眼の感覚の症状
眼の周辺や眼の中、あるいは眼の裏側に痛みが生じることがあります。
角膜で生じる痛みは鋭く、多くの場合まばたきをするとひどくなります。
「眼に何かが入った」という感じがすることもあります。
角膜の痛みを引き起こす原因としては、角膜のこすり傷、異物の侵入、
ドライアイ、角膜潰瘍、感染症などがあります。
急性閉塞隅角緑内障では、眼の奥にうずくような痛みが生じます。
しかし、慢性緑内障では痛みがない場合がほとんどです。
眼の内側に原因のある痛みは、眼球の圧痛(押すと痛みを感じる)を伴うことがあります。
眼の奥の方に突き刺すような痛みがある場合は、眼の厚い表層部分の重度の炎症である強膜炎や、
眼の内部組織の炎症であるぶどう膜炎である可能性があります。
明るい光をまぶしく感じること(羞明[しゅうめい])は、よく晴れた日や、
暗い場所から明るい太陽光の下に出たときには普通の人でもよくあることです。
しかし、片頭痛や、前眼部の炎症あるいは感染症(角膜炎、ぶどう膜炎)
などさまざまな眼の病気、眼の外傷などが原因で、
普通の光でも非常にまぶしく感じる場合があります。
また、髄膜炎(ひどい頭痛や首のこりも伴う)が原因のこともあります。
瞳孔を開いた状態にする薬(散瞳薬)を使った場合にも羞明が起こります。
眼のかゆみの原因としてはアレルギーがあり、多くの場合、眼がうるむ症状(涙目)を伴います。
まぶたの炎症(眼瞼炎)もかゆみを引き起こすことがあります。
かゆみは、感染症やシラミなどの寄生虫によっても引き起こされます。
眼の乾きは、涙量の不足や涙がすぐ蒸発してしまう状態など、さまざまな原因で起こります。
頻度はやや低くなりますが、ビタミンA欠乏症やシェーグレン症候群が原因の場合もあります。
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2012年1月16日月曜日
目の病気!『眼の症状』 ④
眼の外観の変化
眼の外観の変化で最も多いのは、眼が充血して赤くなることです。
さまざまな原因によって結膜の血管が広がり、そのために白目の部分が赤くなって見えるのです。
原因としては疲労、アレルギー、感染、角膜のこすり傷、角膜潰瘍、眼内の異物などが挙げられます。
ひどいせきや眼の打撲が原因で結膜の血管が切れ、
白目の部分に鮮やかな赤い斑点ができることもあります。
出血のため白目全体が真っ赤になることもあります。
霰粒腫(さんりゅうしゅ:まぶたの端にできる炎症性の腫れもの)、
アレルギー、まぶたや副鼻腔(ふくびくう)への細菌感染などによっても、
まぶたや眼の周辺組織が赤くなることがあります。
黄疸(おうだん)になると肌が黄色くなりますが、このときに白目の部分も黄色くなります。
虹彩や結膜に黒っぽい点が現れることがあります。
これは、生まれつきのものもあれば、年をとるにつれて現れるものもあります。
多くは気にする必要のないものですが、黒っぽい点が大きくなる場合は、
癌でないことを確認するため眼科医の診察を受ける必要があります。
瞳孔は、普段は同じ大きさを保っていますが、暗い所に行くと大きく開き(散瞳)、
明るい所では小さくなります(縮瞳)。
眼の治療に使われる薬の中には、瞳孔を開くものや収縮させるものがあります。
モルヒネのようなオピオイド系の薬は瞳孔を収縮させます。
アンフェタミン、抗ヒスタミン薬、コカイン、マリファナは瞳孔を拡大させます。
瞳孔の大きさが不均等で、片側が大きく片側が小さいといった症状は、
眼の外傷や炎症、瞳孔を調節する神経の損傷、頭部外傷、脳腫瘍、
眼の片側だけに点眼薬を使用した場合などにみられます。
梅毒にかかっている人は、
瞳孔が小さく不規則な形になっていることがあります(アーガイル・ロバートソン瞳孔)。
生まれつき両眼の瞳孔の大きさが異なる人も、わずかながら存在します。
まぶたなどの眼の周辺部にも、見てわかる変化が現れることがあります。
