蜂巣炎の診断は、感染部の外観と症状に基づいて下します。
症状が非常に悪い場合を除いては、血液や膿、
皮膚組織を検査して細菌を確定する必要はありません。
蜂巣炎と、脚の深い部分にある血管の詰まり
(深部静脈血栓症)とは症状が似ているため、
この2つを区別するための検査を行う場合もあります。
抗生物質を用いた迅速な治療を行えば、
血液や内臓にまで感染が拡大するのを防ぐことができます。
治療には、レンサ球菌にもブドウ球菌にも効き目のあるジクロキサシリン、
セファレキシンなどの抗生物質を用います。
軽症の蜂巣炎の場合、抗生物質を内服します。
蜂巣炎が急速に広がった場合や、
感染症が重いことを示す高熱などの症状が出ている場合は、
抗生物質を静脈注射します。
感染した部分は、
できるだけ動かさないようにして高い位置に保ち、
腫れを軽減するようにします。
冷たくぬらした包帯などを感染部にあてがうと、
その部分の不快感を和らげることができます。
抗生物質での治療を数日間行うと、
蜂巣炎の症状はたいてい治まります。
しかし、症状は良くなる前にいったん悪化することもあります。
これは抗生物質で細菌が死ぬときに、
組織に損傷を与える物質を放出する場合があるためです。
この場合、細菌が死んでいても、
体内では細菌から身を守ろうとする反応が引き続き起こります。
また、たとえ症状が早めに治まってきた場合も、
抗生物質による治療は10日間以上続けます。
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