科治療後に起こるトラブル
歯科治療の後、特に抜歯や歯周病治療などの外科処置が行われた後などには、
よく歯ぐきが腫れますが、その場合、
氷のう(アイスパック)をほおにあてて冷やすと腫れが退いていきます。
この冷却法を、治療後18時間の間、数時間ごとに繰り返します。
氷のうは、ほおに25分間あてて5分間外します。
手術から3日たっても腫れがひかなかったり、痛みが強かったりする場合は、
感染の可能性があるので歯科医師の診察を受ける必要があります。
ドライソケット(抜歯後歯槽骨炎)と呼ばれる状態、
つまり下あごの後歯を抜いた後に抜歯後の穴に骨が露出してなかなかきず
口がふさがらないことがあります。
抜歯の2~3日後の不快感が薄れてきたころに突然悪化し、
しばしば耳の痛みを伴います。
1週間~数週間で自然に症状は治まりますが、
痛みを取り除くために抜歯窩に麻酔薬が詰められます。
この薬は、約1週間の間、毎日あるいは1日おきに取り替えられます。
口腔外科手術後は、出血がよく起こります。
出血は、手術後1時間ほど患部にガーゼをあててじっとかんでいると止まります。
口の中の出血は、
少量の血液でも唾液と混ざり合うと実際よりも重症にみえることがあります。
出血が止まらない場合は、
患部をきれいにふき取った後、
ガーゼまたはぬらしたティーバッグをあてて均等な力でかんで押さえます。
出血が2?3時間以上続く場合は、歯科医師による診察が必要です。
血を固まりにくくする抗凝固薬やアスピリンなどの
出血しやすくなる作用のある薬を服用している人は、
手術の1週間前までに歯科医師に伝えて、
薬の量を調整するか、あるいは一時的に服用を中止する必要があります。
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2012年5月17日木曜日
緊急治療!『顎関節脱臼』
顎関節脱臼
あごの関節が脱臼すると激痛が起こります。
口を閉じることができずあごが片方へねじれます。
顎関節脱臼の多くは極端に大きく口を開いたり、
外傷を受けたりしたときに起こりますが、ほかにも、
嘔吐、あくび、顎関節障害によりよく起こる運動過剰性、
長時間口を開け続けている歯科治療なども脱臼が起こる原因となります。
脱臼したあごには、徒手整復法による治療が行われ、
元の位置にはめこまれます。
まずガーゼを巻いた親指を脱臼した下あごの奥歯の歯ぐきにあて、
下方へ押します。
続いて軽く前方に押し、さらに必要であれば後方へも押します。
あごが元の正常位置に戻った後最低6週間は、
大きく口を開けないようにとの注意が与えられます。
再度の脱臼に備えて、本人と家族に整復方法の指導が行われます。
何度も脱臼を繰り返す場合は、脱臼を起こりにくくするための手術が必要です。
その手術では、顎関節の位置であごと頭蓋骨を連結している靭帯を短くして、
関節のゆるみが矯正されます。
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緊急治療!『顎骨骨折』
顎骨骨折
あごの骨(顎骨)を骨折すると、
痛みだけでなく上下の歯のかみ合わせまでも変わってしまい、
口が大きく開かなくなったり、
口を開け閉めするとあごが左右どちらかへずれたりします。
顎骨骨折の大半は、下顎骨に起きています。
上顎骨を骨折すると、
その近くに眼筋があるために複視が起きたり、
神経が損傷されて眼の下側の皮膚がしびれたり、
ほお骨を指でなぞると形の異常を感じたりします。
また、あごが骨折するほどの外傷や強い打撃は、
脊椎損傷、脳しんとう、頭蓋内出血をも引き起こすことがあります。
顎骨骨折の可能性がある場合は、
あごと歯を動かないように一緒に固定する必要があります。
あごを手で支えるか、
できればあごの下から頭にかけて包帯を巻き(バートン包帯)、
しっかりと固定します。
包帯で固定した後は、
骨折による内出血で気道がふさがる危険性があるため、
その人の呼吸が止まらないかを慎重に見守りながらできるだけ早く病院へ運びます。
病院では、顎骨骨折の治療を行う前に、
脊髄損傷が起きていないことを確認するために、
