2011年4月16日土曜日

消化器の病気 『胃腸炎 -化学物質食中毒』 

化学物質による食中毒は、毒素を含むキノコや動物を食べた場合に起こります。


毒キノコ中毒: 食中毒を起こす毒キノコはいくつかあります。

毒性の強さは、同種類の毒キノコでも、生育段階や調理法によって異なります。

アセタケ属の多くや、カヤタケ属の一部のキノコで起こる食中毒では、ムスカリンがその毒性物質です。

食後数分から2時間ほどで、涙液と唾液の分泌増加、瞳孔の縮小(縮瞳)、発汗、嘔吐、胃けいれん、下痢、めまい、錯乱、昏睡(こんすい)、ときにはてんかん発作などの症状が現れます。

適切な処置をすれば普通は24時間以内に回復します。治療をしないで放置していると数時間以内に死亡することもあります。


タマゴテングダケとその仲間のキノコではファロイジンによる中毒が起こります。

症状は食後6〜24時間で現れます。ムスカリン中毒と同様の胃腸症状がみられ、また、腎臓の障害により尿量が減少したり尿が出なくなったりします。

肝臓も障害され、2〜3日で黄疸(おうだん)が起こります。

症状は自然に解消することもありますが、ファロイジン中毒を起こした人の約半数は5〜8日で死に至ります。


植物による中毒:

