慢性肝炎 治療
進行性のC型肝炎に感染している患者には、
抗ウイルス薬のインターフェロン‐アルファとリバビリンの
併用療法が最も多く行われています。
この併用療法は炎症の進行を止める効果があります。
ただし、
治療を中止すると再発しやすく、
成功率は全体の30〜40%に過ぎません。
副作用もよくみられます。
B型肝炎ではインターフェロン‐アルファや
ラミブジンによる治療で効果がみられることがあります。
特定の薬が肝炎の原因とみられる場合は、
薬の使用を中止すると肝炎が治ることがあります。
自己免疫性肝炎の治療にはコルチコステロイド薬を使用し、
アザチオプリンを併用することもあります。
これらの薬物は炎症を抑え、
症状を和らげ、
長期的な生存率を改善する効果があります。
こうした治療を行っていても、
肝臓の瘢痕形成と線維化は徐々に進むことがあります。
治療を中止すれば炎症が再発するため、
多くの人は生涯にわたって薬を服用し続けることになります。
慢性肝炎の原因や種類にかかわらず、
腹腔内への体液の貯留(腹水)
や脳の機能障害(肝性脳症)
などの合併症があれば治療が必要です。
重症の肝不全では肝臓移植を行うことも考慮されます。
ただしB型肝炎に感染している場合は、
移植された肝臓でも早期に重度の再発が起こりやすいため、
一般には移植の対象外となります。
C型肝炎でも移植された肝臓での再発はほぼ必ず起こりますが、
症状は軽いことが多いため、
長期間生存する可能性が高くなります。
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2012年10月1日月曜日
肝臓≫肝炎≫慢性肝炎 Ⅲ
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