2015年2月20日金曜日
口・歯の病気!>>>歯の病気>>むし歯 Ⅰ -2
口・歯の病気!>>>歯の病気>>むし歯 Ⅰ -2
むし歯の進み方:
エナメル質にできたむし歯は、ゆっくりと進行していきます。
むし歯が、
エナメル質下にある層の、
エナメル質よりもやや軟らかくむし歯ができやすい象牙質に達すると、
そこから侵食は急速に進んで、
歯の最も深部の神経と血管が通る歯髄にまで及びます。
むし歯の穴がエナメル質を貫通するには2~3年かかりますが、
象牙質から歯髄へは、
その距離の長さにもかかわらず1年足らずで到達します。
そのため象牙質から始まる歯根部のむし歯(根面う蝕)では、
短時間で多くの歯の構造が破壊されます。
平滑面う蝕とは、
エナメル質のなめらかな面にできる進行が遅いむし歯のことで、
最も予防しやすく、
また回復の見込みがあります。
平滑面う蝕ができはじめると、
エナメル質のカルシウムが細菌の出す酸によって溶かされ、
その部分が白濁します。
隣接する歯と歯の間に平滑面う蝕ができはじめるのは、
通常は20~30歳ころです。
小窩裂溝う蝕とは、
歯面の狭い溝にできるむし歯で、
10歳代に永久歯にできはじめます。
このむし歯は、
ものをかむときに使われる歯の咀嚼面や奥歯の頬側の歯面の狭い溝にできやすく、
急速に進行します。
歯面の溝は歯ブラシの毛先が届かないほど狭いため、
歯磨きがどうしても不十分になることが原因です。
歯根の表面を覆っているセメント質から始まる根面う蝕は、
中年以降に多くできます。
歯根面は、
歯ぐきがやせてくる(退縮する)と露出してきます。
このむし歯の原因には、
歯磨きが困難な歯根部であること、
唾液分泌量の不足、糖分の多い食生活、
これらの要素の複合原因などがあります。
根面う蝕は、
予防が最も難しいむし歯です。
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