2010年11月28日日曜日

ホルモンの病気 『カルチノイド腫瘍 症状 診断』

症状からカルチノイド腫瘍が疑われる場合は、


尿中のセロトニンの副産物の1つである5‐ヒドロキシインドール酢酸(5-HIAA)の量を、


尿を24時間採取して測定し、


その結果から診断が確定されます。


この検査を行う前の少なくとも3日間は、


バナナ、トマト、プラム、アボカド、パイナップル、ナス、


クルミといったセロトニンを豊富に含む食べものを避けます。


ある特定の薬、グアイフェネシン(せき止めシロップによく使われる)、


メトカルバモール(筋弛緩薬)、フェノチアジン(抗精神病薬)


なども検査結果の妨げになります。


カルチノイド腫瘍の位置を突き止めるには、


CT(コンピューター断層撮影)検査、MRI(磁気共鳴画像)検査、


動脈造影が行われます。


腫瘍の位置の診査手術が必要な場合もあります。


放射性核種走査も有効な検査です。


カルチノイド腫瘍の多くはホルモンのソマトスタチン受容体があります。


そこで、放射性ソマトスタチンを注射する放射性核種走査によって、


カルチノイド腫瘍の位置や転移の有無が確認できます。


この方法で約90%の腫瘍の位置がわかります。


MRI検査やCT検査は、腫瘍が肝臓に転移していないかを確認するのにも役立ちます。