例として、まぶたが垂れ下がってくる症状(眼瞼下垂[がんけんかすい])があります。
これは重症筋無力症が原因で起こることもあります。
また、眼が大きく見開かれて突出することがありますが、
これは眼球が前に押されて起こる症状で(眼球突出症)、グレーヴス病などでみられます。
アレルギーや感染症、炎症(霰粒腫や麦粒腫[ばくりゅうしゅ:いわゆる「ものもらい」]など)は、まぶたに腫れを引き起こします。
まつ毛の毛根に感染が起こると、まつ毛が抜け落ちることがあります。
アレルギーや感染症では眼の分泌に異常が生じることがあり、
この分泌物(目やに)が固まると眼が開けにくくなったりします。
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眼の外観の変化で最も多いのは、眼が充血して赤くなることです。
さまざまな原因によって結膜の血管が広がり、そのために白目の部分が赤くなって見えるのです。
原因としては疲労、アレルギー、感染、角膜のこすり傷、角膜潰瘍、眼内の異物などが挙げられます。
ひどいせきや眼の打撲が原因で結膜の血管が切れ、
白目の部分に鮮やかな赤い斑点ができることもあります。
出血のため白目全体が真っ赤になることもあります。
霰粒腫(さんりゅうしゅ:まぶたの端にできる炎症性の腫れもの)、
アレルギー、まぶたや副鼻腔(ふくびくう)への細菌感染などによっても、
まぶたや眼の周辺組織が赤くなることがあります。
黄疸(おうだん)になると肌が黄色くなりますが、このときに白目の部分も黄色くなります。
虹彩や結膜に黒っぽい点が現れることがあります。
これは、生まれつきのものもあれば、年をとるにつれて現れるものもあります。
多くは気にする必要のないものですが、黒っぽい点が大きくなる場合は、
癌でないことを確認するため眼科医の診察を受ける必要があります。
瞳孔は、普段は同じ大きさを保っていますが、暗い所に行くと大きく開き(散瞳)、
明るい所では小さくなります(縮瞳)。
眼の治療に使われる薬の中には、瞳孔を開くものや収縮させるものがあります。
モルヒネのようなオピオイド系の薬は瞳孔を収縮させます。
アンフェタミン、抗ヒスタミン薬、コカイン、マリファナは瞳孔を拡大させます。
瞳孔の大きさが不均等で、片側が大きく片側が小さいといった症状は、
眼の外傷や炎症、瞳孔を調節する神経の損傷、頭部外傷、脳腫瘍、
眼の片側だけに点眼薬を使用した場合などにみられます。
梅毒にかかっている人は、
瞳孔が小さく不規則な形になっていることがあります(アーガイル・ロバートソン瞳孔)。
生まれつき両眼の瞳孔の大きさが異なる人も、わずかながら存在します。
まぶたなどの眼の周辺部にも、見てわかる変化が現れることがあります。
例として、まぶたが垂れ下がってくる症状(眼瞼下垂[がんけんかすい])があります。
これは重症筋無力症が原因で起こることもあります。
また、眼が大きく見開かれて突出することがありますが、
これは眼球が前に押されて起こる症状で(眼球突出症)、グレーヴス病などでみられます。
アレルギーや感染症、炎症(霰粒腫や麦粒腫[ばくりゅうしゅ:いわゆる「ものもらい」]など)は、まぶたに腫れを引き起こします。
まつ毛の毛根に感染が起こると、まつ毛が抜け落ちることがあります。
アレルギーや感染症では眼の分泌に異常が生じることがあり、
この分泌物(目やに)が固まると眼が開けにくくなったりします。
≪奇跡の茸 古くから愛飲される・天然厳選チャーガ茶 ≫
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目の病気!『眼の症状』 ③
乱視も屈折異常の1つです。
乱視は角膜や水晶体のカーブが不規則であるために起こるもので、
ものがわずかにぼやけて見えるようになります。
