蜂巣炎(ほうそうえん)とは、
皮膚と皮膚直下の組織に生じる細菌感染症で、
症状が広がりやすい病気です。
蜂窩織炎(ほうかしきえん)、フレグモーネともいいます
蜂巣炎を引き起こす細菌は多数ありますが、
その中で最も多いのはレンサ球菌属の細菌です。
レンサ球菌は皮膚の中で非常に速く広がります。
というのは、この菌は、細菌の感染範囲を抑えようとする
皮膚の働きを阻害する酵素をつくり出すからです。
ブドウ球菌属の細菌も蜂巣炎の原因となる菌で、
特に人間や動物にかまれたり、
水や泥の中でけがをした場合に蜂巣炎を引き起こします。
細菌は皮膚炎などの皮膚病や、ひっかき傷、刺し傷、
やけどによって表皮にできた小さい開口部から侵入してきます。
液体がたまって腫れた皮膚(浮腫)は非常に傷つきやすい状態にあります。
しかし、蜂巣炎は特に傷のない正常な皮膚にも起こります。
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