2012年4月6日金曜日

腎臓病≫ 『腎盂腎炎 』 3

腎盂腎炎の診断


       腎盂腎炎の典型的な症状がみられる場合、


       医師は2種類の検査を行って腎臓に感染があるかどうかを調べます。


       1つは尿の顕微鏡検査、


       もう1つは細菌の種類を同定するために行う尿の細菌培養検査です。


       血液検査も実施し、


       血液中の白血球や細菌が増えていないかどうかを調べます。


       腎疝痛で背中に激しい痛みがある、


       抗生物質による治療効果が48時間以内に現れない、


       抗生物質による治療をやめるとすぐ症状が再発する、


       患者が男性である(男性はめったに


       腎盂腎炎を起こさないため)といった場合には、


       さらに別の検査を行います。


       超音波検査やX線検査で、


       腎臓結石や構造上の異常など尿路閉塞の


       原因が明らかになることがあります。














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腎臓病≫ 『腎盂腎炎 』 2

腎盂腎炎の症状と合併症


       腎盂腎炎は突然発症することが多く、


       悪寒、発熱、感染を起こした側の腰の痛み、吐き気、嘔吐などの症状を伴います。


       腎盂腎炎の約3分の1で、


       痛みを伴う頻尿など膀胱炎の症状もみられます。


       片方または両方の腎臓が腫大し、


       感染を起こした側の背中(腰背部)に圧痛があります。


       腹部の筋肉が強く収縮していることがあります。


       感染や結石の通過による刺激で尿管がけいれんすることがあります。


       尿管がけいれんすると、


       腎疝痛という激しい痛みが起こります。


       小児では症状は軽いことが多く、


       見過ごしやすい病気です。


       感染が長期間持続する慢性腎盂腎炎では、


       痛みの部位がはっきりせず、


       熱が上がったり下がったりし、発熱しないこともあります。


       慢性腎盂腎炎となるのは重大な基礎疾患がある人に限られ、


       尿路閉塞、なかなか消えない大きな腎臓結石、


       膀胱から尿管への尿の逆流(主に年少児にみられる)などがある場合にみられます。


       まれに、結核や真菌感染症によって腎盂腎炎が起こることがあります。


       慢性腎盂腎炎によって腎臓に重度の障害が出ることもまれにあります。
















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網膜の病気!『眼内炎』

眼内炎とは、眼の中で起こる感染症です。


眼内炎は血流に乗って眼に入った菌や、


手術の切開部やけがから眼の中に入った菌によって起こります。


血液の感染症は静脈内への薬剤注射、


膿瘍(のうよう:膿がたまったもの)、


外科手術によって起こります。


感染の多くは細菌が原因で起こりますが、


真菌(カビなど)や原生動物が原因の場合もあります。


ウイルスが原因で眼に重度の感染が起こることもありますが、


この場合は普通、眼内炎とはいいません。


眼内炎の症状は、痛み、白目部分の充血、


光に対し過敏になる、視力が部分的あるいは完全に失われるなどで、


重篤な場合もあります。


診断は症状、眼の観察所見、


原因となる菌の培養検査をもとに行います。


場合によっては抗体検査やDNA検査も行います。


培養検査用のサンプルは房水(眼球前部にある液体)


や硝子体液(眼球後部にあるゼリー状の液体)から採取します。


培養によって、感染の原因菌を特定するとともに、


どの薬剤が有効かを調べます。


眼内炎は緊急を要する病気です。


視力を守るためにはすみやかな処置が必要です。


重症のケースでは数時間の遅れが失明につながることもあるため、


治療はただちに開始されます。


原因である菌に応じて抗生物質の種類を選択し、投与します。


ステロイド薬が使用されることもあります。


感染が広がるのを防ぐため、


眼球内部の感染組織を取り除く手術が必要になる場合もあります。
















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