2011年6月9日木曜日

中内耳の病気!「 メニエール病 続き」

メニエール病 診断  治療


めまいと、片側の耳の耳鳴りと難聴という典型的な症状がみられれば、


メニエール病が疑われます。


聴力検査を行い、ときにMRI検査も実施して、


ほかの原因がないか調べます。


減塩食と利尿薬によって発作の頻度を減らせる場合もあります。


発作が起こったときには、メクリジン、ロラゼパム、


スコポラミンなどの薬を内服すると、一時的にめまいが治まります。


スコポラミンは肌に貼るパッチ剤もあります。吐き気や嘔吐は、


プロクロルペラジン入りの座薬で軽減されます。


薬を用いてもめまい発作が治まらず、


日常生活に支障を来すほど頻繁に起こる場合の対処法として、


内耳のリンパ液圧の低下や、


内耳の平衡機能の破壊を目的とした処置があります。


内リンパ嚢開放術は最も穏やかな処置で、


しなやかな薄いプラスチック製シートを内耳に留置する方法です。


ゲンタマイシン溶液を鼓膜から中耳へ注入し、


内耳の平衡機能を低下させる方法もあります。


間隔を空けて何回も注入すると効果的です。


ただし、この処置によって重度の難聴や慢性的な


平衡機能の低下が起こるおそれがあります。


内耳前庭神経を切断すると内耳の平衡機能が永久的に破壊されますが、


聴力は残り、めまいも99%はコントロールできます。


この処置は通常、内リンパ嚢開放術の実施後も改善がみられない場合や、


めまい発作を完全になくしたい場合に行われます。


めまいが日常生活に支障を来すほど激しく、


発症している側の耳ですでに著しく聴力が損なわれている場合には、


迷路摘出術という処置で半規管を完全に取り除きます。


これらの処置はいずれも重症のめまいを治療するためのもので、


メニエール病にしばしば伴う難聴の改善には役立ちません。
















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中内耳の病気!「 メニエール病 」

メニエール病は、めまい(自分や周囲がぐるぐる回るような感覚)


の激しい発作が繰り返し起こる病気で、聴力低下や耳鳴りを伴います。


メニエール病は、内耳のリンパ液の産生量と吸収量の


バランスが崩れることにより起こると考えられています。


通常は、分泌と吸収が絶えず行われて、リンパ液は一定量に保たれています。


ところが内耳リンパ液の産生量が増えたり吸収量が減ったりすると、


この均衡が崩れてリンパ液の量が増えてしまいます。


産生量や吸収量が変化する原因はわかっていません。


症状としては、回転性の激しいめまいが何の前ぶれもなく突然起こり、


吐き気や嘔吐を伴います。


これらの症状は通常2~3時間続きますが、


まれに24時間近く続くこともあります。


発症した側の耳に、閉塞感や圧迫感が周期的に生じます。


聴力に変動がみられ、数年かけて徐々に悪化していきます。


耳鳴りは恒常的な場合も断続的な場合もあり、


めまい発作の最中や前後に悪化することがあります。


難聴や耳鳴りは、普通は片側の耳だけに起こります。


あるタイプのメニエール病では、


最初のめまい発作が起こる数カ月もしくは数年前に難聴と耳鳴りが発症し、


めまい発作が起こりはじめると聴力が回復します。




続きます>>













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中内耳の病気!「 乳様突起炎 」

乳様突起炎は、


耳の後ろの隆起した骨(乳様突起)が細菌の感染により炎症を起こした状態です。

この病気は未治療の、あるいは受けた治療が不適切だった急性中耳炎が、


中耳の周囲にある乳様突起という骨へ広がることによって起こります。


症状は通常、急性中耳炎の発症後2週間以上たってから現れ、


感染が広がるにつれて乳様突起の内側の部分が破壊されていきます。


骨の中に膿がたまって膿瘍(のうよう)になります。


乳様突起の部分を覆っている皮膚は赤く腫れ、触れると痛み、


耳介が前下方へ押された状態になります。


このほか発熱、耳の周囲や耳の中の痛み、


大量のどろりとした耳だれといった症状がみられます。


ズキズキする痛みが長く続き、難聴が進みます。


CT検査で、乳様突起内部の乳突蜂巣(にゅうとうほうそう)


