骨軟骨腫(骨軟骨性外骨腫)は、良性骨腫瘍では最もよくみられ、主に10~20歳で発症します。
腫瘍は骨の表面に増殖し、硬いかたまりが生じます。
腫瘍は、1つできることも、複数できることもあります。
複数の腫瘍ができる多発性の骨軟骨腫には、家族性が認められます。
多発性の骨軟骨腫がある人のおよそ10%に、
いずれかの時点で軟骨肉腫という悪性の骨腫瘍が生じます
(骨軟骨腫から発生するものとみられる)。
腫瘍が大きくなったり、新たな症状を生じている場合は、
手術による腫瘍の摘出を行うとともに、
定期的に医師の診察を受けることが必要です。
単発性の骨軟骨腫は、軟骨肉腫へ悪性化する可能性はあまりないため、
腫れが大きくならない限り、切除する必要はありません。
軟骨腫は、10~30歳の人に発症することが多く、骨の中心部に生じます。
検診や他の病気でX線検査を受けた際に偶然発見されることが多く、
この病気に特有のX線画像の異常所見から診断できます。
痛みを伴うことがあります。
痛みがなければ、切除や治療は行われませんが、
その場合は定期的にX線撮影をして腫瘍の大きさの経過観察をします。
腫瘍がX線撮影によって確定診断できない場合や痛みを伴う場合は、
腫瘍全体を切除して(切除生検)、
良性であるか悪性であるかの診断をします。
軟骨芽細胞腫は、骨の端の部分に増殖するまれな腫瘍で、
主に10~20歳で発症します。
痛みを生じて発見されることがあります。
治療をしなければ、腫瘍は大きくなり、骨を破壊します。
このため、外科的な腫瘍摘出術が行われます。
しかし、術後に再発することもあります。
続きます>>
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2011年7月7日木曜日
骨腫瘍!『骨腫瘍とは』
骨腫瘍(こつしゅよう)とは、骨に生じた異常な細胞の増殖物です。
骨腫瘍には、良性(非癌性)のものと悪性(癌性)のものがあります。
良性骨腫瘍は比較的多くみられますが、悪性骨腫瘍はまれです。
また、骨腫瘍には、原発性(最初から骨に生じた良性または悪性腫瘍)と、
転移性(悪性腫瘍で、乳腺や前立腺などの他の臓器に生じた癌(がん)
が骨に転移したもの)とがあります。
小児期にみられる悪性腫瘍の大半は原発性です。
これに対して、成人にみられる悪性腫瘍の多くは転移性です。
骨の痛みは、骨腫瘍で最もよくみられる症状です。
その痛みは激しく(歯痛に似ているが、歯痛も実は骨の痛みの1つ)、
明らかなしこりもできることがあります。
腫瘍(特に悪性腫瘍)があると骨がもろくなり、わずかな力で、
あるいは何も力がかからなくても骨折することがあります(病的骨折)。
関節や、腕や脚の痛みが持続する場合は、X線撮影を行います。
しかし、X線画像では、細胞の異常な増殖はわかりますが、
それが良性であるのか悪性であるのかはわかりません。
CT検査やMRI検査では、腫瘍の正確な位置や大きさがわかり、
その性質に関する情報も得ることができます。
しかし、CT検査やMRI検査だけで診断を確定できることはまれです。
腫瘍の組織のサンプルを採取して顕微鏡下で調べる検査(生検)は、確定診断に必要なものです。
多くの場合、腫瘍に針を刺してその一部を吸引して細胞を調べます(吸引生検)。
ただし、針が非常に細いため、採取した細胞のすぐ隣に癌細胞があっても
正常な細胞だけが採取されてしまい、癌が見逃されることがあります。
診断に必要な検体を確実に採取するため、
ときには外科的な手術による生検が必要になることがあります。
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良性骨腫瘍は比較的多くみられますが、悪性骨腫瘍はまれです。
また、骨腫瘍には、原発性(最初から骨に生じた良性または悪性腫瘍)と、
転移性(悪性腫瘍で、乳腺や前立腺などの他の臓器に生じた癌(がん)