頸部X線検査が行われます。
上あごと下あごをワイヤで連結する治療が行われ、
骨がつくまでの6週間はそのままの状態が保たれます。
この間、患者は食事はできず、ストローを使って液体だけを飲むことになります。
顎骨骨折の多くは、
骨折した両側の骨を金属プレートでねじ止めする手術で修復できます。
手術後の数日間はあごを動かせませんが、
その後数週間は軟らかい食べものであれば食べられるようになります。
小児の場合は、顎骨骨折でも固定しないケースもあり、
固定する代わりに最初にあまり動かさないようにすれば、
数週間後には普通に動かせるようになります。
歯や歯の生えている穴から汚染された環境である口の中まで貫通した開放骨折の場合は、
抗生物質が投与されます。
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2012年5月16日水曜日
緊急治療!『歯のひび・欠け・折れ、ぐらつき、脱落』
歯のひび・欠け・折れ、ぐらつき、脱落
冷たいものをかんだり食べたりすると、
歯に瞬間的に鋭い痛みが走ることがあります。
このような痛みは歯の不完全な破折(ひび)(若木骨折)によって起こりますが、
歯が欠けていなければ修復材を使って修復できます。
外傷やひび割れが起こりやすいのは、上あごの前歯です。
外傷を受けた歯に空気をあてて痛みがなければ、
歯の一番外側の硬いエナメル質だけが傷ついている可能性が高く、
たとえエナメル質が少し欠けていても治療を急ぐ必要はありません。
しかし歯の中間にある象牙質が破損すると空気や食べものが触れるたびに痛むため、
早急に治療する必要があります。
ひび割れが歯の最も奥にある歯髄にまで及ぶと、
ひびのある個所に赤色の斑点が現れて、
かなり出血することもあります。
このような場合は残った歯髄が壊死して激痛を引き起こす前に、
根管治療を行って歯髄を取り除かなければなりません。
外傷を受けた歯がぐらついたり歯の周囲の歯肉組織から多量に出血したりしている場合は、
できるだけ早く治療しなければなりません。
乳歯の前歯が損傷を受けてひどくぐらついているときには、
すでに生えている永久歯に悪影響を与えないためと、
これから生えてくる永久歯のスペースを確保するために、
ぐらついた歯は抜きます。
乳歯が脱落したときには、
永久歯のつぼみにダメージを与えるといけないので、
取れてしまった歯を元の穴(歯槽窩)へ戻す再植と呼ばれる治療は行われません。
一方、永久歯の脱落の場合は緊急に治療が必要です。
取れてしまった歯はきれいに洗って歯が生えていた穴に戻しておくか、
それが不可能な場合は、
その歯をコップに入れた牛乳の中に浸けておきます。
牛乳は、再植手術までの間、
歯を新鮮な状態で保存しておくのに役立ちます。
どちらの場合でも、
取れた歯を持ってただちに一番近い歯科医院を受診してください。
歯が取れてから30分以内に埋め戻すことができれば、
かなりの率で元通りの健康な歯に戻す(生着する)ことができます。
しかし歯が取れてからの時間が長びくほど、
再植しても歯が元通りに機能し続ける可能性は低くなります。
再植した歯は、7~10日間、副子(スプリント)で周囲の歯と固定されます。
最終的には再植した歯は根管治療を行うようになります。
また歯を取り囲んでいる骨(歯槽骨)にまでひび割れが及んだ場合は、
6~10週間、スプリントによる固定が必要です。
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緊急治療!『歯 痛』
歯 痛
歯のトラブルには、
不快感を取り去って口や歯への器質的なダメージを最小限に抑えるために、
緊急に治療が必要なものがあります。
たとえば、
(1)歯痛、
(2)歯のひび・欠け・折れ、
(3)歯のぐらつき、
(4)脱落、
(5)顎骨骨折、
(6)あごの脱臼、
(7)歯科治療後の続発症などが起きた場合には、
すぐに治療を受ける必要があります。
歯の痛みのほとんどが、むし歯が原因です。
ほかにも、膿瘍、歯冠を取り囲む歯肉の炎症(歯冠周囲炎)、