乱視だけが単独で起こる場合と、その他の屈折異常と一緒に現れる場合があります。
奥行き感覚(深径覚)とは、空間内でものの位置関係を感じとる能力のことです。
奥行き感覚に障害が出ると、
2つのものを見たときそのどちらが自分に近い位置にあるのかがわからなくなります。
片方の眼に視力喪失や屈折異常があると奥行き感覚が低下します。
左右の眼にそれぞれ映った2つの像を1つの3次元画像に統合する脳の機能が損なわれた
場合にも奥行き感覚が低下し、その結果、複視(ものが二重に見える状態)が生じます。
奥行きの把握を助ける情報に関しては片方の眼からだけでもかなりの情報量が脳に伝達
されているので、片眼を閉じてもう片方の眼だけで2つのものを見たときも、
普通はどちらが自分に近いかを識別できます。
複視とは、1つのものを見たときにそれが2つに見えてしまうことをいいます。
複視は、眼の動きを調節している筋肉のうちの1つあるいは複数の筋肉が弱まって斜視が
生じたときに起こることがあります。
その他の原因としては、疲労、アルコール依存症、多発性硬化症、外傷、白内障などがあります。
複視が突然生じた場合は、腫瘍、動脈瘤(どうみゃくりゅう)、
血栓などの重い病気が脳や神経に起こっている可能性があります。
明るい光の周囲に光のぎらつき(グレア)やにじみ(ハロ)を感じる人もいます。
これは、特に夜間に車を運転しているときによく起こります。このような症状は高齢者や、
特定の屈折矯正手術を受けた人、特定の種類の白内障の人でよくみられます。
瞳孔が大きく開いた状態の人、たとえば、眼の検査のため点眼薬を使った後や、
もともと瞳孔が大きい人なども光のぎらつきやにじみを感じることがあります。
瞳孔が大きく開いた状態だと、光は水晶体の周縁部からも眼の中に入ってきます。
このような光は瞳孔の中央部を通って入ってきた光とは屈折の仕方が異なるので、
それによってぎらつきが生じます。
高齢者の多くは、薄暗くなるとものが見えにくくなります。
このような症状を夜盲(俗に「とり目」)ともいいます。
夜盲の原因として最も多い病気は白内障ですが、
網膜色素変性症などの網膜変性症でも夜盲が現れます。
閃光や、明滅する光が見えるなどの症状を感じる人もいます。
このように感じるのは、眼の後ろ側の部分を満たしているゼリー状の液体
(硝子体[しょうしたい]液)が動いているためであることが多いのですが、
網膜剥離や片頭痛が原因であることもあります。
閃光は、後頭部を殴られたりぶつけたりしたときにも見えることがあります
(俗に「眼から星が出る」などと表現されます)。
これは脳の中で像が変換される部分に刺激が与えられるために起こると考えられています。
飛蚊症とは、眼の前に暗い色の動き回る小さな点が現れる症状です。
これは、硝子体液を構成している微細な線維のかたまりが動くのが見えているものです。
動きは速いこともあれば、ゆっくりの場合もあります。
年齢が高くなるにつれて飛蚊症を訴える人は多くなります。
飛蚊症が視力に影響を与えることはまれで、通常は問題ないと診断されます。
しかし、点の数が急激に増えた場合、特に閃光を見る症状と一緒に起こった場合は、
網膜剥離などの重篤な病気を起こしている可能性があるので、眼科医の診察を受ける必要があります。
色覚異常の人は、ある特定の色を認識できません。
あるいは、色覚が正常な人と比較して、特定の色の感じ方の強度が異なる場合もあります。
たとえば、最も多い色覚異常の赤緑色盲では、暗い緑色や淡い緑色、
あるいは暗い赤色や淡い赤色の識別がつきにくくなります。
緑と赤の両方が識別しにくい場合もあります。
多くの場合、異常の程度は軽く、
色覚検査を受けて初めて自分が色覚異常であることに気づく人も少なくありません。
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乱視は角膜や水晶体のカーブが不規則であるために起こるもので、
