肝性脳症の症状は、意識の障害をはじめとする脳の機能の低下です。
発症初期の段階では論理的思考、人格や行動に微妙な変化が現れます。
気分が変化したり、判断力が鈍ることもあります。
また正常な睡眠パターンが崩れます。
息がカビ臭く甘ったるいにおいになることもあります。
腕を伸ばすと、手をじっと静止させていることができず、
バタバタと羽ばたくような動きをします。
障害が進行するにつれて、
一般に眠気や錯乱がみられるようになり、
動作や発語が緩慢になります。
多くの場合、見当識障害がみられます。
脳症の患者は激高したり興奮したりすることもありますが、
ごくまれです。
けいれん発作もまれです。
患者は徐々に意識を失い、昏睡に陥ります。
脳波(EEG)は、早期の脳症を診断するのに役立ちます。
障害が軽度な場合でも脳波には異常がみられます。
血液検査では、アンモニア値が異常に高くなります。
高齢者では、
肝性脳症の初期症状(睡眠のパターンの乱れや軽度の錯乱)が
痴呆のせいにされたり、
誤ってせん妄とみなされやすく、
このことが早期の診断を難しくしています。
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2012年1月24日火曜日
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