ナタマメの歴史
一度見たら忘れられない刀を思わせる大きな莢その名も「刀豆」は、大人の腕ほどもある大きな莢が特徴のナタマメが主役です。
ナタマメは、マメ科の一年草としては最大級。成長すると丈は5m以上にもなり、莢は50~60cmと大きく太くなります。中の種子も3~5皿。
大きなマメのイメージがあるソラマメが約3cmですから、それより、ナタマメの種子は心持ち大きくなります。
ナタマメの原産地は熱帯アジアです。お隣の中国では昔から薬膳の食材として使われてきたナタマメが、日本に渡ってきたのは江戸時代の初期。
1696年の 『農業全書』中で、「刀豆」と紹介されています。莢(さや)の形が、刃物の鉈に似ているとこころから、「刀豆」と表記され、「とうず」とも「なたまめ」とも呼ばれています。
中国、四国、九州などの温暖な地域で栽培 されているナタマメを、農家の人たちは若い莢を粕漬け味噌清けなどにして、日々の生活にとり入れています。
というのも、ナタマメはアクが強いので生のままでは食べられません。そのため、何度も塩に漬けたり、水にさらしたりする手間がかかってしまうのです。
2007年11月29日木曜日
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