2009年8月24日月曜日

慢性肝炎 Ⅱ

症状と診断、慢性肝炎の患者の多くは、まったく症状がありません。


症状がある場合には、体調不良、食欲不振、疲労などが多く、


ときに微熱が出たり、上腹部に不快感がみられることがあります。


黄疸は出る人も出ない人もいます。慢性の肝臓病の症状として、


脾臓の腫大、皮膚のくも状血管、体液のうっ滞などが徐々に現れます。


このほか、特に自己免疫性肝炎の若い女性などで、にきび、月経の停止、


関節痛、肺の線維化、甲状腺や腎臓の炎症、貧血など、


ほぼ全身に及ぶ症状がみられることがあります。


慢性肝炎があっても、


多くの人では肝臓への障害がみられないまま何年もの歳月が経過します。


人によっては徐々に病気が悪化します。


C型肝炎の約20%と自己免疫性肝炎の約50%は、


数年が経過するうちに、


肝不全の併発の有無にかかわらず肝硬変になります。


症状や肝機能検査の結果は診断情報として有効ですが、


診断を確定するには肝生検が不可欠です。


肝生検を行うことで炎症の重症度を判断し、


瘢痕形成や肝硬変の有無を診断できます。


肝生検によって肝炎の原因疾患がわかることもあります。


ときには、肝生検を複数回にわたって行うこともあります。




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慢性肝炎

慢性肝炎は、最低6カ月以上持続する肝臓の炎症です。


慢性肝炎は、急性肝炎より発症者ははるかに少ない病気ですが、


数年間、ときには数十年間も続くことがあります。


多くの場合軽症で、肝臓への重大な障害はありません。


しかし、人によっては長期間にわたる炎症の持続が少しずつ肝臓を傷つけていき、


ついには肝硬変(肝臓の重度の線維化)や肝不全、ときには肝臓癌になることがあります。


原因は、慢性肝炎の約3分の1は、急性肝炎から進行したものです。


残りの3分の2では、はっきりした症状がないまま徐々に病気が進行します。


慢性肝炎のほとんどは肝炎ウイルスのいずれかが原因です。


慢性肝炎の原因で最も多いのはC型肝炎ウイルスです。


急性C型肝炎の少なくとも75%が慢性肝炎になります。


B型肝炎ウイルスは、ときにD型肝炎ウイルスの感染を伴いますが、


C型より低い割合で慢性肝炎を起こします。


A型肝炎、E型肝炎ウイルスは慢性肝炎には進行しません。


メチルドパ、イソニアジド、ニトロフラントインや、


おそらくアセトアミノフェンなどの薬は慢性肝炎を起こす可能性があり、


特に長期にわたる使用では注意が必要です。


ウィルソン病はごくまれにみられる遺伝性の病気で、


銅の肝臓への異常蓄積を起こし、


小児や若年成人で慢性肝炎を引き起こすことがあります。


同じウイルスや薬でも、実際に慢性肝炎を発症するかどうか、


また発症した場合の重症度は人によって異なり、その理由は解明されていません。


慢性肝炎の多くは原因不明ですが、一部の患者では、


免疫システムの過剰反応が慢性の炎症を引き起こす一因になっているとみられています。


これは免疫システムによる自分の組織への攻撃によって起こると考えられていますが、


証明はされていません。


この病気は自己免疫性肝炎と呼ばれ、男性よりも女性に多くみられます。

肺 炎  Ⅱ

原因、肺炎は1つの病気というより、


それぞれ異なる微生物によって引き起こされる多くの病気の集まりといえます。


この微生物は、細菌、ウイルス、真菌(カビ)などです。


肺炎は普通、微生物が肺の内部まで吸いこまれて発症しますが、


微生物が血流によって肺へ運ばれたり、


付近の器官に感染した微生物が、直接肺へ移動して発症することもあります。


特に腹部の手術や胸部のけが(外傷)の後で、肺炎を発症することがあります。


これは、呼吸が浅くなってせきが出にくくなり、粘液がたまるためです。また、


肺炎は口から吸いこんだ異物を除去できない場合や、


腫瘍(しゅよう)などによる閉塞が原因で細菌が感染した場合にも発症します。


前者を吸引性肺炎、後者を閉塞性肺炎といいます。


肺炎で最もよくみられる症状は、たんを伴うせきです。そのほか、


胸の痛み、悪寒、発熱、息切れなどがみられます。


肺炎の症状は、


肺炎を起こしている範囲や原因となっている微生物の種類によって異なります。


医師は聴診器で胸部の音を聞き、肺炎かどうか確認します。


肺炎の場合、独特の音が聞かれます。この異常音は、


気道が狭くなったり、


肺の空気で満ちた正常な部分が炎症を起こした細胞や滲出液で満たされるために起こります。



この過程を肺の硬化と呼びます。


胸部X線検査によって、ほとんどの肺炎の診断が確定します。


頻度の高い細菌性肺炎では、細菌が感染した組織はX線が通り抜けないため、


白い斑点陰影となってX線写真上に現れます。これとは対照的に、


近くの健康な肺組織は、X線が簡単に通り抜けてフィルムを感光するため、黒色になります。


ウイルス性肺炎は、広範囲に広がった白く薄いしま模様または斑点が特徴です。


肺炎は肺膿瘍を引き起こすことがあり、X線写真上では液体(膿)の貯留した部分がみられます。


肺の先端部に異常がある場合は、結核が示唆されます。


このように、X線検査は、必ずとはいえませんが、肺炎の原因を突き止める一助となります。


たんや血液サンプルを培養して、肺炎を起こしている微生物の特定を試みます。


しかし、検査をしても、肺炎患者の半数で微生物は特定できません。


患者が重症だったり治療の効果が上がらないなど、



微生物の特定が必要な場合は、


気管支鏡を気道内へ挿入して新たなサンプルを採取します。



    続く>>>肺  炎 Ⅲへ