撓骨管(とうこつかん)症候群は、腕の後ろ側、前腕、
ひじを走っている撓骨神経の分枝が圧迫された状態です。
撓骨神経がひじで圧迫される原因には、外傷、ガングリオン、
脂肪腫(非癌性)、骨腫瘍、周囲の滑液包や筋肉の炎症などがあります。
撓骨神経が圧迫された結果、前腕の上部や手の甲に、
切られるような、または突き刺すような痛みがあります。
手首を伸ばしたり手を広げようとすると痛みます。
感覚障害は認められませんが、
それは撓骨神経は基本的に筋肉につながっているからです。
この病気はバックハンドテニスひじ(上腕骨外側上顆炎)としばしば混同されます。
撓骨神経への圧迫を取り除き、症状を早く改善するためには、
手首を回したり、ひじを曲げるのを避けるべきです。
手首の筋力が低下し、手首が下に下がってしまう下垂手が認められた場合は、
外科手術で撓骨神経の圧迫を取り除くことが必要となります。
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2011年8月10日水曜日
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