緊張性頭痛とは、頭全体がベルトで締めつけられるように痛む、軽度から中等度の頭痛を指します。
緊張性頭痛の原因はよくわかっていませんが、痛みを感じる閾値(しきいち)が正常よりも低いことに関連しているようです。
ストレスも関係していると思われますが、頭痛とストレスの関係は明らかではなく、ストレスだけで頭痛が起こるわけでもありません。
緊張性頭痛 症状 診断
痛みは激痛の場合もありますが、ほとんどが軽度から中等度です。
頭をベルトで締めつけられるような痛みが起こり、30分から1週間ほど続きます。
片頭痛とは異なり、緊張性頭痛は吐き気や嘔吐を伴うことはなく、運動、光、音、においによって痛みが悪化することもありません。
緊張性頭痛は目が覚めてから数時間後に始まるのが典型的で、眠っていて目が覚めてしまうほどの痛みはめったに起こりません。
診断は、頭痛の症状と診察の結果に基づいて行われます。
診断を確定するための特別な検査はありません。
頭痛が最近になって急に起こるようになった場合などは、まれに頭部のCT検査またはMRI検査を行って頭痛の原因となる他の病気を除外します。
緊張性頭痛 治療
軽度から中等度の緊張性頭痛の大半は、アスピリン、アセトアミノフェン、イブプロフェンなど、大部分の市販されている鎮痛薬で、すぐに一時的な痛みを緩和できます。
また、痛む場所をマッサージするのも痛みを和らげる効果があります。
重症の頭痛には、コデインやオキシコドンなどのオピオイド(麻薬)を含む強い鎮痛作用のある処方薬が必要です。
人によっては、ある種の頭痛薬に含まれるカフェインによって鎮痛作用が強まることがあります。
しかし、鎮痛薬やカフェインを過剰に使うと、頭痛が慢性化して毎日起こるようになります。
これはリバウンド頭痛と呼ばれ、鎮痛薬の用量を誤る、服用が遅れる、あるいはカフェインの摂取量が減る、中止するなどの場合に起こります。
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2011年9月16日金曜日
『頭痛』 ②
頭痛 診断
医師は患者の病歴、頭痛の特徴、検査結果に基づいて頭痛のタイプや原因を判定します。
頭痛の特徴とは、頭痛の起こる頻度、持続時間、部位、重症度、関連症状などを指します。
下記のような症状がみられる場合は、重大な病気が考えられるため緊急治療が必要です:
めったに頭痛を起こさない人が、頻繁に頭痛を起こすようになった。
軽かった頭痛がひどくなった。
眠っていて目が覚めるほどの頭痛が起こる。
頭痛のパターンや性質が変化した。
頭痛に伴って発熱、頸部の硬直、感覚や視力の異常、筋力低下、協調運動の消失、失神などの症状が現れた。
たとえば発熱と頸部硬直を伴う頭痛は、脳と脊髄を覆う組織(髄膜)に命にかかわる感染が起こる髄膜炎を示唆します。
突然それまでに経験したことがないほどの激痛が起きた場合は、くも膜下出血(しばしば動脈瘤破裂による)が考えられます。
重大な病気が疑われるときには精密検査が行われます。
髄膜炎が考えられるときには、ただちに脊椎穿刺(腰椎穿刺)が行われます。
脊椎穿刺は、動脈瘤の破裂が考えられる場合にも行われます。
ときには、血液検査を行ってライム病などの病気を調べることもあります。
側頭動脈炎をチェックするには、赤血球沈降速度(ESR:血液を入れた試験管の中で赤血球が沈む速度)を測定します。
ESRの値が高い場合は、炎症が示唆されます。
腫瘍、脳卒中、出血、その他脳の器質的障害が考えられる場合は、頭部のCTやMRIによる検査が行われます。
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頭痛の特徴とは、頭痛の起こる頻度、持続時間、部位、重症度、関連症状などを指します。
下記のような症状がみられる場合は、重大な病気が考えられるため緊急治療が必要です:
めったに頭痛を起こさない人が、頻繁に頭痛を起こすようになった。
軽かった頭痛がひどくなった。
眠っていて目が覚めるほどの頭痛が起こる。
頭痛のパターンや性質が変化した。
頭痛に伴って発熱、頸部の硬直、感覚や視力の異常、筋力低下、協調運動の消失、失神などの症状が現れた。
たとえば発熱と頸部硬直を伴う頭痛は、脳と脊髄を覆う組織(髄膜)に命にかかわる感染が起こる髄膜炎を示唆します。
突然それまでに経験したことがないほどの激痛が起きた場合は、くも膜下出血(しばしば動脈瘤破裂による)が考えられます。
重大な病気が疑われるときには精密検査が行われます。
