2011年1月26日水曜日

感染症の病気 『寄生虫による感染症 マラリア 2』

マラリア診断

マラリア発生地域を旅行中または旅行後に発熱とそれに伴う症状がみられた場合、医師はマラリアを疑います。マラリアにかかった旅行者のうち周期性の発熱がみられるのは半数以下ですが、周期性の発熱があればマラリアであると考えられます。

血液サンプル中に原虫が確認されれば診断は確定しますが、数回の検査が必要になることもあります。マラリア原虫の種類によって治療法、合併症、経過の見通し(予後)などが異なるので、検査ではマラリア原虫の種類も調べます。熱帯熱マラリア原虫による感染症は緊急事態であり、ただちに診察と治療を開始する必要があります。

マラリア 予防 治療

蚊が繁殖しそうな場所をなくし、水たまりに発生するボウフラを駆除するなど、蚊の駆除対策が非常に重要です。マラリア多発地域に住んでいる人やその地域への旅行者は、家や納屋などには殺虫剤を噴霧し、ドアや窓に網戸を設置し、寝床には殺虫剤のペルメトリンをしみこませた蚊帳を使用し、露出している肌にはDEET製剤


(ジエチルトルアミド)を含有している虫よけ剤をつけるなどの対策を講じます。日没後は蚊に刺されないように長袖、長ズボンを着用し、蚊の多い所へ出かけるときは、洋服にペルメトリンをスプレーしてから着るなどの工夫が必要です。

マラリアに対するワクチンは、現在まだ実験段階です。

マラリアの流行地域を旅行する場合には、予防のために薬を服用します。旅行前から服用を開始し、滞在中も服用し、流行地域を離れてからも、薬の種類によって多少異なりますが、さらに4週間ほど続けます。

マラリアの予防と治療にはさまざまな薬剤が使用されています。その一方で、薬剤耐性も問題となっており、特に重症になることの多い熱帯熱マラリア原虫によるマラリアでは深刻な問題となっています。薬剤耐性の発現状況は世界各地で異なるので、予防薬の選択も行き先によって変わってきます。

治療に使用する薬剤は、感染したマラリア原虫の種類を調べ、その原虫に有効とされているものを選択します。
メキシコ、パナマ運河以西の中南米地域、ハイチ、ドミニカ共和国、中東の一部では、クロロキンが熱帯熱マラリア原虫によるマラリアの予防薬としてよく使われています。

それ以外でマラリアが発生する地域には、クロロキンに対して耐性をもっている熱帯熱マラリア原虫がいるため、メフロキン、ドキシサイクリン、あるいはアトバコンとプログアニルの合剤などを使用して予防します。


三日熱マラリア原虫、卵形マラリア原虫、四日熱マラリア原虫によるマラリアの治療には、クロロキンを第1選択薬として使用します。ただし、クロロキン耐性の三日熱マラリア原虫に感染した患者が報告されたことがあるごく少数の地域は除きます。


熱帯熱マラリア原虫によるマラリアの治療でも、薬剤耐性が報告されていない地域ではクロロキンを使います。三日熱マラリア原虫または卵形マラリア原虫に感染した人では、原虫が肝臓に潜んでいるので、その駆除にプリマキンを追加します。


ただし、患者にG6PDという酵素の欠損症がある場合、プリマキンは赤血球を破壊するおそれがあるので、投与前にG6PD欠損症を調べる血液検査を行います。この酵素欠損症は比較的多くの人にみられるものです。

クロロキン耐性がみられる地域では、熱帯熱マラリアはキニーネとドキシサイクリンで治療しますが、合併症がない場合は、キニーネより副作用の少ないアトバコンとプログアニルの合剤を使います。メフロキンも使いますが、副作用がよくみられます。経口で薬を服用できない人は、入院させて慎重な管理の下で静脈内投与する場合もあります。

旅行者がマラリアの流行地域で発熱した場合は、ただちに受診する必要があります。医療機関が身近にない場合は、診察を受けられるようになるまでの間、マラリアの可能性を考えてピリメタミン‐スルファドキシンまたはアトバコン‐プログアニルを服用しておくという方法もあります。この方法は、あらかじめ旅行を開始する前に医師の指示を受けておく必要があります。

クロロキンは比較的安全な薬剤で、小児や妊婦への使用も認められています。メフロキンは吐き気、めまい、睡眠障害を起こすことがあり、まれにけいれん発作や精神障害もみられます。ある種の心臓障害がある人も服用できません。

キニーネには、頭痛、吐き気、嘔吐、視覚障害、耳鳴りなど、キニーネ中毒と呼ばれる特有の副作用があります。熱帯熱マラリア原虫に感染した人の場合は、キニーネで血糖値の低下が起こることもあります。アトバコン‐プログアニルは吐き気、嘔吐、腹痛を起こすことがあり、腎機能が低下した人、妊婦、乳児には使用できません。















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