体を正常に動かすためには、筋肉、滑液包、腱(けん)、
骨などが健康な状態で正しく機能していることが必要です。
筋肉は収縮によって動作を生み出し、腱によって骨とつながっています。
滑液包は、少量の関節液(滑液)を含んだ平らな袋で、
皮膚、筋肉、腱、靭帯(じんたい)などと骨がすれる部分にあり、
衝撃を吸収してまさつを減らし、関節の動きをなめらかにする働きがあります。
筋肉、滑液包、腱は、スポーツによって損傷することがあります。
けが、使いすぎ、感染症、
ときには病気によって一時的または永久に損傷を受けることがあります。
損傷は痛みを起こし、動作のコントロールを制限し、
関節の可動域を狭くします。
けいれんは、突然起こる、短時間の痛みを伴う筋肉群の収縮です。
けいれんは、健康な人にもよくみられる症状で、
特に激しい運動中や運動後に起こります。
中高年の人では、軽い運動中や安静時にも起こります。
就寝中に脚がけいれんすることもあります。
このような痛みを伴うけいれんは、
ふくらはぎや足の筋肉に起こることが多く(こむら返り)、
足や足指が下方へ屈曲します。
けいれんは、筋肉への血流が不足することによっても起こります。
たとえば血液が筋肉よりも消化管へと流れる食後によく起こります。
またカリウムなどの血液中の電解質濃度が低くなっても起こります。
血中カリウム濃度の低値は、利尿薬の投与や脱水が原因で起こります。
食後すぐの運動を控えたり、運動前や就寝前に軽いストレッチをすることで、
けいれんは予防できます。
ストレッチは筋肉と腱の柔軟性を高めるので、
急に筋肉が収縮することはなくなります。
カフェイン(コーヒーやチョコレートに含まれる)の摂取を控え、
禁煙することも、けいれんの予防に役立ちます。
エフェドリンやプソイドエフェドリン(多くの市販薬に含まれる血管収縮薬)など、
刺激性の薬は、けいれんを起こす人は使用すべきではありません。
また、運動後に水分(特にカリウムを含む飲料)
を多く摂取するのも、けいれんの予防に有効です。
けいれんを緩和するために処方される薬の大部分
(硫酸キニーネ、炭酸マグネシウム、ジアゼパムなどのベンゾジアゼピン系)は、
その有効性が証明されておらず、副作用を起こします。
カルシウムの補給も、その有効性は証明されていません。
メキシレチンが有用な場合がありますが、多くの副作用を引き起こします。
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2011年8月27日土曜日
筋ジストロフィ,関連疾患!『周期性四肢麻痺』 ③
周期性四肢麻痺予防 治療
血液中のpHを変化させるアセタゾラミドを使用すると、
すべてのタイプの周期性四肢麻痺の発作が予防できます。
低カリウム血症型の場合は発作が起きている間、
糖を含まない輸液に塩化カリウムを加えたものを点滴します。
これで症状は1時間以内にかなり回復します。
低カリウム血症型の周期性四肢麻痺では、
炭水化物を多く含む食事や激しい運動を控えます。
高カリウム血症型の周期性四肢麻痺では、
カリウムが少なく炭水化物を多く含む食事を取ることで発作を予防できます。
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すべてのタイプの周期性四肢麻痺の発作が予防できます。
低カリウム血症型の場合は発作が起きている間、
糖を含まない輸液に塩化カリウムを加えたものを点滴します。
これで症状は1時間以内にかなり回復します。
低カリウム血症型の周期性四肢麻痺では、
炭水化物を多く含む食事や激しい運動を控えます。
高カリウム血症型の周期性四肢麻痺では、
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筋ジストロフィ,関連疾患!『周期性四肢麻痺』 ②
周期性四肢麻痺 症状 診断
高カリウム血症型の周期性四肢麻痺は、しばしば10歳までに発作を起こします。
発作は15分~1時間続きます。
低カリウム血症型の周期性四肢麻痺は、
通常は16歳までに起こることが多いものの、
20代で発症することもあり、30歳までには発症します。
発作は長く続き(2~3日続くこともあります)、症状も重度です。
高カリウム血症型では、空腹時、激しい運動時、
寒冷にさらされたときなどに筋麻痺発作が起こります。
低カリウム血症型では多くの場合、
炭水化物を多く含んだ食事を取った後に筋麻痺の発作を起こします。
発作は食後数時間で起こることもあれば、翌日に起こることもあります。
運動も発作を誘発します。
炭水化物を摂取した後に激しい運動を行ってエネルギーを消費すると、
カリウムが糖と一緒に細胞に取りこまれる結果、血液中のカリウム濃度が低下します。
高カリウム血症型も低カリウム血症型も、周期性四肢麻痺がある人は、
起床直後に激しい運動をすると筋力低下を生じ、
腕や脚の麻痺を起こします。筋力低下は1~2日続きます。
医師は典型的な発作の訴えに基づいて診断します。
できれば発作中の血中カリウム濃度を測定します。
通常は血液中のカリウム濃度の異常が、
ほかの原因でないかどうかを調べる検査も行います。
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高カリウム血症型の周期性四肢麻痺は、しばしば10歳までに発作を起こします。
発作は15分~1時間続きます。
低カリウム血症型の周期性四肢麻痺は、
通常は16歳までに起こることが多いものの、
20代で発症することもあり、30歳までには発症します。
発作は長く続き(2~3日続くこともあります)、症状も重度です。
高カリウム血症型では、空腹時、激しい運動時、
寒冷にさらされたときなどに筋麻痺発作が起こります。
低カリウム血症型では多くの場合、
炭水化物を多く含んだ食事を取った後に筋麻痺の発作を起こします。
発作は食後数時間で起こることもあれば、翌日に起こることもあります。
運動も発作を誘発します。
炭水化物を摂取した後に激しい運動を行ってエネルギーを消費すると、
カリウムが糖と一緒に細胞に取りこまれる結果、血液中のカリウム濃度が低下します。
高カリウム血症型も低カリウム血症型も、周期性四肢麻痺がある人は、
起床直後に激しい運動をすると筋力低下を生じ、
腕や脚の麻痺を起こします。筋力低下は1~2日続きます。
医師は典型的な発作の訴えに基づいて診断します。
できれば発作中の血中カリウム濃度を測定します。
通常は血液中のカリウム濃度の異常が、
ほかの原因でないかどうかを調べる検査も行います。
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