2017年3月29日水曜日
感染症>>寄生虫感染症 >>症状 診断
感染症>>寄生虫感染症 >>症状 診断
先天性トキソプラズマ症の小児は、
重症で生後まもなく死亡することもあれば、
何カ月もたってから症状が出ることもあり、
場合によっては何年も症状が現れないこともあります。
一生発病しない場合もあります。
新生児によくみられる症状は、
「脈絡網膜炎」と呼ばれる失明に至る眼の炎症、
肝臓や脾臓の腫大、
黄疸、
青あざができやすくなる、
けいれん発作、
頭蓋骨(ずがいこつ)形成異常、
精神遅滞、
などです。
健康な人が後天的にトキソプラズマ症にかかった場合は、
ほとんど症状は現れません。
症状が出ても普通は軽症で、
痛みのないリンパ節の腫れ、
間欠性の微熱、
はっきりしない体調の悪さなどです。
脈絡網膜炎が単独で起こり、
視力障害、
眼の痛み、
光過敏性を伴うこともあります。
免疫機能の低下している人がトキソプラズマ症にかかった場合は、
感染部位によってさまざまな症状が現れます。
脳のトキソプラズマ症(脳炎)になると、
半身の脱力感、
言語障害、
頭痛、
錯乱、
けいれん発作などが起こります。
急性散在性トキソプラズマ症は、
発疹、
高熱、
悪寒、
呼吸困難、
疲労を起こします。
髄膜脳炎(脳とそれを包む膜の炎症)、
肝炎、
肺炎、
心筋炎を起こす人もいます。
診断には通常、
血液検査でトキソプラズマに対する抗体を調べます。
ただし、
エイズで免疫機能が低下している人は、
血液検査で偽陰性が出ることがあるので、
医師は脳のCT検査とMRI検査に基づいて診断します。
まれに、
感染部位の組織片を採取し、
顕微鏡で調べて診断する生検を行うこともあります。
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