癌が腎盂(じんう)という腎臓の尿を集める部分の内側を覆う細胞にできたり、
腎臓から膀胱へ尿を運ぶ尿管という細い管に発生したりすることがあります。
腎盂と尿管の癌は、それ以外の腎組織や膀胱にできる癌よりはるかに少ない。
腎盂と尿管の癌 症状と診断
通常はまず最初に血尿がみられます。
癌によって尿の流れが妨げられると、
わき腹または下腹部に激しい痛みが生じます。
静脈性尿路造影または逆行性尿路造影を行って診断します。
CT検査は腎臓結石を癌や血液のかたまりと判別するのに役立ち、
癌がどの程度増殖しているかわかります。
尿の顕微鏡検査によって、癌細胞が見つかります。
膀胱から尿管鏡を挿入するか腹壁から腎盂鏡を入れて癌を観察し、
小さい癌であればそのまま内視鏡下で治療することもあります。
腎盂と尿管の癌・・・・・ 治療と経過の見通し
癌が腎盂や尿管だけにとどまり転移していなければ、
癌がある側の腎臓全体と尿管を外科的に取り除く腎尿管切除術を行い、
同時に膀胱の一部も切除します。しかし、
腎機能が低下していたり腎臓が1つしかないようなケースでは、
腎臓を取り除くと透析に依存しなければならなくなるため、
通常は摘出しません。
癌の状態によっては、レーザーで癌細胞を破壊する治療や、
腎臓、癌ができていない尿管部位、
膀胱はそのまま残して癌の部分だけを取り除く手術で治療する場合もあります。
癌が転移していれば化学療法を行います。
転移がみられず、外科手術で完全に取り除くことができれば、
癌は治癒します。
この癌になった人は膀胱に癌ができるリスクがあるため、
手術後は膀胱鏡検査を定期的に行い、膀胱内部を調べます。
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2012年4月27日金曜日
口内炎!『その他の口内炎』 Ⅱ
上あごの歯の感染は脳へ広がる危険性があります。
梅毒の感染初期には、口の中や唇に、
痛みのない白色の潰瘍(下疳[げかん])ができ、
数週間で治癒します。
梅毒が治らないまま約1~4カ月たつと、
口の中や唇に乳白色の斑点(粘膜斑)が現れます。
下疳と粘膜斑は非常に接触感染力が高いため、
これらの症状が現れている間はキスをすると感染します。
梅毒感染の後期には、口蓋や舌に穴があくゴム腫ができます。
この段階では接触感染は起こりません。
帯状疱疹は、皮膚の痛みを伴う水痘帯状疱疹ウイルスによる感染症で、
潰瘍が口の片側に多発します。
これらの潰瘍は、
単純ヘルペスウイルスと同様に、
体に残っていたヘルペスウイルスが再活性化したことによって起こります。
帯状疱疹は、
重症の単純ヘルペスとほぼ同様に治療されますが、
潰瘍が治癒した後も数週間?数カ月間、
口に痛みが残ることがあります。
ベーチェット症候群は眼球、
性器、皮膚、関節、血管、脳、消化管などの
多くの臓器が侵される炎症性疾患ですが、
この病気にかかると痛みを伴う口内炎が繰り返し起こります。
皮膚病の扁平苔癬(へんぺいたいせん)でも口内炎が起こりますが、
口内炎の潰瘍は皮膚の潰瘍ほど不快ではありません。
天疱瘡(てんぽうそう)と水疱性類天疱瘡はともに皮膚病ですが、
これらによっても口の中に水疱が発生します。
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口内炎!『その他の口内炎』
その他の口内炎
ほおの内側をうっかりかんだり、こすったり、
あるいはアスピリンなどの刺激性物質が歯肉に長く触れていたりすると、
創傷や炎症が起きて口の中に水疱ができます。
一般的に水疱はすぐにつぶれて、潰瘍になります。
潰瘍が良性でも、十分に治癒するまでは例外なく痛み続けます。
入れ歯(義歯)が口に合わないまま使用したり、
入れ歯を着けたまま眠ったりすると、
口の天井にあたる口蓋の広い範囲に炎症が起きて赤くただれます。
口にけがをすると、まれにその後、
壊死性唾液腺化生と呼ばれる異常が発生します。
けがから2日以内に、
口蓋に直径2.5センチメートルほどの大きく裂けた潰瘍が現れます。
その驚くような形状のわりには比較的痛みもなく、
治療しなくても2カ月ほどで治癒します。
この壊死性唾液腺化生と癌の区別は、症状に基づいて行われます。
生検により組織を採取して顕微鏡検査が行われます。
もし癌であれば、
壊死性唾液腺化生でできる潰瘍の大きさになるまでには長い時間がかかり、
その間ずっと痛みが続いていたはずです。
細菌感染によっても、口に潰瘍と腫れが生じます。
健康な人の口内に普通に存在している細菌の異常増殖や新たに持ちこまれた細菌によって、
感染が起こります。
歯や歯肉の細菌感染が広がると、
感染した歯周ポケットに膿がたまったり(膿瘍)、
広範囲に急性の化膿性炎症(蜂巣炎[ほうそうえん])が起きたりします。
細菌感染が下あごのむし歯から口底へ広がると、
ルートヴィヒアンギナと呼ばれる非常に重症の感染症を引き起こし、
感染個所の腫れによって舌が押し上げられて気道をふさいでしまうことがあります。
続きます>>
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