胆汁うっ滞とは、胆汁の流れが減少または停止している状態です。
胆汁うっ滞では、肝臓で生成される消化液である胆汁の流れが、
肝細胞と十二指腸の間のいずれかの部分で阻害されています。
胆汁の流れが滞っていても肝臓はビリルビンの処理を続け、
ビリルビンは血流中に排出されます。
胆汁うっ滞には大きく分けて、肝臓内に原因がある場合と、
肝臓以外に原因がある場合があります。
肝臓内の原因としては肝炎、アルコール性肝障害、
原発性胆汁性肝硬変、薬の影響、
妊娠中のホルモン変化の影響などがあります。
肝臓以外に原因がある場合には、
胆管内の結石、
胆管狭窄(きょうさく)、
胆管癌、
膵臓癌(すいぞうがん)、
膵炎などがあります。
胆汁うっ滞に特徴的な症状には、
黄疸、
尿の色が濃くなる、
便の色が薄くなる、
全身のかゆみがあります。
過剰なビリルビンが皮膚に沈着して黄疸を生じ、
腎臓から排泄された過剰なビリルビンにより尿の色が濃くなります。
胆汁の生成物が皮膚にたまるとかゆみを生じ、
かき傷や皮膚の損傷のもとになります。
腸内のビリルビンが減少するため、
便の色が薄くなることがあります。
便に脂肪が多量に含まれる場合がありますが、
これは食物の脂肪の消化を助ける胆汁が腸内に少ないことが原因です。
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2009年12月23日水曜日
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