2011年11月13日日曜日

脊髄損傷!「血流遮断」

急性脊髄連合変性症



亜急性脊髄連合変性症は、ビタミンB12欠乏による進行性の病気で、筋力低下、ぎこちない動き、チクチク刺すような痛みその他の感覚異常を引き起こします。

およそ1万人に1人の割合で発生し、通常は40歳以上の人にみられます。

悪性貧血の典型的原因でもあるビタミンB12欠乏が、この病気の原因です。

通常はビタミンB12欠乏は食事とは関係なく、体がビタミンB12を腸から吸収できなくなっているために起こります。

この病気では、脊髄の感覚神経線維の列が変性します。

脳、視神経、末梢神経が損傷することもあります。

この障害は、全身の脱力感から始まります。

両手と両足にチクチクするような感覚としびれが生じます。

これらの感覚は、常にあるようになり、徐々に悪化します。

この病気の患者は、振動を感じ取ることができなくなり、四肢の位置感覚を失います。

四肢はこわばり、動作はぎこちなくなり、歩行が困難になります。

反射は減弱したり、増強したり、なくなります。

視力が衰えます。

この病気の患者には、短気、無感動、眠気、疑い深さ、錯乱などがみられるようになります。

感情の起伏が激しく急に予想のつかない変化を示します。

まれに痴呆の症状が現れます。

診断は、血液検査でビタミンB12とその代謝産物の定量によります。

早期治療により回復の可能性は高くなります。

発症から数週間以内に治療がなされれば、ほとんどの人が完全回復します。

治療が遅れると、病状の進行は遅くなったり止まったりしますが、失われた機能の回復は見込めなくなります。

ただちにビタミンB12の注射を行い、再発防止のためにこの治療を無期限に続けます。

患者の一部は、大量のビタミンB12を服用しますが、効果は注射の場合と同じです。








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脊髄損傷!「血流遮断」

他の組織と同様に脊髄も酸素を含む血液を必要とします。


大動脈の分枝が脊髄前面に送られる血液の大部分を供給しています。


したがって、それらの動脈のどれか1本でも閉塞すると、脊髄は悲惨なことになります。


動脈が閉塞する原因には大動脈の重度のアテローム動脈硬化、大動脈壁を構成する組織層が分離する大動脈解離、心臓の壁からはがれた血栓(血流に乗って移動し、他の血管に詰まると塞栓となる)などがあります。


また腹部大動脈の動脈瘤手術が引き金となって、脊髄に血液を送っている動脈が閉塞することがあります。


血流遮断 症状


最初の症状は背中の突然の痛みと、障害が起きた脊髄の領域から神経分枝が通っている部分の痛みです。


痛みに続いて、血流が遮断された神経レベルより下方では脱力が起こり、熱さ、冷たさ、痛みを感じられなくなります。


発症後の数日間に症状が最も顕著に現れ、少なくとも一部は時間の経過とともに回復します。


脊髄前部へ送られる血液の量は大幅に減少しますが、脊髄後部は別の血管からも血液が供給されるため影響を受けません。


そのため、脊髄前部にコントロールされている脚にしびれと麻痺が起こりますが、脊髄後部に伝達される感覚、たとえば触覚、振動感覚、手足の位置を眼で見ずに認識できる位置感覚などは正常のままです。


脱力と麻痺は、褥瘡や呼吸困難の発症につながります、膀胱と腸の機能が障害され、性的機能も同様です。


血流遮断 診断 治療


診断は、症状に基づいて行われます。


MRI検査または脊髄造影が、同様の症状がみられる他の病気を除外するのに有効です。


横断性脊髄炎の除外には、脊椎穿刺が行われます。


血管造影は、脊髄前部動脈の閉塞の診断に役立ちますが、普通は行われません。


治療は、症状を軽減するために行います。感覚が失われて麻痺を生じるため、褥瘡を防止することが重要です。


たんを排出するために深呼吸、体位ドレナージ、吸引が必要になることもあります。


理学療法と作業療法は、筋肉機能の維持に必要です。


膀胱の機能が阻害された場合は、カテーテルで膀胱から尿を排出することも必要になります。









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脊髄損傷!「急性横断性脊髄炎」

急性横断性脊髄炎は、脊髄に局所的な炎症が起こる病気で脊髄を行き来する神経の電気信号の経路が遮断されます。


急性横断性脊髄炎の原因は不明ですが、免疫系が自分の体を異物だと誤解して攻撃する自己免疫反応によることがあります。


患者の約30~40%は、別の軽いウイルス感染症にかかった後に発症します。


多発性硬化症患者、ライム病、梅毒、結核などの細菌感染症にかかっている人と、ヘロインやアンフェタミンを静脈注射している人は、急性横断性脊髄炎のリスクが高くなります。


急性横断性脊髄炎 症状


急性横断性脊髄炎は突然の背中の痛みで始まり、両足のしびれや脱力が体の上方へ広がっていきます。


脊髄炎が起きているレベルの胸や胃の周りに、ベルトで締めつけるような苦しさを感じます。


排尿困難も起こります。


これらの症状は数時間から数日かけて悪化し、重症になると麻痺、感覚消失、膀胱と腸管のコントロールの消失を起こします。


障害の程度は、炎症を起こした脊髄のレベルと炎症の重症度によって決まります。


急性横断性脊髄炎 診断 治療

急性横断性脊髄炎は、同様の症状を引き起こす他の病気、たとえばギラン‐バレー症候群、脊髄の圧迫、脊髄の血流遮断などと区別しなければなりません。


これらを除外するために脊椎穿刺を行います。


急性横断性脊髄炎が起こると脳脊髄液中にある種の白血球の数とタンパク質濃度が増大しますが、この所見だけでは結論が出ません。


MRI検査は脊髄の腫れを検出できます。


この病気では血液検査が役立つことはまれです。


急性横断性脊髄炎に関与していると思われる免疫系を抑制するために、プレドニゾロンなど高用量のステロイドが投与されます。


しかし、この薬の有益性は多発性硬化症を併発している患者でしか実証されていません。


急性横断性脊髄炎では、ほとんどの患者が少なくとも部分的には回復し、多くは完全に回復します。


しかし脱力としびれが消えない人も少なくありません。


全般的に、症状が早く現れるほど回復の可能性が高くなります。










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