ものがわずかにぼやけて見えるようになります。
乱視だけが単独で起こる場合と、その他の屈折異常と一緒に現れる場合があります。
奥行き感覚(深径覚)とは、空間内でものの位置関係を感じとる能力のことです。
奥行き感覚に障害が出ると、
2つのものを見たときそのどちらが自分に近い位置にあるのかがわからなくなります。
片方の眼に視力喪失や屈折異常があると奥行き感覚が低下します。
左右の眼にそれぞれ映った2つの像を1つの3次元画像に統合する脳の機能が損なわれた
場合にも奥行き感覚が低下し、その結果、複視(ものが二重に見える状態)が生じます。
奥行きの把握を助ける情報に関しては片方の眼からだけでもかなりの情報量が脳に伝達
されているので、片眼を閉じてもう片方の眼だけで2つのものを見たときも、
普通はどちらが自分に近いかを識別できます。
複視とは、1つのものを見たときにそれが2つに見えてしまうことをいいます。
複視は、眼の動きを調節している筋肉のうちの1つあるいは複数の筋肉が弱まって斜視が
生じたときに起こることがあります。
その他の原因としては、疲労、アルコール依存症、多発性硬化症、外傷、白内障などがあります。
複視が突然生じた場合は、腫瘍、動脈瘤(どうみゃくりゅう)、
血栓などの重い病気が脳や神経に起こっている可能性があります。
明るい光の周囲に光のぎらつき(グレア)やにじみ(ハロ)を感じる人もいます。
これは、特に夜間に車を運転しているときによく起こります。このような症状は高齢者や、
特定の屈折矯正手術を受けた人、特定の種類の白内障の人でよくみられます。
瞳孔が大きく開いた状態の人、たとえば、眼の検査のため点眼薬を使った後や、
もともと瞳孔が大きい人なども光のぎらつきやにじみを感じることがあります。
瞳孔が大きく開いた状態だと、光は水晶体の周縁部からも眼の中に入ってきます。
このような光は瞳孔の中央部を通って入ってきた光とは屈折の仕方が異なるので、
それによってぎらつきが生じます。
高齢者の多くは、薄暗くなるとものが見えにくくなります。
このような症状を夜盲(俗に「とり目」)ともいいます。
夜盲の原因として最も多い病気は白内障ですが、
網膜色素変性症などの網膜変性症でも夜盲が現れます。
閃光や、明滅する光が見えるなどの症状を感じる人もいます。
このように感じるのは、眼の後ろ側の部分を満たしているゼリー状の液体
(硝子体[しょうしたい]液)が動いているためであることが多いのですが、
網膜剥離や片頭痛が原因であることもあります。
閃光は、後頭部を殴られたりぶつけたりしたときにも見えることがあります
(俗に「眼から星が出る」などと表現されます)。
これは脳の中で像が変換される部分に刺激が与えられるために起こると考えられています。
飛蚊症とは、眼の前に暗い色の動き回る小さな点が現れる症状です。
これは、硝子体液を構成している微細な線維のかたまりが動くのが見えているものです。
動きは速いこともあれば、ゆっくりの場合もあります。
年齢が高くなるにつれて飛蚊症を訴える人は多くなります。
飛蚊症が視力に影響を与えることはまれで、通常は問題ないと診断されます。
しかし、点の数が急激に増えた場合、特に閃光を見る症状と一緒に起こった場合は、
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色覚異常の人は、ある特定の色を認識できません。
あるいは、色覚が正常な人と比較して、特定の色の感じ方の強度が異なる場合もあります。
たとえば、最も多い色覚異常の赤緑色盲では、暗い緑色や淡い緑色、
あるいは暗い赤色や淡い赤色の識別がつきにくくなります。
緑と赤の両方が識別しにくい場合もあります。
多くの場合、異常の程度は軽く、
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