2012年6月1日金曜日

不安障害!『全般性不安障害』 Ⅱ

全般性不安障害 治療


最も適した治療法は、


カウンセリングと薬物療法の併用です。


カウンセリングは、


不安の根本原因と対処方法を探る上で役立ちます。


ベンゾジアゼピンなどの抗不安薬が主に処方されます。


ただし、ベンゾジアゼピンを長期にわたり服用すると薬物依存が生じる場合があるため、


薬を中止するときは、


急にやめずに徐々に使用量を減らしていきます。


ベンゾジアゼピンは軽い副作用や薬物依存を引き起こすことがありますが、


それを上回る効果が期待できます。


このほか、全般性不安障害に有効な抗不安薬としてブスピロンがあります。


この薬は薬物依存を引き起こしませんが、


効果が現れるまでに2週間以上かかり、


1時間以内に効果が現れるベンゾジアゼピンとは対照的です。


ベンラファキシン、


パロキセチンなどの選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)


をはじめとする抗うつ薬も全般性不安障害の治療に有効です。


これらの抗うつ薬には不安に対する即効性があり、


2~3日で効果を発揮します。


カヴァ、バレリアンなどのハーブには抗不安作用がありますが、


全般性不安障害をはじめとする不安障害の治療薬としての効果は不明で、


さらなる研究が必要です。


認知行動療法は全般性不安障害に効果があることが示されています。


リラクセーション、ヨガ、瞑想、エクササイズ、


バイオフィードバックなどの療法にも、


ある程度の効果があります。





















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不安障害!『全般性不安障害』

全般性不安障害



全般性不安障害では、


さまざまな活動や出来事について過剰な不安や心配が生じ、


この状態が通常はほぼ毎日、6カ月以上続きます。


全般性不安障害はよくみられる障害で、


任意の12カ月の間に成人の約3%に生じ、


女性の発症率は男性の約2倍となっています。


しばしば小児期や青年期に始まりますが、


どの年齢でも発症する可能性があります。


この障害は多くの場合変動性で、


特にストレスを受けたときなどに悪化し、


長年にわたり持続します。


全般性不安障害の人は常に心配事や悩みを抱え、


そういった感情をうまくコントロールすることができません。


不安の程度や頻度、持続期間は、


その人の状況から考えて妥当とみられる範囲を超えています。


心配事の内容はごく一般的で、仕事上の責任、お金、


健康、安全、車の修理、家事などです。


不安の対象はそのときによって変わることがあります。


本人に心配事や不安があり、落ち着きがない、疲れやすい、


集中できない、いらいらする、筋肉がこわばる、


よく眠れないといった症状のうち3つ以上がみられれば、


全般性不安障害と診断されます。

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不安障害!Ⅳ

不安障害 治療


治療は不安障害の種類によって異なるため、


その正確な診断が重要です。


また、不安が他の精神障害から生じている場合は治療法が異なるため、


不安障害と区別する必要があります。


不安障害の種類に応じて、


薬物療法や心理療法(行動療法など)のいずれかまたは両者を併用する方法で、


大半のケースで苦痛や心身の機能不全をかなり軽減できます。





















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