扁桃癌は、男性に圧倒的に多くみられ、
喫煙や飲酒との関連性が高い病気とされています。
扁桃癌はしばしば首のリンパ節に転移します。
年齢的には50?70歳の人に最も多くみられます。
のどの痛みがしばしば最初の症状として現れます。
痛みは通常、
癌ができた側の耳の痛みとして感じられます(放散痛)。
ときに、癌がリンパ節に転移して首にしこりが生じ、
他の症状より先にそのしこりに気づくこともあります。
扁桃の生検を行って診断します。
喉頭、気管支、食道といった部位にも癌が
存在している危険性が高いため(最大10%)、
喉頭鏡検査、気管支鏡検査、
食道鏡検査なども行われます。
放射線療法と手術による治療が典型的です。
ある種の化学療法を放射線療法と組み合わせる
方法も同等の効果があります。
手術では、腫瘍と首のリンパ節を取り除くほか、
あごの一部も切除します。
腫瘍の切除後に行われる再建手術には著しい進歩がみられ、
機能と外観の両面からみて以前よりもかなり良好な
結果が得られるようになっています。
診断から5年後の生存率はおよそ50%ですが、
実際の生存年数は治療時点での病期によって異なります。
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2011年6月20日月曜日
鼻・のどの癌!『鼻咽頭癌』
鼻孔からのどの上部(鼻咽頭)の癌は、
小児や若い成人にみられます。
アジアでは最も多い癌の1つです。
伝染性単核球症の原因となるエプスタイン‐バー(EB)ウイルスが、
鼻咽頭癌の発生に関与しています。
また、塩漬けの魚を多く食べ、
特にビタミン摂取量が不足している小児や若い成人も
鼻咽頭癌になりやすい傾向があります。
鼻や耳管の閉塞が続くのが最初の症状で、
耳が詰まったような感じや痛みが生じ、
片側の耳の聞こえが悪くなります。
耳管がふさがると滲出液が中耳にたまり、
鼻から膿(うみ)や血が出ます。
まれに、顔の一部や眼が麻痺(まひ)する場合もあります。
首のリンパ節への転移も多くみられます。
鼻咽頭癌は、腫瘍の組織片を採取して
顕微鏡下で調べる検査(生検)を行って診断します。
頭と首(頭頸部)のCT検査またはMRI検査で、
癌がどこまで広がっているかを調べます。
治療には放射線療法と化学療法を用います。
腫瘍が大きい場合や治療による効果がみられない場合は、
手術が必要となります。
患者全体の平均値では、
診断から5年後の生存率は35%ですが、
早期治療を行うことで経過の見通し(予後)は大幅に向上します。
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小児や若い成人にみられます。
アジアでは最も多い癌の1つです。
伝染性単核球症の原因となるエプスタイン‐バー(EB)ウイルスが、
鼻咽頭癌の発生に関与しています。
また、塩漬けの魚を多く食べ、
特にビタミン摂取量が不足している小児や若い成人も
鼻咽頭癌になりやすい傾向があります。
鼻や耳管の閉塞が続くのが最初の症状で、
耳が詰まったような感じや痛みが生じ、
片側の耳の聞こえが悪くなります。
耳管がふさがると滲出液が中耳にたまり、
鼻から膿(うみ)や血が出ます。
まれに、顔の一部や眼が麻痺(まひ)する場合もあります。
首のリンパ節への転移も多くみられます。
鼻咽頭癌は、腫瘍の組織片を採取して
顕微鏡下で調べる検査(生検)を行って診断します。
頭と首(頭頸部)のCT検査またはMRI検査で、
癌がどこまで広がっているかを調べます。
治療には放射線療法と化学療法を用います。
腫瘍が大きい場合や治療による効果がみられない場合は、
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患者全体の平均値では、
診断から5年後の生存率は35%ですが、
早期治療を行うことで経過の見通し(予後)は大幅に向上します。
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鼻・のどの癌!『副鼻腔癌』
副鼻腔の癌は、
主に上顎洞(じょうがくどう)と篩骨洞(しこつどう)に発生します。
副鼻腔の癌は、日本人には多い病気です。
この癌の原因は明らかではありませんが、
ある種の木材や金属の微細な粉(粉塵)を
日常的に吸いこんでいる人に多くみられます。
慢性副鼻腔炎が副鼻腔癌の原因となるとは考えられていません。
副鼻腔は空洞になっているため癌が増殖できる空間があり、
癌がかなり進行するまで、ほとんどの人は症状に気づきません。
痛み、鼻の閉塞感、複視、鼻血、癌がある副鼻腔直下の顎骨から
生えている歯のぐらつきといった症状は、
癌の増殖に伴い周囲が圧迫されることで生じます。
副鼻腔癌は、手術と放射線療法を組み合わせて治療します。
手術の技術が進歩したことで、
最近では癌に侵されていない顔の部分、
例えば眼などは温存したまま腫瘍を完全に取り除くことが可能になり、
顔面の修復でも以前よりはるかによい結果が得られるようになっています。
治療開始が早いほど、経過の見通し(予後)は良好です。
ただし生存率は概して低く、
5年以上の生存率は10~20%程度にとどまっています。
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この癌の原因は明らかではありませんが、
ある種の木材や金属の微細な粉(粉塵)を
日常的に吸いこんでいる人に多くみられます。
慢性副鼻腔炎が副鼻腔癌の原因となるとは考えられていません。
副鼻腔は空洞になっているため癌が増殖できる空間があり、
癌がかなり進行するまで、ほとんどの人は症状に気づきません。
痛み、鼻の閉塞感、複視、鼻血、癌がある副鼻腔直下の顎骨から
生えている歯のぐらつきといった症状は、
癌の増殖に伴い周囲が圧迫されることで生じます。
副鼻腔癌は、手術と放射線療法を組み合わせて治療します。
手術の技術が進歩したことで、
最近では癌に侵されていない顔の部分、
例えば眼などは温存したまま腫瘍を完全に取り除くことが可能になり、
顔面の修復でも以前よりはるかによい結果が得られるようになっています。
治療開始が早いほど、経過の見通し(予後)は良好です。
ただし生存率は概して低く、
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