2018年11月19日月曜日

心臓・血管>>感染性心内膜炎>>急性心膜炎

心臓・血管>>感染性心内膜炎>>急性心膜炎

心膜疾患は、
心臓を覆っている柔軟な2層の袋状の膜、
心膜に起こります。
 心膜は、心臓を正しい位置に保ち、
心臓が血液であふれないように防ぎ、
胸部感染症による損傷から心臓を守っています。
しかし、心膜は生きていく上で不可欠なものではなく、
たとえ心膜が除去されても、
心機能には、
ほとんど影響は現れません。
 正常な場合、
2層の心膜の間には、
膜が互いに滑りやすいような量の潤滑液が含まれています。
2層の間隔は非常にわずかです。
しかし、いくつかの病気によって余分な体液がこの心膜腔
と呼ばれるすき間に貯留すると、
そのすき間は拡張します。
まれに、先天的に心膜がなかったり、
弱い部分や穴などの欠損がみられたりします。
こうした欠損は、
その穴から心臓や大血管が突出し(ヘルニア形成)、
そこにとどまるので危険です。
このような場合、数分以内に死に至るおそれがあります。
そのため、こうした欠損は、
たいてい手術を行って修復しますが、
修復が不可能な場合は心膜をすべて切除します。
心膜疾患の原因はほかに、感染症、外傷、
広範囲におよぶ癌(がん)などがあります。
>>>次へ続く