ヘルペス性口内炎 症状
小児期に初感染ヘルペスにかかると、歯肉の炎症と、
触ると痛い接触痛が口の広い範囲に起こり、発熱、
頸部リンパ節の腫れ、全身の不快感が現れます。
小児はむずかって泣き続けますが、
症状が軽いために親は病気に気づかないことがよくあり、
歯の生えはじめのせいか、
あるいは別の原因で泣いていると思いがちです。
重症の場合は、小児の口の中に小さな水疱が発生しますが、
これらの水疱は1?2日で破裂して潰瘍になるため、
親が気づかないことが少なくありません。
潰瘍は口の中のどこにでも発生しますが、
歯肉には必ずできます。
小児は1週間?10日で回復しますが、
単純ヘルペスウイルスはそのまま体内に残ります。
成人になってから初感染ヘルペスを発症すると小児がかかるよりも重症になり、
歯肉などの口のさまざまな部分に痛みを伴う複数の潰瘍が急速に現れます。
初感染ヘルペスでは、触ると痛い接触痛が口の広い範囲に起こりますが、
再感染ヘルペスでは、ヘルペスウイルスの再活性化により唇の外側に1カ所、
赤くただれ、じくじくする、皮膚潰瘍ができます。
この潰瘍は、かさぶたになって2~3週間以内に治癒します。
この潰瘍は口唇ヘルペス、あるいは熱性疱疹と呼ばれることもあります。
口の天井にあたる口蓋に水疱(小水疱)がたくさん集まってできることもあります。
これらの小水疱はくっつき合ってすぐに壊れ潰瘍になります。
しかし、かさぶたはできません。
再感染を誘発する原因には唇の日焼け、ある種の食品、不安、かぜ、
発熱などの感染に対する体の抵抗力を弱めるような状況があります。
歯科治療が再感染を誘発することがあるので、
すでに口唇ヘルペスが発生している場合は、
潰瘍が治るまで歯科治療を延期します。
単純ヘルペスウイルス感染の再燃では、
ほとんどの人は痛みに悩む程度ですが、
免疫システムに障害がある人では命にかかわる病気になります。
免疫システムの障害は、エイズなどの病気、
化学療法、放射線療法、骨髄移植などによって起こります。
こうした人では、口に大きな、
なかなか消えない潰瘍ができて食事の妨げになります。
さらにウイルスが脳に及ぶと死に至ることもあります。
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2012年4月26日木曜日
口内炎!『ヘルペス性口内炎』 Ⅱ
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