2013年8月22日木曜日
消化器≫膵炎≫急性膵炎 ③-2
消化器≫膵炎≫急性膵炎 合併症 2
診断は、
血液サンプルの培養(細菌の数を増やす)による細菌の同定と、
CT検査を実施して行います。
検査のために、
膵臓に腹部の皮膚から針を挿入して、
感染物を抜き取ることもできます。
細菌感染は抗生物質で治療し、
感染により壊死した組織は手術で切除する必要があります。
ときには膵臓の酵素、
膵液、
組織の残がいが集まって、
嚢胞(のうほう)様の構造(偽嚢胞)をつくりますが、
この構造には膵臓にできる通常の嚢胞にみられるような膜がなく、
風船のようにふくらみます。
この偽嚢胞が増大して痛みを引き起こしたり、
その他の症状を起こす場合には、
即座に嚢胞液を抜き取ります。
というのは、
それ以上偽嚢胞が大きくなって、
感染したり、
出血したり、
破裂したりすると死に至るからです。
偽嚢胞の位置によっては、
手術をするかカテーテルを腹部の皮膚から通すか、
あるいは口から内視鏡を胃や小腸まで送って排液します。
数週間にわたって偽嚢胞を排液する場合もあります。
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