(骨の内部のハチの巣状の空洞で、通常は空気が入っている)


が液体で満たされているのがわかります。


炎症が進行するとともに、この部分が拡大します。


適切に治療しないと、乳様突起炎が元で聾(ろう)、


敗血症、髄膜炎(脳を覆っている組織の感染)、


脳膿瘍になったり、死に至る場合もあります。


抗生物質の静脈注射や点滴により治療します。


耳だれを採取して感染を引き起こしている細菌を特定し、


最も有効と考えられる抗生物質を投与します。


症状が良くなってきたら経口投与に切り替え、


最低でも2週間は治療を続けます。


骨の内部に膿瘍がみられる場合は、


乳様突起開放術という手術を行って膿を排出する必要があります。














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2011年6月8日水曜日

中内耳の病気!「慢性中耳炎 」

慢性中耳炎は、中耳の感染が長期化した状態です。


慢性中耳炎は、鼓膜に穴があいた状態(穿孔)や、


皮膚に似た組織が耳の中で増殖してできる非癌性の


白いかたまり(真珠腫)が原因で起こります。


穿孔があってもまったく症状が現れない人もいますが、


ときに慢性の細菌感染が発生する場合があります。


慢性中耳炎では、かぜなどの鼻やのどの感染の後や、


入浴や水泳の際に中耳に水が入った後などに症状が現れます。


発症すると、悪臭のある膿が耳から出てきますが、痛みはありません。


症状が続くと組織が増殖して突き出たポリープが形成され、


中耳から鼓膜にあいた穴を通って外耳道まで伸びてきます。


感染が長びくと、


鼓膜と内耳をつないで音を外耳から内耳へ伝える役目をしている


耳小骨の一部が破壊され、伝音難聴が生じます。


その他の重い合併症としては、内耳の炎症、顔面神経の麻痺(まひ)、


脳の感染などがあります。


慢性中耳炎では、中耳に真珠腫がみられる場合もあります。


真珠腫は骨を破壊し、重い合併症をもたらす大きな原因となります。


膿や皮膚様の増殖物が鼓膜の穴やくぼみにたまり、


頻繁に耳から出てくる場合は、慢性中耳炎と診断されます。


治療


慢性中耳炎が発症した場合は、


医師が外耳道と中耳を吸引器や綿棒でていねいに清浄し、


ヒドロコルチゾンの入った酢酸溶液か、抗生物質の点耳薬を処方します。


鼓膜に穴があいている場合は、耳に水が入らないようにする必要があります。


鼓膜は鼓室形成術で再建が可能です。


耳小骨の連結が損なわれていれば、同時に修復します。


真珠腫はそのままにしておくと重い合併症が起こるおそれがあるので、


手術によって除去することが必要です。













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中内耳の病気!「急性中耳炎 」

滲出性中耳炎は、中耳に滲出液がたまった状態です。


滲出性中耳炎は、完治していない急性中耳炎や、耳管の閉塞から起こります。


耳管閉塞の原因としてはアレルギーがよくみられます。


滲出性中耳炎はどの年齢層にもみられますが、


特に小児に多く発症します。


普通はつばを飲みこむと耳管が開くため、


中耳の内圧は1分間に3?4回ほど自動的に調整されています。


しかし、耳管が閉塞していると、


中耳内にある酸素が血流に吸収されるのに伴って、


中耳の内圧が下がります。


内圧が低下すると滲出液が中耳にたまり、鼓膜の動きが制限されます。


滲出液には細菌が入っていることが多いのですが、


発赤、痛み、膿といった感染の症状がみられることはまれです。


耳がふさがっているような感じがして、つばなどを飲みこむと、


ポンという音やパリパリという音がすることがあります。多少の難聴が生じます。


滲出性中耳炎は耳の診察により診断されます。


ティンパノメトリー検査は中耳の貯留液の有無を調べるのに有効です。


治療


フェニレフリンやエフェドリンなどのうっ血除去薬や、


アレルギーがある場合は抗ヒスタミン薬を使って、


うっ血を緩和して耳管を開きます。


