2014年9月11日木曜日
眼の病気>>結膜・強膜の病気>>感染性結膜炎 ③
眼の病気>>結膜・強膜の病気>>感染性結膜炎 経過 治療
結膜炎は、ほとんどの場合自然に治ります。
しかし、
治療を受けないと長びく場合もあります。
特に、
ある種の細菌による細菌性結膜炎ではその傾向があります。
封入体性結膜炎は治るまでに数カ月かかります。
結膜炎にかかったら、
まぶたを水道水ときれいな布でやさしく洗って、
目やにのない清潔な状態に保ちます。
冷湿布をすると眼のかゆみや痛みが和らぐことがあります。
感染性の結膜炎(細菌性、ウイルス性とも)は感染力が強いので、
結膜炎にかかっている人は、
眼を洗ったり薬を塗った後には手をよく洗う必要があります。
感染している眼に触れた後で感染していない眼に触れないように気をつけます。
感染している眼をふいたタオルや布は、
他のタオル類と別にしておかなくてはいけません。
結膜炎にかかった場合は、
かぜをひいたときと同じように学校や仕事を数日間休むようにします。
抗生物質は細菌性結膜炎の場合には効き目があります。
細菌性結膜炎とウイルス性結膜炎を区別するのは難しいため、
ほとんどの結膜炎に抗生物質が処方されます。
さまざまな種類の細菌に効果がある
スルファセタミドやトリメトプリム‐ポリミキシン
などの抗生物質の点眼薬や軟膏(なんこう)
を1週間から10日間使用します。
点眼薬は涙で洗い流されてしまうので2~3時間ごとに点眼します。
軟膏は長くとどまるので6時間ごとの使用ですみますが、
ものがぼやけて見えるという難点があります。
封入体性結膜炎には、
エリスロマイシン、
アジスロマイシン、
ドキシサイクリンなどの抗生物質を服用します。
淋菌性結膜炎にはセフトリアキソンの注射を行うことがあります。
アデノウイルスによる結膜炎で症状が重い場合、
特に、
基本的な日常生活に支障が出ているような場合には、
ステロイド点眼薬を使用することがあります。
ヘルペスウイルスが原因の結膜炎の場合は、
抗ウイルス薬の点眼薬(トリフルリジン点眼薬、
イドクスウリジン点眼薬、
ビダラビン軟膏など)か、
内服薬(アシクロビル)を使用します。
抗ウイルス薬は、
ヘルペスウイルス以外のウイルスによる感染症には効果がありません。
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