いぼ(疣贅)症状 診断
足底いぼ以外のいぼは、痛みません。
足底いぼは体重がかかって押されるとかなり痛みがあります。
いぼは典型的な外見から診断できます。
皮膚にできた突起が何であるかがすぐにはわからない場合は、
そのサンプルを採取して顕微鏡で検査します(生検)。
いぼ(疣贅) 治療
多くのいぼ、特に普通のいぼは1〜2年以内に自然に消えます。
いぼは自然に治ればあとが残ることはほとんどないので、痛みがあったり、
患者本人がいぼを非常に気にしている場合以外は特に治療の必要はありません。
性器いぼは比較的治りにくく伝染もしやすいので、切除するか薬で治療します。
どのタイプのいぼも、切除した後に再発することがあります。
足底いぼは最も治りにくいいぼです。
いぼを取り除くには、薬剤を使う、切除する、凍結させて取る、
レーザーや電流で焼いて取る、といった方法があります。
いぼを取るのに使われる薬剤には、サリチル酸、ホルムアルデヒド、
グルタルアルデヒド、トリクロロ酢酸、カンタリジン、ポドフィリンなどがあります。
扁平いぼには、レチノイン酸、サリチル酸などの剥皮用の薬を用います。
5‐フルオロウラシル配合のクリームや溶液を使うこともあります。
患者が自分で塗ることのできる薬剤もありますが、
病院で塗ってもらう必要があるものもあります。
これらの薬の多くは正常な皮膚もヒリヒリさせる刺激があるので、
自分で塗る場合は使用方法をきちんと守って使わなくてはなりません。
薬での治療は、数週間から数カ月の間に何度か繰り返して行う必要があります。
治療を始める前に、いぼから死んだ皮膚組織を削って取り除きます。
凍結させていぼを取る方法(凍結療法)は安全ですし、
普通は麻酔をかける必要もありません。
しかし、この方法は子供にとっては痛くて我慢できないこともあります。
方法は、市販の凍結用物質や液体窒素を、いぼにスプレーするか綿棒で塗布します。
この治療法は足底いぼ、爪の下にできたいぼに用います。
特に大きいいぼの場合、この治療を複数回、月に1回の間隔で行う必要があります。
いぼを焼き切る方法、切除する方法は効果がありますが痛みが強く、傷あとも残りがちです。
パルス色素レーザーも効き目がありますが、凍結療法と同様に複数回の治療が必要となります。
イミキモドは性器いぼ治療用の新しいクリーム状の薬で、
その他のいぼの治療にも一部で使われています。
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