また、血液中のカルシウム濃度が高い場合、
あるいはカリウム濃度が低い場合も、
抗利尿ホルモンの作用が部分的に阻害されます。
腎性尿崩症の症状と診断
腎性尿崩症では、
ひどくのどが渇いて水を多量に飲む多飲症と、
多量の薄い尿が出る多尿症がみられます。
遺伝性の腎性尿崩症の場合は、
生後すぐに症状が出はじめます。
乳児はのどの渇きを伝えることができないため、
激しい脱水状態になることがあります。
高熱に伴って嘔吐や発作が起こります。
腎性尿崩症はすみやかに診断して治療しないと、
脳がダメージを受け、
乳児に永久的な精神遅滞が残ることがあります。
たびたび脱水症状を起こすと、
身体的な発育も遅れます。
治療をすれば、
乳児は正常に発育する可能性が高くなります。
臨床検査では血液中のナトリウム濃度が高く、
尿が非常に薄いことが明らかになります。
水制限試験が診断に役立ちます。
腎性尿崩症は、
激しい脱水状態が生じる前に診断されれば、
経過は良好です。
成人の場合は、
根本的な原因を見つけて治すことが、
腎機能の回復に役立ちます。
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2012年3月21日水曜日
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