髄膜炎が考えられるときには、ただちに脊椎穿刺(腰椎穿刺)が行われます。
脊椎穿刺は、動脈瘤の破裂が考えられる場合にも行われます。
ときには、血液検査を行ってライム病などの病気を調べることもあります。
側頭動脈炎をチェックするには、赤血球沈降速度(ESR:血液を入れた試験管の中で赤血球が沈む速度)を測定します。
ESRの値が高い場合は、炎症が示唆されます。
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脳・脊髄・神経の病気『頭痛』
頭痛は非常に多くの人に起こる問題で、男女を問わず、仕事や日常生活に支障を来す原因になります。
頭痛は頻繁に起こる人もいれば、めったに起こらない人もいます。
頭痛 原因
頭痛は痛くて不快なものですが、重度の病気を意味することはまれです。
緊張性頭痛、片頭痛、群発頭痛などのほとんどの頭痛は、はっきりとした別の病気が原因で起きているわけではありません。
最も多いのは、緊張性頭痛です。
数は少ないものの、他の病気が頭痛の原因になっていることがあります。
しかし、通常は深刻な病気ではありません。
頭痛を起こす病気は眼、鼻、のど、副鼻腔、歯、あご、耳、首に生じる軽度で一過性のものがほとんどです。
まれに深刻な病気による頭痛もあります。
たとえば頭部外傷、脳卒中、脳動脈瘤、脳感染症(脳膿瘍、髄膜炎、脳炎)、脳の近くにある血管(動静脈)奇形などの病気です。
結核などの感染症が脳を侵して頭痛が起こることもあります。頭蓋内圧を上昇させる病気は、脳を圧迫し頭痛を引き起こします。
これには脳腫瘍(のうしゅよう)、脳出血、血液の集積(血腫)、そしてなぜ圧力が上昇するのか原因不明の偽性脳腫瘍などがあります。
頭痛を起こすその他の重大な病気にきわめて高い高血圧があり、頭がズキズキと痛みます(しかし、高血圧は普通は頭痛を引き起こしません)。
気腫などの肺の病気では、脳へ運ばれる酸素の量が減って、血液中の二酸化炭素濃度が一時的に上昇する睡眠時無呼吸と同じような頭痛が起こります。
頭や首にある太い血管に炎症(側頭動脈炎)が起こると、頭痛を引き起こします。
この側頭動脈炎は、高齢者に多い病気です。また、重症のインフルエンザや高熱も頭痛を起こすことがあります。
ライム病は、初期に頭痛を伴います。
カフェインや鎮痛薬の長期使用を中止した後に起こる離脱症状(禁断症状)と、血管拡張作用のある薬(ニトログリセリンなど)の使用が頭痛をもたらすことがよくあります。
続きます>>
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頭痛は痛くて不快なものですが、重度の病気を意味することはまれです。
緊張性頭痛、片頭痛、群発頭痛などのほとんどの頭痛は、はっきりとした別の病気が原因で起きているわけではありません。
最も多いのは、緊張性頭痛です。
数は少ないものの、他の病気が頭痛の原因になっていることがあります。
しかし、通常は深刻な病気ではありません。
頭痛を起こす病気は眼、鼻、のど、副鼻腔、歯、あご、耳、首に生じる軽度で一過性のものがほとんどです。
まれに深刻な病気による頭痛もあります。
たとえば頭部外傷、脳卒中、脳動脈瘤、脳感染症(脳膿瘍、髄膜炎、脳炎)、脳の近くにある血管(動静脈)奇形などの病気です。
結核などの感染症が脳を侵して頭痛が起こることもあります。頭蓋内圧を上昇させる病気は、脳を圧迫し頭痛を引き起こします。
これには脳腫瘍(のうしゅよう)、脳出血、血液の集積(血腫)、そしてなぜ圧力が上昇するのか原因不明の偽性脳腫瘍などがあります。
頭痛を起こすその他の重大な病気にきわめて高い高血圧があり、頭がズキズキと痛みます(しかし、高血圧は普通は頭痛を引き起こしません)。
気腫などの肺の病気では、脳へ運ばれる酸素の量が減って、血液中の二酸化炭素濃度が一時的に上昇する睡眠時無呼吸と同じような頭痛が起こります。
頭や首にある太い血管に炎症(側頭動脈炎)が起こると、頭痛を引き起こします。
この側頭動脈炎は、高齢者に多い病気です。また、重症のインフルエンザや高熱も頭痛を起こすことがあります。
ライム病は、初期に頭痛を伴います。
カフェインや鎮痛薬の長期使用を中止した後に起こる離脱症状(禁断症状)と、血管拡張作用のある薬(ニトログリセリンなど)の使用が頭痛をもたらすことがよくあります。
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