植物の葉や果物を食べることによって起こる中毒で、野生の植物でも栽培された植物でも起こります。

緑色をしていたり芽を出している地下茎や根はソラニンを含んでいて、それが軽度の吐き気、嘔吐、下痢、脱力を引き起こします。

アッキーという木の実は、ジャマイカ嘔吐病の原因となります。

魚介類による中毒: 胃腸炎は魚類や貝類を食べることによっても起こります。

魚類の食中毒を起こす主な毒素は、シガテラ、テトロドトキシン、ヒスタミンの3つです。




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2011年4月15日金曜日

消化器の病気 『胃腸炎 -下痢症 続き』

下痢症 予防 治療


旅行するときは、衛生面が信頼できるレストランだけで食事をするようにし、


街頭で売っている飲食物は買わないようにします。


加熱調理され、冷める前の料理はおおむね安全です。


生野菜のサラダは避け、果物はすべて自分で皮をむきます。


水は、瓶入りの炭酸水か一度沸騰させた水だけを飲むようにします。


氷も、いったん沸騰させた水からつくります。


抗生物質を予防的に服用することはあまり好ましくなく、普通は、


免疫機能が低下しているなど旅行者下痢症に特にかかりやすい人


だけが抗生物質の服用を勧められます。


よく使用される抗生物質はシプロフロキサシンです。


市販薬の次サリチル酸ビスマスも有効です。


症状が起きた場合は、十分な水分を補給し、調理して軟らかくしたシリアル、


バナナ、ご飯、すりおろしたリンゴ、トーストなど刺激のない食べものを取るようにします。


シプロフロキサシンなどの抗生物質や、


ロペラミドやビスマスなどの下痢止め薬も用いられます。


旅行中であっても、発熱や血便がある場合は診察を受けるようにします。










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消化器の病気 『胃腸炎 -下痢症 』

下痢症は、上水道の整備が不十分な国や地域へ旅行した人によくみられる、

下痢、吐き気、嘔吐などを起こす病気です。


旅行先には、旅行者が今までほとんど接したことがなく、


したがって免疫がない微生物がいることがあります。


旅行者下痢症は、こうした微生物の入った飲食物を摂取することによって起こります。


多くの場合は、水道水の処理が不十分な開発途上国に旅行した人にみられます。


旅行者下痢症の原因として最もよくみられる微生物は、


ある種の毒素を産生する大腸菌とノーウォークウイルスなどのウイルスです。


下痢症 症状 診断


吐き気、嘔吐、腸のグルグルという音、腹部のけいれん痛、


下痢などさまざまな症状が起き、その程度もいろいろです。


ノーウォークウイルスに感染した場合は嘔吐、


頭痛、筋肉痛が特によく起こります。


ほとんどの場合は軽症で、治療の必要はなく、3〜5日で症状が消えます。


診断のために検査が必要になることはまれです。





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2011年4月14日木曜日

消化器の病気 『胃腸炎 -ウェルシュ菌食中毒 』

ウェルシュ菌食中毒は、


ウェルシュ菌に汚染された食べものを摂取することによって起こります。


小腸に到達したウェルシュ菌はそこで毒素を産生し、


この毒素のために下痢が起こります。


ウェルシュ菌の菌株によっては、症状が軽度から中等度ですみ、


特に治療しなくても回復します。


しかし、重度の胃腸炎を起こして小腸に損傷を与え、


ときには死亡の原因となるような菌株もあります。


ウェルシュ菌食中毒の集団発生は、汚染された肉類が原因で起こります。


ウェルシュ菌の中には、十分に加熱調理しても死滅しない菌株があります。


ウェルシュ菌食中毒 症状、診断、治療


ウェルシュ菌食中毒による胃腸炎は軽度ですが、腹痛、ガスによる腹部の膨張、


重度の下痢、脱水、極度の血圧低下(ショック症状)が起こることもあります。


地域的な食中毒の発生があった場合には、原因としてウェルシュ菌食中毒が疑われます。


汚染された食品を分析してウェルシュ菌が確認されると診断が確定します。


患者は水分を補給し安静を保つように指示されます。








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2011年4月13日水曜日

消化器の病気 『消化性の病気 -ブドウ球菌食中毒 』 

ブドウ球菌食中毒は、


ブドウ球菌が産生する毒素に汚染された食べものを食べたことによって起こる食中毒で、


下痢と嘔吐が起こります。


ブドウ球菌は食物中で繁殖し、そこで毒素を産生します。


つまりブドウ球菌食中毒は細菌自体によるものではなく、


食物中にすでに存在する毒素を摂取することによって起こるものです。


この毒素に汚染されやすい典型的な食品は、


カスタードクリーム、クリームパイ、牛乳、加工肉類、魚類です。


皮膚に感染などがある調理者が細菌のついた指で扱った食品が室温に放置されると、


集団発生のリスクが高くなります。


ブドウ球菌食中毒 症状


汚染された食品を食べてから約2〜8時間後に、強い吐き気と嘔吐が急に始まります。


そのほかに腹部のけいれん痛や下痢もみられ、ときに頭痛や発熱が起こります。


嘔吐や下痢によって大量の体液と電解質が失われると、


脱力と血圧低下が起こります(ショック症状)。


症状は普通、12時間以内に治まり、完全に回復します。


しかし、乳幼児、高齢者、慢性の病気で衰弱している人では、命にかかわることもあります。


胃腸炎であることは、普通、症状だけで診断がつきます。


同じ食物を食べた他の人にも同様の症状がみられたり、


胃腸炎の原因が1つの汚染源に絞れるような場合に、ブドウ球菌食中毒が強く疑われます。



ブドウ球菌食中毒 診断


診断を確定するには、中毒の原因と疑われる食品を分析してブドウ球菌を


確認することが必要ですが、この分析は普通は行われません。


また、嘔吐物を顕微鏡で観察するとブドウ球菌が確認されることがあります。


ブドウ球菌食中毒 予防

十分に注意して調理することがブドウ球菌食中毒の予防となります。


手に感染症がある人は、それが治癒するまで調理をしないようにします。


ブドウ球菌食中毒 治療



普通、治療は水分を適量補給するだけで十分です。


吐き気と嘔吐が激しい場合は注射か座薬が投与されます。


体液が極度に失われた場合は点滴で水分を補給します。









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消化器の病気 『消化性の病気 -出血性大腸炎 続き』 

出血性大腸炎 診断


出血性の下痢がある場合は出血性大腸炎が疑われます。


診断を確定するには便を調べて大腸菌の有無と種類を確認します。


出血性の下痢の原因として他の病気が考えられる場合は、


大腸内視鏡検査などの検査も行います。



出血性大腸炎 治療


治療で最も重要なのは水分を十分に取ることです。


大量の体液が失われてしまった場合には点滴で補給する必要があります。


食事は、調理して軟らかくしたシリアル、バナナ、ご飯、


すりおろしたリンゴ、トーストなど、刺激のないものにします。


抗生物質は溶血性尿毒症症候群を起こすリスクがあるので使用しません。


合併症を起こした場合は入院して集中的な治療を受ける必要があります。


腎透析が必要となることもあります。










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消化器の病気 『消化性の病気 -出血性大腸炎』 

出血性大腸炎は、ある種の大腸菌が大腸に感染して毒素を産生し、


出血性の下痢と重篤な合併症を起こす胃腸炎です。


出血性大腸炎はどの年齢層にもみられますが、特に小児と高齢者によく起こります。


加熱が不十分な牛肉(特にひき肉)や殺菌されていない牛乳から集団発生が起こることがあります。


殺菌されていないジュースも大腸菌で汚染されていることがあります。


出血性大腸炎は人から人へ広がります。


特に、おむつをつけている乳幼児を介してうつりやすい傾向があります。


大腸菌のつくる毒素は大腸の粘膜に損傷を与えます。


大腸菌が血液中に入ると腎臓などの大腸以外の臓器にも影響を及ぼします。


出血性大腸炎 症状


腹部の強いけいれん痛と水様性の下痢が突然始まり、便には24時間以内に血液が混じってきます。


下痢は通常1〜8日間続きます。


普通、発熱はなく、あっても軽度ですが、まれに39℃以上になることもあります。


出血性大腸炎を起こした人の約5%に、溶血性尿毒症症候群という重い合併症がみられます。


その症状は、

(1)赤血球が破壊されることによる貧血(溶血性貧血)からくる疲労、脱力、たちくらみなど、

(2)血小板減少症、

(3)急性腎不全などです。


けいれん発作や脳卒中など、神経や脳の障害に関する合併症も起きる場合があります。


これらの合併症は出血性大腸炎の症状が出てから2週間目ごろに現れます。


その前兆として体温が上昇することもあります。


溶血性尿毒症症候群は5歳未満の乳幼児と高齢者に起こりやすい合併症です。


溶血性尿毒症症候群がない場合でも、


高齢者では出血性大腸炎が死亡の原因になることがあります。





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