さらに頻度は少ないですが副鼻腔の炎症(副鼻腔炎)なども歯痛を引き起こします。
食べものをかんだり、
靴ひもを結ぶために上体を倒したりすると起こる上顎歯の痛みは、
副鼻腔炎によるものと考えられます。
現在あるいは最近かぜをひき、
そのときに歯の痛みがあった場合は、
副鼻腔炎の可能性があります。
副鼻腔炎の場合は、歯痛のほかにも、
頭痛、副鼻腔上部の皮膚の腫れ、
圧痛などの症状が現れます。
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2012年5月15日火曜日
顎関節の障害!『障害治療』 Ⅳ
強直症: 関節が石灰化している場合はあごのストレッチ体操が効果的ですが、
石灰化や骨の癒着がある場合は、
あごの運動性を回復するために手術が必要になります。
運動過剰性: 顎関節の運動過剰によって起こる顎関節脱臼の治療と予防は、
他の原因による顎関節脱臼の場合と同様に行われます。
あごが外れた場合には、人の手を借りて、
あごを元の位置にカチッとはめ直します(整復)。
何度もあごが外れる人の中には、
顎関節の入れ方を覚えて自分で外れたあごを入れ直している人も多くいます。
方法としては、意識的に筋肉をゆるめ、
下あごが元の位置にカチッとはまるまで軽く動かしていきます。
脱臼の再発防止のために顎関節の靭帯を締める手術が必要になることもあります。
あごの筋肉に対する理学療法
超音波法:超音波を利用して、痛みのある深部まで熱を伝える治療法です。
超音波によって温められると、血管が広がって痛みの原因物質である筋肉にたまった老廃物の乳酸が、血液によってどんどん運び出されます。
筋電図バイオフィードバック法:自分の筋肉の動きを筋電計で見ながら、全身を脱力させたり、特定の筋肉の力だけを抜いたりすることによって、特定の筋肉のコントロール方法を習得します。
スプレー・アンド・ストレッチ訓練法:ほお、こめかみの皮膚に冷却剤をスプレーしながら、あごの筋肉をストレッチする方法です。
マッサージ:ほお、こめかみの上を目の粗いタオルでこすって血流を盛んにし、乳酸の排出を促します。
経皮的電気神経刺激法(TENS):特殊な装置を使って、痛みを伝えない神経線維を刺激する治療法です。
この装置によって発生する電気信号(神経インパルス)が、人に痛みを感じさせる電気信号をブロックすると考えられます。
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顎関節の障害!『障害治療』 Ⅲ
関節炎: 顎関節に変形性関節症が起きているときは、
あごをなるべく使わないようにして休ませ、
筋肉の緊張を減らすために固定用副子などの器具が使用されます。
痛みを鎮めるためにはアスピリン、アセトアミノフェン、
その他の非ステロイド性抗炎症薬などの鎮痛薬を服用します。
治療の有無にかかわらず痛みは6カ月ほどで消えます。
また治療をしなくても、ほとんどの症状は治まります。
これは、顎関節円板の後ろにある帯状の組織が瘢痕化して、
本来の顎関節円板と同様の機能をもつようになるためとみられます。
口は以前ほど開かなくなりますが、
あごは普通の動作を行う分には支障ありません。
顎関節の関節リウマチに対しては、
一般の関節リウマチ治療薬が使用されます。
関節の運動性維持と癒着防止が特に治療に重要なため、
その最も効果的な方法として、
理学療法士の指示の下であごの体操が行われます。
症状を軽減するために、
特に筋肉の緊張を和らげるために、
あごの動きを抑制しない固定用副子を装着して就寝します。
関節癒着のためにあごが動かなくなった場合は手術が必要で、
まれにあごの運動性を回復するために人工関節が使われることもあります。
感染性関節炎に対しては抗生物質が使用されます。
細菌検査の結果が判明して最適な抗生物質が選択されるまでの期間は、
まずペニシリンが使用されます。
また関節に膿がたまっている場合は、穿刺針を刺してたまった膿が吸引されます。
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