慢性肝炎 症状 診断
慢性肝炎の患者の多くは、
まったく症状がありません。
症状がある場合には、
体調不良、
食欲不振、
疲労などが多く、
ときに微熱が出たり、
上腹部に不快感がみられることがあります。
黄疸は出る人も出ない人もいます。
慢性の肝臓病の症状として、
脾臓の腫大、
皮膚のくも状血管、
体液のうっ滞などが徐々に現れます。
このほか、
特に自己免疫性肝炎の若い女性などで、
にきび、
月経の停止、
関節痛、
肺の線維化、
甲状腺や腎臓の炎症、
貧血など、
ほぼ全身に及ぶ症状がみられることがあります。
慢性肝炎があっても、
多くの人では肝臓への障害がみられないまま何年もの歳月が経過します。
人によっては徐々に病気が悪化します。
C型肝炎の約20%と自己免疫性肝炎の約50%は、
数年が経過するうちに、
肝不全の併発の有無にかかわらず肝硬変になります。
症状や肝機能検査の結果は診断情報として有効ですが、
診断を確定するには肝生検が不可欠です。
肝生検を行うことで炎症の重症度を判断し、
瘢痕形成や肝硬変の有無を診断できます。
肝生検によって肝炎の原因疾患がわかることもあります。
ときには、肝生検を複数回にわたって行うこともあります。
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2012年9月30日日曜日
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