2012年1月20日金曜日

目の病気!『眼の診断』 ⑥

眼の診断 眼圧測定


眼圧測定では、眼の中の房水の圧力(眼圧)を測定します。


房水は眼の手前の部分を満たしている液体です。眼圧の正常値は8~12mmHgです。


眼圧は、緑内障を診断するため、また緑内障の治療の経過をみるために測定します。


ノンコンタクトトノメーター(空気噴射を使い、眼に触れずに測定する眼底測定器)は、


眼圧のスクリーニング検査に使われます。


この機器の精度は非常に高いとはいえませんが、スクリーニング用には役立ちます。


この検査では、角膜に向けて空気がシュッとひと吹き噴射されます。


検査を受ける人は反射的にまばたきをしますが、強い不快感を伴うことはありません。


噴射された空気により角膜は押されて平たくなります。


この平たくなるまでにかかる時間が1000分の1秒単位で計測されます。


眼圧が上昇している場合は、眼圧が正常な場合と比べて、


角膜が平たくなるまでの時間が長くなります。


眼圧測定機器には、手で持てるサイズの器具もあります。


これで眼圧測定をするには、まず眼の表面に麻酔の点眼薬を差してから、


測定器を角膜にそっとあてて計測します。


この眼圧測定器は、救急治療室や診察室で手早く眼圧の上昇を調べたい場合にも使われています。


圧平眼圧測定法(アプラネーション測定法)は、より精度の高い眼圧測定法です。


アプラネーショントノメーター(圧平眼圧計)は通常、スリットランプに取りつけられています。


点眼麻酔薬を差した後、先端が角膜にあたるまで測定器をゆっくり動かします。


このとき、医師はスリットランプから角膜の状態を観察します。


角膜を平らにするのに必要な圧力から眼圧が計算されます。










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