2009年9月3日木曜日

肺炎「オウム病」

オウム病は、オウム病クラミジアによって起こる珍しい肺炎です。


この細菌は主にオウム、インコ、ボタンインコなどの鳥で見つかります。ハト、スズメ、ニワトリ、シチメンチョウなどからも見つかります。


普通、感染している鳥の羽や糞から生じた小さな粒子を吸いこんで感染します。


この細菌は感染している鳥にかまれるとうつりますが、まれにせきで飛んだつばによって、人から人へもうつります。


オウム病は、主にペットショップや養鶏場で働く人がかかります。


細菌への感染から約1〜3週間後に発熱、悪寒、疲労感、食欲不振などが生じます。


せきも出ますが、最初は乾いたせきで、後に緑がかったたんを伴います。


発熱は2〜3週間続き、徐々に下がります。


症状の程度は、患者の年齢や感染した肺組織の範囲によって決まります。


血液中の抗体を調べる検査は、診断を確定する上で最も信頼できる手段です。


鳥を養育したり飼育している人は、病気にかかった鳥の羽や鳥かごにたまったほこりを吸いこまないようにすれば、感染を避けることができます。


輸入業者には、病気になりやすい鳥について、45日間のテトラサイクリンの投与が求められており、この治療で一般的に微生物は除去されます。


オウム病では、経口用のテトラサイクリンを少なくとも10日間服用させ、治療します。


特に重症の場合は、回復までにより長い期間がかかります。


治療を行わなかった重症例での死亡率は、30%にも達します。





ウイルス性肺炎で使われる治療薬

     型インフルエンザ :アマンタジン、リマンタジン、オセルタミビル、ザナミビル

     B型インフルエンザ : オセルタミビル、ザナミビル

     RSウイルス :リバビリン

     水痘ウイルス :アシクロビル

     単純ヘルペスウイルス :アシクロビル

     サイトメガロウイルス :ガンシクロビル、ホスカルネット、シドフォビル