解離性同一性障害と小児期の虐待
解離性同一性障害の成人の約97~98%は、
小児期に虐待されていたと報告しています。
虐待の事実は、解離性同一性障害の成人の85%、
小児と青少年の95%で立証されています。
小児期に受けた虐待が解離性同一性障害の主な原因の1つであることは確かですが、
こんな仕打ちを受けたと本人が強く主張する個々の虐待が、
すべて必ずしも本当にあったとは限りません。
報告された虐待体験の中には、
明らかに正確性に欠けるものも混じっています。
また、虐待されたという事実はまったくない人で、
幼少時に体験した親の死などの重大な喪失や重い病気など、
大きな精神的重圧のかかる経験が障害の原因になっている場合があります。