2013年4月1日月曜日

免疫病気!≫免疫不全疾患≫一過性乳児低血症

一過性乳児低血症


一過性乳児低ガンマグロブリン血症は、


乳児期の抗体生成に遅れが生じる免疫不全疾患です。


誕生時には、


免疫システムは完全には発達していません。


乳児の抗体のほとんどは母体によってつくられ、


誕生前に胎盤を介して胎児に移ります。


乳児が自分で抗体をつくりはじめるまで、


母体からの抗体が乳児を感染から守ります。


この期間は通常、


6カ月間です。


一過性乳児低ガンマグロブリン血症の乳児は、


抗体をつくりはじめるのが遅れます。


その結果、


抗体値が生後3~6カ月ごろから低下しはじめ、


それが12~36カ月ごろまで続きます。


この疾患は早産児によくみられますが、


それは胎児が母体から受け取る抗体が少ないからです。


誕生時にみられる疾患ですが、


遺伝性ではありません。


ほとんどの患児は、


何らかの抗体をもっているので、


感染症のリスクはなく治療も必要ありません。


しかし、


中には、特に未熟児の場合、


頻繁に感染症にかかる者もいます。


免疫グロブリンを投与すれば、


感染症を防いだり、


治療効果を上げることができます。


投与期間はおよそ6~12カ月で、


必要に応じて抗生物質も投与します。


寿命には疾患の影響はありません。




















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