閉塞した耳管に強制的に空気を通すことにより、


中耳の圧力低下を一時的に解消できます。


口を閉じて鼻を押さえながら鼻から空気を抜くと、耳管に空気が通ります。


症状が3カ月以上続いて慢性化した場合には、


鼓膜切開を行って中耳から滲出液を排出します。


小さな鼓膜チューブを鼓膜にあけた穴に挿入し、


滲出液を排出して空気が中耳に入るようにします。













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中内耳の病気!「感染性鼓膜炎 」

感染性鼓膜炎は、ウイルスや細菌の感染により鼓膜が炎症を起こした状態です。


鼓膜炎はさまざまなウイルスや細菌の感染が原因で生じ、


最も多いのはマイコプラズマによるものです。


鼓膜が炎症を起こし、その表面に小さな水疱(すいほう)ができます。


水疱は中耳炎でもできますが、


感染性鼓膜炎の場合は中耳の膿や耳だれ(液状の分泌物)はみられません。


痛みは突発的に起こり、24?48時間続きます。


聴力低下が生じることもあります。


鼓膜炎は耳鏡で鼓膜を観察して診断します。


感染がウイルス性か細菌性かを判断するのは難しいため、


多くの場合は抗生物質と鎮痛薬を用いた治療が行われます。


痛みを和らげるために、小さなメスで水疱を破ることもあります。













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2011年6月7日火曜日

中内耳の病気!「気圧外傷」

気圧外傷は、


鼓膜の外側と内側の空気圧に差が生じることによって


引き起こされる中耳の損傷です。


鼓膜は外耳道と中耳を隔てています。


外界の気圧の影響を受ける外耳道の


空気圧と中耳の内圧が不均衡になると、


鼓膜が損傷することがあります。


正常な状態では、中耳と鼻の奥を結ぶ耳管を通じて、


外界の空気が中耳へ送られ、


鼓膜の外側と内側の空気圧が等しく保たれています。


飛行機の離着陸時や潜水などで外界の気圧が急に変化した場合には、


耳管からの空気の出入りによって、


中耳の内圧が外界と等しくなるように調整します。


しかし瘢痕(はんこん)、腫瘍(しゅよう)、感染、かぜ、


アレルギーなどによって耳管が部分的


または完全にふさがってしまうと、


中耳への空気の出入りがなくなります。


その結果、内外の空気圧に差が生じて鼓膜が損傷し、


ときには鼓膜が破れて出血することもあります。


空気圧に大幅な差が生じると、


中耳から内耳への入り口である前庭窓が裂け、


内耳のリンパ液が中耳へ漏れてきます。


ダイビングで潜行中に難聴やめまいが生じた場合は、


リンパ液の漏出が起きている可能性があります。


同じ症状が浮上中に生じた場合は、


内耳に気泡が発生した可能性があります。


空気圧の急激な変化によって耳づまりや痛みを感じたときには、


空気圧の差を解消して不快感を取り除く方法がいくつかあります。


飛行機の離陸時のように外気圧が低下している場合は、


口を開けたまま呼吸をしたり、ガムをかんだり、


つばを飲みこんだりします。


すると耳管が開き、中耳の空気が外へ流れ出ます。


飛行機の着陸時やダイビングで潜行


するときのように外気圧が上昇している場合は、


まず鼻をつまんでふさいでから、


口を閉じたまま静かに鼻から空気を抜きます。


すると、ふさがった耳管を通って空気が送りこまれます。


鼻やのどに感染やアレルギーのある人は、


飛行機に乗ったときやダイビング中に不快感を覚えることがあります。


どうしても飛行機に乗らなければならない場合は、


たとえば抗炎症薬のフェニレフリンを点鼻薬や噴霧薬として使えば、


うっ血が緩和して耳管が開きやすくなり、


鼓膜の内外の空気圧の差がなくなります。


ダイビングは感染やアレルギーが治るまでは避けた方がよいでしょう。














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