中の衛生状態が悪い人、
歯肉炎を引き起こす可能性がある病気の人、
プラークができやすい人はさらに頻繁に歯石を除去する必要があります。
歯肉には血液が多く通っているため、
歯石とプラークを取り除いてやればすぐに元気を取り戻します。
また、歯磨きをきちんと続けている限り、
健康な歯肉を維持していくことができます。
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2012年5月7日月曜日
歯の病気!『不正咬合』 Ⅱ
不正咬合 症状 診断
不正咬合は、初期にはまったく症状が現れません。
しかし、歯並びの悪い歯には過度の負担がかかるために、
時とともにぐらつきや欠け、折れなどが生じることがあります。
重症の不正咬合では食べものをうまくかみ砕けなかったり、
痛みが起きたり、言葉がうまく発音できなかったりします。
また歯並びが悪いと歯磨きが十分に行えないために、
歯周病やむし歯ができやすくなります。
不正咬合は、歯科健診で診断されます。
不正咬合 予防 治療
抜歯などによって1本以上の歯を失ったときには、
残った歯の移動を防ぐためにブレースなどの歯列矯正装置が歯に装着されます。
歯並びが正常に矯正されブレースが歯から取り外された後も、
歯の位置が後戻りしないように、
2~3年間は夜間だけリテーナーと呼ばれる保定装置を装着します。
不正咬合の矯正方法は、数多くあります。
歯を正常なかみ合わせに直すために、
ブレースなどの矯正装置を歯に装着して歯に弱い力を持続的に加えます。
ブレースとは、
歯面に歯科用接着剤で取りつけたブラケット(留め金)に
ワイヤとスプリングを通して歯に連結した歯列矯正器です。
あるいはリテーナーが使用されます。
これはワイヤとプラスチック製プレートを組み合わせた取り外し可能なブレースで、
口蓋にパチッとはめます。
軽度な不正咬合の矯正には、
口の外からはほとんど見えない矯正装置が使用されます。
矯正装置で十分な効果が得られない場合は、あごの手術が必要になります。
その他にも、矯正のために必要な歯を選んで削ったり、
クラウンなどの修復物を使って高さを調節する方法があります。
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歯の病気!『不正咬合』
不正咬合
不正咬合(ふせいこうごう)とは、
歯並びが良くないために上下の歯が正常にかみ合わない状態を指します。
咬合とは、歯並びと上下の歯のかみ合わせの状態を指します。
理想的なかみ合わせは、
上あごの歯が下あごの歯にわずかに重なる状態です。
正常なかみ合わせでは、
ものをかんでも歯にかかる圧が多くの歯にうまく分散され、
また歯(咀嚼面)が唇、ほお、舌に触れることもありません。
ところが、歯の位置がずれて上下の歯が正常にかみ合わないと、
かむときに数本の歯だけに過度の圧がかかるため、
歯が折れたり欠けたり、ぐらついたりする原因になります。
不正咬合 原因
不正咬合の原因の多くは、
あごと歯、あるいは上下のあごの大きさのアンバランスです。
その結果、歯が互いに押し合う状態になり、
かみ合わせが異常になります。
もう1つの原因として、1本以上の歯が失われると、
失われた歯のあとのスペースに周りの歯が移動してくることがよくあり、
そのために歯並びが悪くなります。
その他の不正咬合の原因には、顎骨骨折、
4歳以降にも続く指しゃぶり、口やあごの腫瘍、クラウン、充てん物、
入れ歯の支台装置、歯列矯正用のブレースの装着不良などがあります。
また遺伝性の原因によっても起こります。
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歯の病気!『根尖周囲膿瘍』
根尖周囲膿瘍
根尖周囲膿瘍(こんせんしゅういのうよう)は、
歯から周辺組織に広がった感染によって膿がたまる病気です。
人の体内では、数多くの白血球が感染を引き起こす細菌と闘っています。
膿は、これらの白血球、壊死した組織の残骸、細菌などが蓄積したものです。
歯の感染によって生じた膿は、最初に歯肉へにじみ出るため、
歯肉の歯根の先端(根尖)周辺が腫れます。
感染した歯の位置によっては膿が軟組織へにじみ出て(蜂巣炎)、
あごが腫れたり、あるいは口底ににじみ出てほおが腫れたりします。
ときには皮膚ににじみ出すことさえあります。
膿瘍や蜂巣炎の治療は、感染の除去と膿の排出で、
そのために口腔外科手術や根管治療が行われます。
炎症を引き起こしている細菌に対しては、抗生物質が使用されます。
しかしそれ以上に重要な治療が、感染歯髄の除去と排膿です。
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2012年5月6日日曜日
歯の病気!『埋伏歯』
埋伏歯
埋伏歯とは、うまく歯肉組織から生え出してくることができずに
歯肉の下に埋まっている歯のことです。
埋伏は、歯同士が過密状態になって、
新しい歯が生え出すスペースの余裕がないために起こります。
また新しい永久歯が生え出てきていないのに乳歯が抜けると、
本来はその歯が生え出るはずのスペースに別の歯が入りこんで、
行き場を失った永久歯は生え出せずに埋伏歯となります。
ただし埋伏歯になる歯は、ほとんどが智歯(親知らず)です。
これは智歯が最後に生え出す永久歯なので、
智歯に生える順番が回ってきたときには、
すでに生え出すスペースがあごに残されていないことが原因です。
埋伏歯は細菌感染しやすいために抜歯が行われます。
抜歯手術は、ほとんどの場合、
局所麻酔あるいは鎮静薬を用いて覚醒状態で行われますが、
病院で全身麻酔で行われることもあります。
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