2011年12月8日木曜日

貧 血!『自己免疫性溶血性貧血』

自己免疫性溶血性貧血は免疫系の機能に異常が生じる疾患群で、赤血球を異物とみなして攻撃する自己抗体が産生されます。

自己免疫性溶血性貧血はまれな病気で、年齢に関係なくみられ、男性より女性に多く起こります。


約半数は原因が不明です(特発性自己免疫性溶血性貧血)。


全身性エリテマトーデスなど別の病気に併発したり、そういった病気が原因となって起こることもあります。


まれに、ペニシリンなどの薬を使用した後に発症することがあります。


自己抗体による赤血球の破壊は、突然起こることもあれば、ゆっくりと進行することもあります。


ある時期を過ぎると赤血球の破壊が止まる場合もありますが、破壊が続いて慢性化することもあります。


自己免疫性溶血性貧血は、温式抗体によるものと冷式抗体によるものに大別されます。


前者では、正常体温と同じかそれ以上の温度で自己抗体の活性が高くなり、赤血球に結合して破壊します。


後者では、正常な体温よりかなり低い温度のときだけ自己抗体の活性が高くなり、赤血球を攻撃します。









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