血液1マイクロリットル中の好酸球数は100~500で、血液中の白血球の7%未満です。
好酸球は、ある種の寄生虫に対して体を守る免疫機能を担っていますが、一方で、
アレルギー反応による炎症の一因にもなります。
好酸球数が増加する好酸球増加症は、異常な細胞、寄生虫、
アレルギー反応を起こす物質(アレルゲン)などに対する生体反応の現れです。
好酸球数が低下する好酸球減少症は、クッシング症候群やストレス反応によって起こりますが、
その機能は他の免疫系によって補われるため、通常は問題を引き起こしません。
特発性好酸球増加症候群は、特に原因がないのに、血液中の好酸球数が1500以上に上昇し、
その状態が6カ月以上続くものです。
特発性好酸球増加症候群はどの年齢層でも発症しますが、50歳以上の男性に比較的よくみられます。
好酸球が増加すると、心臓、肺、肝臓、皮膚、神経系が損傷されます。
たとえば、レフレル心内膜炎では心臓に炎症が起こり、その結果、血栓ができたり、
心不全、心臓発作、心臓弁の機能不全に至ることがあります。
症状としては、体重減少、発熱、寝汗、疲労、せき、胸痛、浮腫、胃痛、皮膚の発疹、
痛み、衰弱、錯乱、昏睡(こんすい)などがあります。
このほか、損傷を受けた臓器に応じて症状が加わります。
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2011年12月23日金曜日
白血球の病気!『単球の病気』
単球は、他の白血球が死んだ組織や傷ついた組織を取り除いたり、癌細胞を破壊したり、
異物に対する免疫作用を調節したりするのを助けます。
単球は骨髄でつくられて血流に入り、
血流中の白血球数の約1?10%を占めています(血液1マイクロリットルあたり200~600)。
血液中に入って数時間後に脾臓、肝臓、肺、骨髄などの組織に移り、
そこで免疫系の主要なスカベンジャー細胞であるマクロファージになります。
単球とマクロファージの働きに影響して細胞内に残渣を蓄積させる遺伝的異常があると、
ゴーシェ病やニーマン‐ピック病など脂質が蓄積する病気になります。
慢性の感染、自己免疫疾患、血液疾患、癌に反応して単球数が増加すると、
単球増加症と呼ばれる状態になります。
感染、サルコイドーシス、ランゲルハンス細胞肉芽腫症では、組織内のマクロファージが増殖します。
単球数が少なくなる単球減少症は、ある種の細菌により血液中に毒素が分泌される内毒素血症や、
化学療法やコルチコステロイド薬の投与を受けている場合に起こります。
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単球は骨髄でつくられて血流に入り、
血流中の白血球数の約1?10%を占めています(血液1マイクロリットルあたり200~600)。
血液中に入って数時間後に脾臓、肝臓、肺、骨髄などの組織に移り、
そこで免疫系の主要なスカベンジャー細胞であるマクロファージになります。
単球とマクロファージの働きに影響して細胞内に残渣を蓄積させる遺伝的異常があると、
ゴーシェ病やニーマン‐ピック病など脂質が蓄積する病気になります。
慢性の感染、自己免疫疾患、血液疾患、癌に反応して単球数が増加すると、
単球増加症と呼ばれる状態になります。
感染、サルコイドーシス、ランゲルハンス細胞肉芽腫症では、組織内のマクロファージが増殖します。
単球数が少なくなる単球減少症は、ある種の細菌により血液中に毒素が分泌される内毒素血症や、
化学療法やコルチコステロイド薬の投与を受けている場合に起こります。
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白血球の病気!『リンパ球増加症』
リンパ球増加症とは、血液中のリンパ球数が異常に多くなった状態をいいます。
リンパ球数は、感染症、特にウイルス感染があると増加します。
結核などの細菌感染でもリンパ球が増えます。
リンパ腫、急性や慢性のリンパ球性白血病などのがんでもリンパ球が増加しますが、その一部は、
未熟なリンパ球(リンパ芽球)またはリンパ腫細胞が血液中に放出されることによるものです。
グレーヴス病(バセドウ病)やクローン病でも血液中のリンパ球が増加します。
リンパ球が増えたときに現れる症状は、リンパ球の増加そのものというよりは、
増加の原因となっている感染や病気によるものです。
リンパ球数が増加していることがわかった場合は、血液を顕微鏡で観察し、
血液中のリンパ球が活性化しているかどうか(ウイルス感染の場合など)や、
未熟または異常なリンパ球があるかどうか(白血球やリンパ腫の場合など)を調べます。
リンパ球増加症の治療は、その原因によって異なります。
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リンパ腫、急性や慢性のリンパ球性白血病などのがんでもリンパ球が増加しますが、その一部は、
未熟なリンパ球(リンパ芽球)またはリンパ腫細胞が血液中に放出されることによるものです。
グレーヴス病(バセドウ病)やクローン病でも血液中のリンパ球が増加します。
リンパ球が増えたときに現れる症状は、リンパ球の増加そのものというよりは、
増加の原因となっている感染や病気によるものです。
リンパ球数が増加していることがわかった場合は、血液を顕微鏡で観察し、
血液中のリンパ球が活性化しているかどうか(ウイルス感染の場合など)や、
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