が骨に転移したもの)とがあります。
小児期にみられる悪性腫瘍の大半は原発性です。
これに対して、成人にみられる悪性腫瘍の多くは転移性です。
骨の痛みは、骨腫瘍で最もよくみられる症状です。
その痛みは激しく(歯痛に似ているが、歯痛も実は骨の痛みの1つ)、
明らかなしこりもできることがあります。
腫瘍(特に悪性腫瘍)があると骨がもろくなり、わずかな力で、
あるいは何も力がかからなくても骨折することがあります(病的骨折)。
関節や、腕や脚の痛みが持続する場合は、X線撮影を行います。
しかし、X線画像では、細胞の異常な増殖はわかりますが、
それが良性であるのか悪性であるのかはわかりません。
CT検査やMRI検査では、腫瘍の正確な位置や大きさがわかり、
その性質に関する情報も得ることができます。
しかし、CT検査やMRI検査だけで診断を確定できることはまれです。
腫瘍の組織のサンプルを採取して顕微鏡下で調べる検査(生検)は、確定診断に必要なものです。
多くの場合、腫瘍に針を刺してその一部を吸引して細胞を調べます(吸引生検)。
ただし、針が非常に細いため、採取した細胞のすぐ隣に癌細胞があっても
正常な細胞だけが採取されてしまい、癌が見逃されることがあります。
診断に必要な検体を確実に採取するため、
ときには外科的な手術による生検が必要になることがあります。
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骨折!『手の骨折』
手の骨折には、手首の骨(手根骨)、手のひらの骨(中手骨)、
手の指の骨(指節骨)の骨折があります。
手においては骨、筋肉、腱、靭帯、関節が複雑な構造をなしていて、
相互に連携した作用により正常な機能を果たしています。
したがって、一見軽い骨折にみえても軟部組織に重大な損傷を起こしていれば、
適切な治療を行わないと硬直、機能低下、変形などの障害が残ることがあります。
第4および第5中手骨端の骨折は、硬いものを殴ったりした場合に起こります。
このような骨折をボクサー骨折といい、指の付け根の関節が腫れ、圧痛を生じます。
ほとんどの場合、ギプスを使用します。
骨折による変形がある場合はギプス装着前に整復を行います。
指の機能は通常は元通りになります。
手の指の骨折では腱と関節包の結合部位での剥離骨折が多く発生します。
指を伸ばす腱が切れると、つち指と呼ばれる変形が生じ、指先が下に曲がってしまいます。
軽度のつち指であれば6週間そえ木をあてて指を真っすぐに矯正することで治りますが、
重度の腱損傷や骨損傷を伴う場合は手術を行います。
頻度はやや低くなりますが、
このほか舟状骨骨折や指先の骨折などがまれに起こります。
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相互に連携した作用により正常な機能を果たしています。
したがって、一見軽い骨折にみえても軟部組織に重大な損傷を起こしていれば、
適切な治療を行わないと硬直、機能低下、変形などの障害が残ることがあります。
第4および第5中手骨端の骨折は、硬いものを殴ったりした場合に起こります。
このような骨折をボクサー骨折といい、指の付け根の関節が腫れ、圧痛を生じます。
ほとんどの場合、ギプスを使用します。
骨折による変形がある場合はギプス装着前に整復を行います。
指の機能は通常は元通りになります。
手の指の骨折では腱と関節包の結合部位での剥離骨折が多く発生します。
指を伸ばす腱が切れると、つち指と呼ばれる変形が生じ、指先が下に曲がってしまいます。
軽度のつち指であれば6週間そえ木をあてて指を真っすぐに矯正することで治りますが、
重度の腱損傷や骨損傷を伴う場合は手術を行います。
頻度はやや低くなりますが、
このほか舟状骨骨折や指先の骨折などがまれに起こります。
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