2011年5月3日火曜日

消化器の病気 『コラーゲン性大腸炎 リンパ球性大腸炎』

コラーゲン性大腸炎とリンパ球性大腸炎



コラーゲン性大腸炎とリンパ球性大腸炎は慢性疾患で、ある種の白血球が大腸粘膜に浸潤し、水様性下痢を起こす状態です。

これらの慢性疾患は、S状結腸や直腸を含む大腸全体に影響を及ぼしますが、しばしば斑状に分布します。

腸の内膜には、結合組織の1種であるコラーゲン組織が蓄積して肥厚したり、リンパ球(白血球の1種)の蓄積がみられます。

これらの炎症の原因はわかっていません。

しかし、未知の何かが引き金になって過剰な免疫反応が起こった結果だと考えられます。

コラーゲン性大腸炎とリンパ球性大腸炎の多くは、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)を定期的に使用している場合に起こります。

しかしこれらの薬がこの病気の原因となっているかどうかは証明されていません。

クローン病や潰瘍性大腸炎とは異なり、コラーゲン性大腸炎とリンパ球性大腸炎では結腸癌のリスクは上昇しません。

コラーゲン性大腸炎は主に中高年の女性に起こり、リンパ球性大腸炎は若年者に起こりやすく、男女に等しくみられます。






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