2014年2月3日月曜日
消化器≫≫消化器系腫瘍 ≫≫大腸癌 ④-2
消化器≫≫消化器系腫瘍 ≫≫大腸癌 経過 治療 Ⅱ
こういうケースでは、
一般的に生存期間はわずか7カ月ほどです。
化学療法薬(抗癌剤)のフルオロウラシル
(効果を高めるために他の化学療法薬と併用する場合がある)
を使用した化学療法。
手術後の補助療法として行われていますが、
化学療法によって生存期間が長くなることはほとんど期待できません。
ですから、
患者本人や家族は主治医や医療・看護スタッフ
と終末期のケアについて話し合っておかなければなりません。
癌が広く転移している場合でも、
大腸の閉塞を改善したり閉塞を起こさせない目的で
手術が行われることがあります。
癌が肝臓のみに転移した場合は、
肝臓へ流れる動脈に化学療法薬を直接注射する方法があります。
動いても大丈夫なように皮下に固定した小さなポンプか、
あるいはベルトで体に装着した小ポンプから、
化学療法薬を持続的に注入します。
この方法は従来の化学療法と比べて有効ですが、
今後さらに研究が必要です。
癌が肝臓よりも遠隔に広がった場合はこの方法は適応できません。
体力がないために手術ができない人には、
デシケーションという、
癌の水分を乾燥させて縮小させる方法もあります。
これには癌の表面に高周波電流を通電したプローブをあてる方法
(電気焼灼法)や、
高周波電流によりイオン化したアルゴンガスで
癌を乾燥・凝固させる方法(アルゴンプラズマ凝固法)があります。
いずれの方法も大腸内視鏡を使って行われます。
癌が小さくなるので症状が軽減し、
生存期間もやや長くなりますが、
この治療で完治することはありません。
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