2008年1月23日水曜日

免疫の病気 アレルギー

アレルギー 症状と診断

ほとんどのアレルギー反応は軽度で、涙目、眼のかゆみ、鼻水、

皮膚のかゆみ、くしゃみなどが起こります。じんま疹などの発疹や、

かゆみを伴うこともあります。

腫れは、じんま疹のように皮膚の一部に起こる場合もあれば、

血管性浮腫のように皮下のやや大きな領域に広がることもあります。

この腫れは血管から液体が漏れることによって起こります。

血管性浮腫は、発症した部位によっては深刻な結果を招きます。

アレルギーが喘息(ぜんそく)を引き起こすことがあります。

アレルギー反応のうちでも、アナフィラキシー反応と呼ばれ

るものは、命にかかわることがあります。気道が収縮して

ゼイゼイと息苦しくなり、血管が拡張し、血圧が低下します。

医師はまず、反応がアレルギー性かどうかを判断します。

近親者にアレルギーをもつ人がいるか尋ねて、もしいれば、

アレルギー性の反応である可能性が高くなります。

血液検査をして、好酸球と呼ばれる白血球を調べます。

アレルギー反応であれば好酸球の数が増加しています。

アレルギー反応は特定のアレルゲンにより引き起こさ

れるので、アレルゲンを特定することが、診断の主な

目的になります。

いつアレルギーが始まったか、どのくらいの頻度で起

きるのか、たとえば、ある特定の季節に起きるのか、

特別な食物を食べた後に起きるのかなどがわかれば、

アレルゲンを推定できます。

アレルゲンを特定するには、皮膚テストが最も有効

な方法です。

まず皮膚を針で刺すプリックテストを行います。

草木の花粉、カビの胞子、ほこり、動物のフケ、

昆虫の毒液、食物、ある種の薬などの抽出物から

希薄溶液をつくり、それぞれの液を皮膚の上に落とし、

そこを針で刺します。これらの物質に対してアレルギー

があれば、膨疹がでて発赤反応が起きます。

15~20分で、針を刺した場所は赤味を帯び、わずかに

盛り上がってきます。これを膨疹といい、その周囲の

明らかに赤くなっている部分をフレアと呼びます。

この部分の大きさは直径1.3センチメートルくらいです。

大半のアレルゲンはプリックテストで特定できます。

これで特定できなかった場合は、それぞれの溶液を少量

ずつ皮膚に注射します。こちらの皮膚テストの方が、

プリックテストよりも、アレルゲンと反応の関連をよく

検知できるようです。これらの皮膚テストの前には

抗ヒスタミン薬は飲んではいけません。

テストでの反応を抑えてしまう場合があるからです。

発疹がすでに広範囲に広がっている場合など皮膚テスト

ができない場合は、放射性アレルゲン吸着試験(RAST)

で検査を行います。

この検査では、それぞれのアレルゲンに特有なタイプの

IgEの血中濃度を測定し、その結果を基に医師はアレルゲン

を特定します。


  次へ続く




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